「ソラリスの陽のもとに」 スタニスワフ・レム 「惑星ソラリス」アンドレイ・タルコフスキー<1>
「ソラリスの陽のもとに」
スタニスワフ・レム(著), 飯田 規和(翻訳) 1977/04 ハヤカワ文庫―SF 文庫: 317ページTotal No.3344★★★★☆
石川裕人蔵書市の中での一冊。何冊目だか忘れたが、もうカウントはいいだろう。いつかは読んでみようとは思っていたが、そう思っているだけで、多分読まないだろう。今回も読まなかった。ニュートンは、この本を1977年の4月23日に購入している。発売とほとんど同時である。
この時期、私は印刷会社で写植やデザイン、製版カメラをいじっていた。そして「ひめんし劇場」の誘いを断りきれないでいた。ニュートンはおそらく、劇団座敷童子から洪洋社へむけて動いていた時期であり、この時期に彼はこの本を読んでいたのか、と思うと、その早熟さに驚く。
そもそも小学生時代からSF大好き少年だったから、彼としては、当たり前と言えば当たり前の通り道だったのかも知れない。
「惑星ソラリス」 <1>
監督: アンドレイ・タルコフスキー 出演: ナタリア・ボンダルチュク, ドナータス・バニオニス, ユーリー・ヤルヴェト
上映1972 DVD発売日: 2002/12/16 アイ・ヴィ・シー 160 分
Total No.3345★★★★★
私はこの映画を80年前後に自主上映会でみた。私を誘ったのは、ニュートンの芝居団の主要スタッフだったカマちゃん。たしか、戦災復興記念館の地下で観た記憶がある。確かロシア語版かで、字幕スーパーだったように思う。
しかしながら、映画のストーリーはチンプンカンプン。友人と一緒にいる、という雰囲気や、上映会のなんとなくザワついた会場のイメージが残っているだけで、とにかく「前衛的」な映画を見ているんだ、というだけで、なんとなく納得していたのではなかったか。
そして、このブログを書くようになった後、たしか5~6年前に、一度図書館でこのDVDを見つけて借りてきたことがある。「2001年宇宙の旅」とリンクしてみてみようと思ったのかもしれない。どこかにメモしてあるかと思ったが、まったくない。結局この時も、焼酎でもひっかけながら観たので、最後まで見ずに寝てしまったのだろう(汗)。
そして今日、他のSNSでアンドレイ・タルコフスキーの名前がでたので、何気なくこの動画を観た。そもそも160分の映画が100分ほどに短縮されているので、そのままではないにせよ、実に分かりやすい映画だったのだ、ということがわかった。日本語版なので、なお余計な神経を使わなかったから良かったのかも知れない。
今となっては、このようなテーマは、ひょっとするとありふれているのかもしれない。極めて今日的な主題である。原作もともかくとして、監督のタルコフスキーの他の作品も図書館に収められているので、そのうち、手が伸ばしてみようかな。
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余談だが、敬愛する編集者あぱっちが最近スタンディング・スタイルしたということを聞いて、私も初めてこの記事をスタンディングで書いてみた。身長175センチの私はノートパソコン派で、キーボードの高さは135センチだった。
これはこれでなかなか気持ちいい。腰も伸びるし。
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コメント
naoさん、ご案内ありがとう。
先日、ストーカーも見はじめたのだけど、これは「本腰」を入れないと、と、途中で止めて、近日中に再スタートの予定です。
投稿: Bhavesh | 2014/12/08 14:58
タルコフスキー、他の作品も是非見てくださいね。鏡、ストーカー、紛れも無く「映画」です
個人的にストーリーは二の次と、偏った見方ですが…
今年のぴあフィルムフェスティバルのキャッチは
「日本のニューウェーブとタルコフスキー」
20代の頃にハマったオヤジには条件反射でチラシに手が伸びていました
投稿: nao | 2014/12/08 14:21