居心地のいい「ミニハウス」---羨望の35軒 「可笑しな小屋」 ジェィン・フィールド=ルイス<4>
ジェィン・フィールド=ルイス (著), 松井 貴子 (翻訳) 2013/12 二見書房 単行本: 155ページ
★★★★★
この本、やっぱり面白い。どうして面白いんだろう。面白いところを、文章なら抜き書きするのだが、写真集では、なかなかそれをコピーするというのははばかれる。これとこれと、これ、面白いよなぁ、とヨダレたらしながら見ている。
確かに全部が全部面白いという訳ではない。これは屋根が大きすぎるし、これはチープすぎる。建材が新しすぎるのも嫌だし、ちょっと大きすぎるのもいやだ。半分くらいは、好みじゃないかもしれない。でも半分くらいは、うっとりとしてしまう。
どうしてなんだろう、といろいろ考えてみると、他のこの手のタイニーハウスの本は、そのタイニーハウスそのものに焦点を合わせてしまうために、そこでの暮らしがワンパターンになってしまう。
屋根があり、壁があり、窓があり、ベランダがあり、リクライニングチェアがあり、ベットがあり、キッチンがあり、トイレがある。時にはタイヤがついていたりするが、結局はある大きさがあり、それを超え過ぎてもいけないし、あまりにも小さすぎてもいけない。その範疇が決まりすぎているのだ。
ところがこの本は、確かに小屋に焦点の一つはあたっているが、その中のインテリアや、その小屋を中から外から支える植物たちに大きな焦点を当てているところが、我が心をゆするのだろう。
つまり、小屋なんて、ある意味、どんな形であっても、なんとかなるのだ。だからあまりに小屋そのものにこだわりすぎると、そこから先が見えなくなってしまう。
この本は違う。そこから先に行っている。小屋を建てるのが目的なのではなくて、そこでどう暮らすのかが練り込まれている。
この手の本は、このシリーズを筆頭としていいろいろあるが、やっぱりこの本が一番面白い。インスピレーションが湧く。これは、というアイディアがいろいろ詰まっている。できれば、こうしたい、ああしたいが、この本はいろいろ教えてくれる。
私はこの本が大好き。
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