「ネットを支えるオープンソース 」ソフトウェアの進化 まつもとゆきひろ監修 角川インターネット講座 (2)
「ネットを支えるオープンソース」ソフトウェアの進化 角川インターネット講座 (2)
まつもとゆきひろ監修 2014/11 KADOKAWA/角川学芸出版 単行本: 282ページ
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最近見かけたシリーズでは、 なかなか興味惹かれるシリーズ。昨年の11月にスタートし、全15巻が発行される予定。現在のところ、5巻がすでに刊行されている。強い関心を呼びそうなものから、パスしてもかわまない巻もありそうだが、とりあえず、全15巻に目を通しておきたい。
この号は二巻目、第一回刊行分の一冊である。なんせオープンソースが対象だけに読み落とすわけにはいかない。プログラミング言語 Rubyの開発者まつもとゆきひろが監修をおこなっている。全8人が執筆陣に加わっている。
ひとつひとつが面白いが、多数の人間が執筆しているために、内容的にダブる部分があるのは止むを得ないか。興味のある人なら、中学生でも十分読めそうだ。内容的には、多少ゴシップ的な部分もなきにしもあらずだが、このようにまとめられていると、全方位的に理解しやすくなるだろう。
Linuxを初めとするオープンソースに脚光が浴びることが少なくなっているんかな、とも感じるが、実際は、全てにおいてオープンソース化が進んでいて、むしろ、ソフトに限らず、インフラやハードにおいてもオープンソース化が必要だ、とするあたりは、実に納得した。
いったん、インターネットやウェブの外に出て、根本からその設計を見つめなおす時が来ている。インフラはインフラ、ソフトウェアはソフトウェア、ハードウェアはハードウェアとレイヤーごとに分かれて発展してきたインターネットだが、現状のままでこの大きな変化を乗り切ることができるのだろうかと考えると、このレイヤーを一度オープンにして、連携しながら新しい時代のインターネットの枠組みを考える必要がある。p246「オープンソース化が生んだ変化」瀧田佐登子
分厚い本だが、あっと言う間に読んでしまえるような一冊である。
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