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2015/01/10

「自分でつくるセーフティネット」生存戦略としてのIT入門 佐々木俊尚

「自分でつくるセーフティネット」 生存戦略としてのIT戦略
佐々木俊尚 2014/08 大和書房 単行本 p205 
Total No.3368★★★☆☆

 なかなか不思議な本である。ひさしぶりにこの人の本を読んだけど、昔のなにかから脱皮しようとしているかのような一冊に感じた。思えばこの本は大和書房からでている。私がこのブログを書くようになってから、大和書房の本をメモすることはおそらくほとんどなかったと思うが、若い時にはよくこの出版社にお世話になった。

   いわゆる「人生論」がお得意な出版社だ。だからこの本もおそらく、高校生とか大学生、あるいは就活の若い人たちをターゲットにして書かれている一冊だろう。すくなくとも、私のようなアラ還おとこをターゲットにはしていないだろう。

 ネット社会のボヤキ節の一冊だが、私より若い人に「昔話」されるのは、あまり気持ちいいものではない。全体としてはボヤキなのだが、しかたないよね、とオプティミズムに戻ろう戻ろうとしてかかれた一冊のようにも思える。

 著者の本をまずはこの本からスタートした人もいるだろうが、この一冊はおそらく著者の世界の入り口としてはちょっと変化球なのではないだろうか。私はこのような本は嫌いではないが、あえて読まなくても過ごすことはできる。新書

 とりあえず著者関連のリストを作っておこう。

佐々木俊尚関連リスト

「ヒルズな人たち」 IT業界ビックリ紳士録 2005/5  小学館

「ネットvs.リアルの衝突」 誰がウェブ2.0を制するか  佐々木俊尚 2006/12 文春新書

「ウェブ2.0は夢か現実か?」 テレビ・新聞を呑み込むネットの破壊力

「グーグルGoogle―既存のビジネスを破壊する」

「次世代ウェブ」 グーグルの次のモデル 2007/1 光文社新書

「サイバージャーナリズム論」 「それから」のマスメディア 歌川令三 2007/07 ソフトバンククリエイティブ

「ネット未来地図」ポスト・グーグル時代20の論点 佐々木俊尚 2007/10 文藝春秋

「ウェブ国産力」日の丸ITが世界を制す 佐々木俊尚 2008/01 アスキー

「ブログ論壇の誕生」佐々木俊尚 2008/09 文藝春秋

「2011年新聞・テレビ消滅」 2009/07 文藝春秋

「仕事するのにオフィスはいらない」ノマドワーキングのすすめ2009/07 光文社

「自分でつくるセーフティネット」(2014/08大和書房)

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