「個人情報ダダ漏れです! 」 岡嶋 裕史
「個人情報ダダ漏れです!」
岡嶋 裕史 2013/09 光文社新 新書 新書: 214ページ
Total No.3366★★☆☆☆
著者の本は、当ブログの好みとしては、ちょっと硬派すぎる。やや技術に偏っていて、専門的な情報を素人に教えてくれようとするのだが、その素人が知りたい範囲を超えて、正確な専門知識を展開してくれているので、いつも申し訳ないなぁ、と思う。
それを感じ取っているのか、著者は、ちょっとくだけた話題でも入れようと、ジョークもいれてくるのだが、逆にいうと、ジョークについては耳年増なこちらとしては、ちょっとそれはカマトトでしょう、というような、アマチュアなジョークが多すぎる。そこが、著者の本を読んでいて、いつも「痛々しく」感じる所以である。
何冊かすでに読んでいるが、驚いたことに「迷惑メールは誰が出す?」(2008/10 新潮新書)について今から7年ほど前にメモした時は、多くの人がアクセスしてきた。その後、半年か一年以上、ずっとアクセスが多く続いていたのには驚いた。
彼の本が面白くて、多く読まれたのかもしれないし、逆に、読まれなくて、私のブログメモが目だったのかもしれない。あるいは、両方だったかもしれないし、私のメモが特段面白かったのかもしれない(でもこれはないだろう)。
とにかく不思議な魅力の持ち主だなぁと思っているのだが、NHKテレビテキスト「スマホ&タブレット 」なるほど便利! くらしで使える、を取り上げた時もアクセスが増加した。さらには、私のページからこの本を買う人が続出し、私は、そのわずかではあるがアフェリエイトで収入(笑)があったのだった。
この人、真面目だし、技術的にも専門的だし、ジョークを言ってもあまりクダけすぎることもないので、なるほどNHKテレビの解説者向きなのかもしれない。
突き詰めて考えると、使うのやーめたってなっちゃうと思うんです。
まあ、それも一つの選択肢なんですけど。
ただ、何度も書いてきたことですけど、利便性と安全性ってトレードオフになっているので、ネットが危険というのは、安全性が脅かされるほど魅力的ってことでもあります。
恋愛も危ないほどいいってゆうじゃないですか。一盗二婢三妾四妓五妾とか。いや私は二次元しか興味ないんですけれども。p196「あとがきに代えて」
ネット社会を忌避したり、謝絶したりする必要はまったくないけれども、たまにこのような本を読んで、自らのITに対する態度を見直し、情報セキュリティを高めていくのも大事だろう。
読む気もないまま、だんだん読み進めてきてしまって、結局いつの間にか溜まってしまった著者の本だが、まとめて、リストを作っておく。
岡嶋裕史関連リスト
「郵便と糸電話でわかるインターネットのしくみ」(2006/03光文社)
「数式を使わないデータマイニング入門」 隠れた法則を発見する(2006/05 光文社)
「構造化するウェブ」 ウェブの理想型を実現する技術とは(2007/11 講談社)
「迷惑メールは誰が出す?」(2008/10 新潮新書)
「アップル、グーグル、マイクロソフト」クラウド、携帯端末戦争のゆくえ(2010/03 光文社)
「ハッカーの手口」ソーシャルからサイバー攻撃まで(2012/10 PHP研究所)
「スマホ&タブレット 」なるほど便利! くらしで使える(NHKテレビテキスト趣味Do楽)(NHK出版 2013/03)
「個人情報ダダ漏れです! 」(2013/09 光文社)
「ビックデータの罠」(2014/11新潮社)
| 固定リンク
「20)絆の都」カテゴリの記事
- 「ダイヤモンド・スートラ」 - OSHO 金剛般若経を語る<14>(2015.01.24)
- 「世界のエコビレッジ」 持続可能性の新しいフロンティア ジョナサン・ドーソン<14>(2015.01.23)
- 「タイニーハウス」―小さな家が思想を持った レスター・ウォーカー<2>(2015.01.21)
- 再読したいこのカテゴリこの3冊「絆の都」編(2015.01.24)
- 地球人スピリット・ジャーナル・ダイジェスト版<53>「絆の都」カテゴリについて(2015.01.24)
コメント