「これでわかったビットコイン」 生きのこる通貨の条件 斉藤賢爾

「これでわかったビットコイン」 生きのこる通貨の条件
斉藤 賢爾(著) 2014/04 太郎次郎社エディタス 単行本 95ページ
No.3390★★★★☆
1)この本、ビットコインに対しては、総論的に懐疑的であり、薄い本でありながら、随所に否定的な言辞がでてくる。基本としては当ブログも納得するところが多い。各論的にはよくわからないので、そうなのかなぁ、と思う部分もあるが、本全体としては信頼性が高いと思える。
2)しかしながら、ビットコイン全体が全否定されたら、当ブログとしては悲しい。新しい試みや可能性を摘んでしまうのは、本意ではない。あらゆる可能性にオープンでありたい。
3)ビットコインは、P2Pといいながら、強大な力で中央(ブロックチェイン)を維持しようとするしくみになっています。その中央が崩れたり、枝分かれしたり、中央へのアクセスが妨げられたりすると、ビットコインはまともに使えなくなります。p080「最大の欠陥?---世界から切り離されると使えない」
4)ざっと考えて、ど素人の私ですら、ビットコインのマイナス面の一つや二つは直ぐ上げることができる。しかしまた、現在の金融システムとか、いわゆるリアルマネーといわれている貨幣制度が、100%完全ではないかぎり、新しい可能性の台頭には、やわらかく対応したいものだと思う。
5)もしビットコインや、それに類するものが普及していけば、これまで以上に国と国のあいだの垣根がなくなるということは起きてくるでしょう。国をまたいだ送金が簡単で安価になりますが、そのことは、よいことばかりではありません。p052「グローバル化は進行する」
6)これは確かに始まりなのかもしれない。
7)これを描いている2014年3月現在、iPhoneやiPadを開発している米アップル社が、iOS用のApp Storeにビットコインの<ウォレット>(財布アプリ)を載せなくなっています。また一般のアプリのなかでBTCでの決済を可能にすることも認めていないようです。p017「ソフトウェアの開発元・供給元が止める可能性」
8)当ブログは推進派でも賛美派でもなく、一懐疑的な視点に共鳴しているだけだが、すくなくともこの本がでた一年前当時では、必ずしも積極的に評価しなくても、誰からも異端とは思われない状況であったと言える。
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