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2015年2月の35件の記事

2015/02/28

「『貢献人という人間像」―東日本大震災の記録・藤沢周平の作品世界を顧みて 幸津國生

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「『貢献人』という人間像」―東日本大震災の記録・藤沢周平の作品世界を顧みて
幸津 國生(著) 2013/1 花伝社 単行本– 単行本 262ページ
No.3414★★★☆☆

1)藤沢周平というキーワードで引っ掛かってきた一冊。まさか、藤沢周平と3・11を関連づけて考えている人がいるとは知らなかったので、意表を突かれた。

2)著者は1943年生まれの文学教授。他に
「時代小説の人間像」藤沢周平とともに歩く
「『たそがれ清兵衛』の人間像」藤沢周平・山田洋次の作品世界
「『隠し剣 鬼の爪』の人間像」藤沢周平・山田洋次の作品世界2
「『武士の一文』・イチローの人間像」藤沢周平・山田洋次の世界3+「サムライ野球」
 
等の著書がある。ここまでくるとまさに藤沢周平にご執心の方、とお見受けした。

3)本書においては、藤沢周平ワールドと3・11を対比として、その中の人間像を浮き彫りにしようという主旨であるようだ。当ブログは、3・11とは切っても切れない関係にあるが、いま文章で3・11の新たなる考察を読み切るだけの余裕はない。

4)したがって、本書においては「第7章 藤沢周平の作品世界における『にんげん』の捉え方と<貢献>する態度の描写」p176の30ページ弱を読み、他の部分は割愛させてもらった。

5)普遍的なものをあえて時代小説という形で表現することによって、「むかし」存在したものが変化の真っ只中にある「いま」においても存在しており、さらに「これから」もなお変わることなく存在し続けるだろうということを示そうとしているp177「手掛かりとしての時代小説」

6)たしかに薄々感じてはいたのだが、必ずしも時代劇、とりわけ江戸時代の藩政時代の下級武士という設定をせずとも、そこに普遍なものを表現することはかのうであろう。だがこと藤沢周平においてはその時代設定は必要であるし、また剣の達人が登場しなくてはならない。ここがキモである。

7)藤沢の人間理解は、藤沢が時代小説は「人情」を対象とすると言うときの理解であろう。藤沢は、人間のうちに「不変なもの」があると言い、それを時代小説では「人情」と呼ぶという。p187「藤沢周平の作品世界における『にんげん』の捉え方」

8)確かに人情話だ。しかし、ここまで話を持ってこられると、すこし窮屈な思いにもなる。

9)藤沢の作品世界の登場人物たちは、何らかの仕方で「にんげん」としての態度を取るのである。それは、他者のために<貢献>することを<自分>の生き方とし、そして他者に尽くすことによって結果として<自分>も満たされるという態度ではある。p229「藤沢周平の作品世界が示唆すること」

10)なるほど、そう読むのか。

11)読み手のこちらとしても3・11後であることに変わりはないが、「貢献人」という括りはちょっと窮屈すぎる。3・11後においては、よく宮沢賢治が取り上げられた。そちらもまた「人間像」が広く語られたのだが、そこにおいては、「デクノボー」としての生き方が、多方面から評価され、語られた。

12)現在当ブログが藤沢周平の世界に彷徨しているとして、おそらくそこに見つけようとしているのは、「後見人」という姿ではなかろう。ましてや「デクノボー」の姿でもない。人間という形よりも、「情」あるいは「人情」という曖昧模糊としたエモーションであるかもしれない。

13)今はしかとは分からない。

14)藤沢周平ワールドと言っても、当ブログは単に映画やドラマなどの映像を追っかけているだけである。今後のことはともかくとして、まだ藤沢本人の小説の一編も読まないうちに解説本などを引っ張りだすことは、本来タブーであろう。

15)もうすこし量的にも質的にも、作家の世界に入り浸ったあと、他人の解説などにも目を通して巾を広げるべきであろう。

16)この本を含む幸津 國生という方の一連の本はなかなか面白そうだ。いずれ、一通り目を通すことになるやもしれない。

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「命捧げ候」夢追い坂の決闘 藤沢周平原作

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「命捧げ候」夢追い坂の決闘

藤沢周平原作 緒形拳, 浅野忠信出演 1996/01 NHK 正月ドラマ DVD 89分No.3413★★★★★

1)NHKのドラマかぁ~、しかも正月番組ね~、こりゃ眠くなるなぁ~。そもそもがそんな感じで見始まったので、お見事、寝入ってしまった。

2)しかし、これではいかんと心を入れ替えて見直した。はっきり言って凄かった。良かった。テレビ番組などと揶揄してはいけない。

3)このドラマの原作は、藤沢作品の中でも「特に人気が高い」といわれる「穴熊」と「帰郷」を元にしているらしい。いつかは、それぞれの原作も読んでみなければならないだろう。

4)時代劇もいいけど、「江戸物」はなぁ~、やはり「海坂藩」物でなければ、なんてイッチョ前なことを言い始めた自分が恥ずかしい。スタート地点は江戸とは言え、そもそもが木曽福島藩をベースにしているのであり、それは、もうフィクションの世界なのであり、どこでもいいのだ。

5)泣く気はないのだけど、感動すると、藤沢周平作品を見ている時は、何故か目がしらが濡れている。

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2015/02/27

「21世紀の歴史」――未来の人類から見た世界 ジャック・アタリ <2>

<1>からつづく

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「21世紀の歴史」――未来の人類から見た世界<2>
ジャック・アタリ(著), 林 昌宏(翻訳) 2008/08 作品社 単行本: 352ページ

1)この本、面白そうなので再読しようとしているのだが、なぜかなかなか始まらない。数ページ読んでは、振り出しに戻ってしまう。そして、何回も放置。このままでは、再読がかなわずツンドクになってしまうかもしれない。

2)そういう危機感の元、2年前に読んでメモしておいた内容を読みなおしてみると、まぁ、当ブログとしてメモすべきことは大体あれで終わっていると言っていいのだろう。

3)なんだか読み残している感じがする。だけど、新たなる読書となる「力点」が見つからない。これが、再読が始まらない理由だろう。

4)超帝国は数十年間にわたって超民主主義の誕生を阻止しようと試みる。一部の市場関係者や大部分の<超ノマド>は、超民主主義の価値観の切り崩し、制度・機構の誕生の阻止、先導者の壊滅に尽力する。

 彼らはトランスヒューマンを超ノマドに対する反逆者と見なし、トランスヒューマンを恫喝し、彼らを買収し、(トランスヒューマンが持つ信条・精神の)宗旨替えを迫る。彼らは超民主主義の大きなうねりを感じると、特別な会社を利用して調和重視の<ノマド・グッヅ?を商品化しようと試みる。p304「<超民主主義>は”悪用”から逃れられるか?」

5)図式化され、パターン化された構図は、それこそSF的箱庭での出来事のように動かされている。そんな簡単にいくものか、と思う。SFを通りこして、漫画チックですらある。漫画で悪ければ、もう、たわごと、と言って置こう。

6)この本関連でやり残しているとすれば、この本のエキスを絞りだし、他書、例えばネグリ&ハートあたりと照合してみようということだが、どうもそこまでは当ブログの能力がないようだ。だれかそのようなことをする人があれば、その解説書にあたったほうが早いだろう。

7)ネグリ&ハートにおいては<帝国>と<マルチチュード>の二つだけの概念が際立っているが、アタリにおいては、<超帝国>に対峙するものとして、<ノマド>、<オブジェ・ノマド>、<ユビキタス・ノマド>、<仮想ノマド>、<超ノマド>、<トランスヒューマン>などなど、実に煩雑に登場する。

8)さらには<超民主主義>などと、ざっくばらんに扱われる概念がゴロゴロ転がり出してきて、やっぱりSFや漫画を連想してしまうのだ。

9)焦点の定まらない今回の読書は、このくらいにしておこう。訳がわからん、というのが本音である。再々読があるかどうかは、不明。

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2015/02/26

「デジタル時代の知識創造」 変容する著作権 長尾真監修 角川インターネット講座 (3)

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「デジタル時代の知識創造」 変容する著作権 角川インターネット講座 (3)
長尾 真(監修)2015/01 KADOKAWA/角川学芸出版 単行本: 318ページNo.3412★★★★★

1)角川インターネット講座、当ブログの読書としてはシリーズの6冊目。監修の長尾真氏については「図書館・アーカイブズとは何か」 別冊『環』15 (2008/11 藤原書店)や、「ブックビジネス2.0」 ウェブ時代の新しい本の生態系(2010/07 実業之日本社)などで御見かけしたお名前であり、印象としては、極めて真面目で、しかも重要なポイントを押さえておられる方とお見受けする。

2)著作権については、リチャード・ストールマン「フリーソフトウェアと自由な社会」(2003/05 アスキー)の「コピーレフト」以来、楽しくもあり、また耳の痛い話でもある。それぞれが依って立つ場の違いによって、それぞれの百論があってしかるべきである。

3)この本においては、国会図書館を初め、長く図書館運営に携わってきた監修者の目を中心に、広く新しい時代の著作権についてまとめられている。この問題に関心ある向きには、一読の価値大いにあり。

4)さて、当ブログとしては、あくまで個人で、しかもせいぜい読書ブログを書き続けている初老の男の立場からの思いをメモしておくに留まる。

5)そもそも何故に読書ブログか、というところから始めなければならない。ネット社会に参加はしたいものの、匿名での誹謗中傷社会にはなじめないし、かと言ってプライバシーだだ漏れのSNS積極参加もいまいち気が進まなかった。

6)マイペースで、しかも書きたいときに、適当に(!)、書きたいママ書いておくブログは、我がネット・スタイルとしてはピッタリだった。

7)しかるに、題材はどうするか、というと、ネット上の流動的な泡沫のような時事ネタを追っかけるのも、なんだか今いち気が休まらず、やりたいことではなかった。

8)その頃、ちょうど大学や公立図書館のネット化が推進し、実に便利に図書館が使えるようになっていたのである。10年前くらいからのことだ。周辺を見渡せば、10いくつの大学が身の周りにあり、どの大学も図書館をネット上から検索できるようになり、珍しい文献を見つけることができるようになった。

9)公立図書館もそれに劣らず実に使い勝手がよくなり、地域全体の図書館ネットワーク上にある資料を、最寄りの図書館まで取り寄せてくれるようになった。時には他県や遠く離れた地域から、そして最後には国会図書館からも何度も取り寄せていただいた。感謝に堪えない。

10)即時的、速報レベルの情報に溢れているネットは実に便利ではあるが、時にはガセネタを掴ませられることもあり、また信ぴょう性のレベルもまちまちで、後から検証という作業がなかなか出来にくい。

11)それに比すれば、図書館から、すでに書籍として出版された資料を取り寄せる場合、タイミングの問題としては遅れがちである。出版され、それを読み、それをネット上にフィードバックしておく作業は、実にのんびりしたズレがあり、時には、まったく出遅れてしまう。だが、その情報の確実さや、後からの検証、反証などは、極めてやりやすく、実効性がある。

12)当ブログは、後者の確実性、検証反証可能性を取ったわけである。

13)10年前スタートした時点から、当ブログでは、引用した文章には引用ページを明記しておくことにした。それは、出典と文責を明確にするためでもあったが、読み手である自分のためでもあった。

14)年齢も重ね、蔵書の増加とともに住居スペースを圧迫されることを嫌い、ある時から自宅の蔵書は増やさないことにした。図書館は、自分の書庫である、くらいの勢いで図書館を利用してやろう、と考えたのだ。

15)しかし、何度も読みたい本や、要チェックな部分は、あとから見つけようとすると、なかなか見つけることが難しいことが多い。引用ページを書いておけば、再貸し出しをした場合、すぐその箇所を見つけることができる。これは便利であると思う。

16)本文に対してはごくごく一部ではあるが、引用部分はそれこそ「著作権」の問題もある。できるかぎりその文の出所は明瞭に書くことにした。ネット上では、時に、新聞記事を引用する際、新聞名も、発行年月日も明記していない情報もあり、それらが明確でないと、記事そのものの意味が違ってくる場合も多い。

17)必要に応じて、当ブログでは、本文の一部ばかりか、図版や画像もちょくちょく引用させていただいている。それこそ「著作権」に引っ掛かるのではないか、といつもびくびくしているのだが、出版されたものの引用に関して言えば、少なくとも当ブログのような個人ユース程度では、目くじらを立てる人はいないようだ。いままで著者からコメントをいただいたことは何度もあるが、クレームという形でレスされたことはない。

18)本の表紙の「著作権」については、むしろ「著作権」が放棄されたような形になっている。ネット通販などではむしろ宣伝にもなるはずであり、当ブログが「勝手」に表紙を引用しても、なんら問題にならないばかりか、出版や流通の業者をヘルプする作用もあるかもしれない。

19)当ブログとしては、ごくごく僅かではあるが、アフェリエイトが発生するので、月数百円の利益を生むこともある。そもそも当ブログは「無料サービス」を活用しており、「0円」ブログの可能性を追求していると言ってもいい。

20)特殊な環境を与えられた書評家とか、営利目的を強く打ち出したビジネスラインではなく、ごくごく当たり前の個人的市民が、公共の図書館や、無料ブログを活用しながら、どれだけの「知的創造」ができるのだろう、という試みでもある。

21)「知的創造」というのはこの本のタイトルを借りただけで、ネット上の「総合知」にいかほどかの「参加」をしたい、という意思表示でもある。

22)ブライアン・オレアリはこの本(注「マニュフェスト本の未来)」の中で今後、重要となるのは「コンテナ(入れ物)ではなく、コンテキスト(注・文脈)」だと警告とも取れる論理を展開し、一度パッケージされた荷造りを、解きほどく必要性を語っている。

 本というコンテナはコンテンツ(内容)を二次元上で規定し、「コンテキスト」と書籍レベルのメタデータを活用することができなかった。p157「電子書籍とは何か?」萩野正昭

23)ここで語られることは、コンテナ→コンテンツ→コンテキスト、である。なかなか、この「コン」つながりは、人々の想像性を刺激すると見える。しかしながら、コンテナからコンテンツという飛翔に比すれば、コンテンツからコンテキストへの道すじは、むしろ矮小であると思う。たしかにメタベースとして、本のタイトルではなくて、文章そのものを検索できればいいというのは名案だが、所詮そこまでだ。

24)佐々木俊尚「2011年新聞・テレビ消滅」(2009/07 文藝春秋)のなかで、おなじ「コン」つながり遊びをし、コンテンツ→コンテナ→コンベアー、という逆コースを提案した。これはこれで、滑稽な退化であると、当ブログは捉えた。

25)当ブログの大きな柱は、コンテナ→コンテンツ→「コンシャスネス」である。おなじ「コン」つながり遊びだが、こちらのほうがすっきりするのは、そもそもが当ブログにおいては「コンシャスネス」ありきで進んできたからであろう。

26)当ブログにおいては人工頭脳についてもだいぶ追っかけしてきたが、結論としては、脳は脳だけでは存在し得ない、ということだ。そして、情報をもたらすセンサーやネットワーク、そしてそこで演算処理された結果のフィードバックとして、「身体」が必要なのだ、という結論に達している。

27)おそらく現在のインターネットがまだまだ黎明期にあるとしたら、向かうべきはより全体の統合された「身体」化と、より無個性な「意識」化への、バランスのとれた一体化であろう。

28)おそらく、ZEN語で言えば、コンテナ否定は「不立文字」が対応するだろう。コンテナは有用であり、なお否定され超えて行かれなければならない。そして、その有用性を踏まえつつ、コンテンツ否定には「以心伝心」が対応するに違いない。表現論など、もはやいらないのだ。

29)この流れで言えば、コンシャスネスに対しては「直指人心見性成仏」となるのだろうか。そして、さらにはここもまた否定されて、元にもどって、市場のヨッパライとなるのであった。

30)この本、「インターネット講座」の中の一冊である。しかも「デジタル時代の知識創造」というタイトルを持っている。その意味では、実によくできた誠実な一冊である。

31)しかしながら、人間はインターネットのために生きているわけではない。インターネットは人間のためにある。そして、インターネットのない時代のほうがはるかに長く、そしてその時代にあっても、人々は彼岸へと打ち上げれてきた。インターネット技術の素晴らしさに目を奪われて、時間を浪費してはならない。

32)人間性がインターネットに巻き込まれていくのではなく、人間がよりよく生きるためにインターネット技術の進歩と拡大があるとするならば、そもそも人間とは何か、人間は如何に生きるべきかを、さらに練らなければならない。さもないと、インターネットも、デジタルも、無意味なことになってしまうばかりではなく、無用の長物、あるいは悪しき障害とすらなり得るだろう。

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2015/02/23

「ヤバイお金」 ビットコインから始まる真のIT革命 高城泰

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「ヤバイお金」 ビットコインから始まる真のIT革命
高城 泰(著) 2014/07 扶桑社 単行本 159ページ
No.3411★★★☆☆

1)ビットコイン追っかけもここまで来たか。この本が一冊目でなくてよかった。概略から攻めて、外堀を埋め、次第に本丸へと迫る雰囲気。いよいよインサイダー、中の人へとつながっていく感じがする。

2)何と言っても、「ビットコインから始まる真のIT革命」というサブタイトルが、ワクワク感を誘う。え? 一体なになに? と、そば耳を立てたくなる。

3)と、期待はここまで。中にはインサイダーらしい、興味深い情報が満載だが。仮想通貨やビットコインに対する興味が高まるのと同等か、それ以上に、これはそうとうに「ヤバイな」と思わせるダークな部分が見え隠れする。

4)1975年生まれの著者は、数年前に、ビットコインを誰からか貰ったことがあるという。それがビットコイン・エバンジェリストだった。そして、ガジェットの機種換えの時に失ったという。

5)どこまでが本当で、何を隠しているのかは、外からはあまり見えない。

6)「ビットコインから始まる真のIT革命」のサブタイトルには引かれるものがあるが、どうもいまいち理解できない。イノベーターでもアーリーアダプターでもない、マジョリティでしかない我が身となれば、回りをキョロキョロみながら、横並びで歩くしかない。

7)この本においては、実務的な仮想通貨の利便性はむしろ無視されて、その「投機性」にウェイトが置かれている。それがこの本の特徴でもあり、可能性でもある。

8)しかしながら、この手の話題になると私はいつも思う。形としては、パソコンを使って金儲け、というのなら、変な新しい話題に首を突っ込むより、私の場合は、本業に精出したほうが、「儲かる」のである。

9)本業といいつつ、私はあんまり仕事熱心な男ではない。手を抜けるところは限りなく抜いている。まぁ、最低限、明日に続く程度の仕事で日々を送っているにすぎないのだ。

10)だが、もし、私が本当に金に困って、パソコンを駆使して「金儲け」をしなければならなくなったら、すでに手元にある技術と情報とそしてネットワークに「貢献」する形を作れば、おそらく生活に困ることはない。社会的な人間関係も深まる。

11)さまざまな「投資話」はあるが、私なら、日々の「本業」に精出すのが一番だ。

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2015/02/22

「藤沢周平と<海坂藩>を旅する」 日本と日本人の原風景<1>

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「藤沢周平と<海坂藩>を旅する」 日本と日本人の原風景<1>
Town Mook 2012/11徳間書店 ムック: 104ページ
No.3410

1)ついに藤沢周平追っかけもここまできた。最近偶然みたyoutubeでの「隠し剣 鬼の爪」 。これでハマった。原作者より、山田洋次監督、というほうがウェイトが大きかった。以前にも「武士の一分」「たそがれ清兵衛」も見たことあったが、原作者、というところまでは意識がいかなかった。

2)西沢周平という作家の名前も聞いたことがあったような気もするが、まったくノーマークだった。私の中では、急にカミングアップしたのであった。

3)この<海坂藩>を旅する、というタイトルが泣かせる。海坂藩は、藤沢周平が生み出した架空の藩である。

)”海坂藩”の”海坂”という名前が、結核の闘病中、作者が句作をした同人誌「海坂」に依っていることも読者諸氏はご存知であろう。

 藤沢はいう---「海辺に立って一望の海を眺めると、水平線はゆるやかな弧を描く。そのあるかなきかのゆるやかな傾斜弧を海坂と呼ぶと聞いた記憶がある。うつくしい言葉である」と。p1蝿田一男「海坂藩 ある”悔恨”の昇華」

5)うむ、うつくしい。井上ひさしは、小説をひとつひとつ読みながら、この海坂藩の地図を作っていったという。

Umi
p18~19「藤沢周平の<海坂藩>へようこそ」

6)数本の映画とNHKドラマを見ただけで、原作の小説を一編も読まないうちに解説書なぞを読むなんて、ちょっと早いかもしれないが、実は、NHKドラマは、どうもいまいちなのではないか、という印象を持っている。しかし、この本を読む限りにおいては、もうすこしある作品のひとつひとつを見終わったあとで、その判断をしたほうがいいだろう。

7)制作の現場は大河ドラマだけでは時代劇のノウハウが継承できない。美術スタッフが育たないと危機感を持ち、連続時代劇の復活を図ります。

 92年の4月からの放送の金曜ドラマ「腕におぼえあり」が、それでした。原作は藤沢周平さんの「用心棒日月抄」などで、村上弘明さんが主演で、これが好評を博して翌年の3月まで、計35本・1年間の放送となったのです。p40「菅野高至「NHK時代劇と藤沢周平」

8)なるほど、そういう背景があったのか。このシリーズは図書館にも収まっているようなので、DVDやビディオで見ることができるようだ。

9)映像化作品は全部で44作、映画が8本です。一番古いものは1979年の「お父ちゃん」という作品で原作は「父と呼べ」(「闇の梯子」所収、文春文庫)です。このドラマは、父の小説を現代物にアレンジしたものです。

 NHKでの映像化は13作で、ある時期から増えているのですが、それには理由がありました。p61「父と映像」遠藤展子

10)当時、ふるさとの鶴岡では民放がなかったので、NHKならふるさとでも見てもらえるだろう、という配慮だったという。

11)この本、他には、藤沢周平ワールドを読むうえでのキーワードの解説などが展開されている。江戸時代の用語やシステム、人生観などなど。

12)宮部みゆきはどこかで、次のように語っていたという。

13)「人間、50や60になったら、誰にだって辛い思い出、思い出したくない過去のひとつやふたつはある。それをキレイサッパリ忘れ去って、それからの新しい人生を生きていけ、言われても、生身の人間だから、そう簡単に忘れ切るものではない。

 ならば、その傷を引き受けて、その傷と一緒に生きる覚悟を持つ。その覚悟をして、一生懸命に生きる。その結果、その先に、小さな幸福や、小さな理解を見つけたら、それは遠慮くなく全身で受け止めていいのだ、という藤沢さんの主張が伝わってくる」p12「普通の生活を送った小説家」

14)いまさらながらに藤沢周平ワールドに魅入ってしまった私も、人並みに「50や60」になった、ということか。

<2>につづく

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2015/02/21

「金融入門」 日本経済新聞社(編集)

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「金融入門」   
日本経済新聞社(編集) 2014/03 日本経済新聞出版社新書: 232ページ
No.3409★★☆☆☆

1)ビットコインをキーワードにして引っ掛かってきた一冊。堅くるしい経済の話などはすっ飛ばして、ビットコインのページをと探してみるが、わずかに4ページ程度しか書いてない。

2)2015/02の現在、ネットでビットコインを検索すると、実に多くのページがヒットする。そして更には、アップデイトなあれやこれやのニュースが飛び込んでくる。それはそれは面白いのだが、ネット情報はどうも落ち着きがない。

3)それに比すると、書籍化されたデータは実に陳腐なものが多く、新鮮味に欠ける。しかし、だからこそ、あるていど落ち着いたデータとして蓄積されていく面がある。

4)そもそも当ブログは、ネット情報の危うさに拮抗して、誰でも手に入る公立図書館の書籍をベースに自らのビジョンを構築しようという試みをしている。だからビットコインについての情報も時事ものとしては実に陳腐化してはいるが、多くの人々の共通理解に通じる認識が残れば、それはそれとしての価値を認められると思うのである。

5)ITの発達による金融の姿の変化を象徴するのが、2009年ごろからネット上で流通し始めたといわれる仮想通貨「ビットコイン」です。電子商取引での代金決済をする際に、いままで使われている通貨ではなく、独自の「お金」を作って支払いを済まそうとして考えだされました。

 既存の通貨のように中央銀行が発行を管理したり、金融当局が通貨を取り扱う銀行を規制したりする枠組みはありません。コンピューターのプログラムで発行総額が管理されており、みんながビットコインを必要と思えば価値は上がり、その度合いが下がれば値打ちが下がります。p225「金融の進む道」

6)現在ネットで入手できる情報に比すれば、なんと穏やかな、のんびりした表現であろう。しかし、実際には、もっと荒々しい浮き沈みの激しい動きである。だからこそ危険であり、だからこそ面白いとも言えるのだが。

7)金融というビジネスの究極的な問いは「リスク」との付き合いです。
 リストというのは単純な危険度ではなく、プラス・マイナス双方向での変動の振れ幅の大きさを示します。高いリスクの商品は損をすれば痛手は大きいが利回りも高い。リスクが小さければそれだけ安全だが、低利回りしか期待できないというわけです。
p227同上

8)ギャンブルとまでは言わないが、本来、ビットコインは投機目的で発案され利用されているものではない。通貨として流通させるために活用されているものだ。だが、そういう目的ではありながら、使い方によっては「投機性」を帯びてくるのも理解できる。

9)ハイリスクハイリターンというが、そもそもビットコインは、リターンを目的としたものではないだろう。でも、その浮き沈みのほうにだけ注目されがちなのが、ネット上のニュース情報である。

10)水清ければ魚棲まず、とも言う。実用性と話題性、この二面性が、ビットコインの魅力なのだろう。注目に値する。

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「風光る剣」八嶽党秘聞 藤沢周平原作

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「風光る剣」八嶽党秘聞 
藤沢周平原作 演出大原誠 中井貴一, 高岡早紀他出演 1997/01 NHK正月映画 DVD 134分
No.3408★★☆☆☆

1)映画とテレビドラマでは質が違うということは、もう分かったので、期待はしなかったが、、その違いが判然とした一作と言っていい。いくら藤沢周平作品とはいえ、その料理の仕方によっては、これだけの違いがあるのか、と納得。

2)映画作品はほとんど目を通したが、NHKテレビ番組化されたもののDVDはたくさんある。しかし、もう、見なくてもいいかな。

3)この作品にいまひとつのめり込めないのは、ドラマの場となるのが江戸の歴史的人物と関係を持たせてあるからである。変な話だが、それだけですでにフィクション性が浮きあがって、リアリティが失われる。

4)それに次から次と出て来る俳優たちが、よくテレビ画面でみる役者たちなので、なんだかうんざり。その芝居もなんだかいかにもテレビならこの程度でいいだろう、という出来上がりである。

5)あまり文句ばかり言ってないで、そろそろ藤沢周平も、原作の小説を読む時代になったかな。

6)このNHKのチャンバラは、まさに子供とおもちゃでの出来上がり、これではまさにチャンバラでしかない。あんなにチャンバラが嫌いだったのに、映画のリアリティある殺陣が恋しくなるのだから、不思議なものである。

7)1997年作品、というところあたりも、すこしは割り引いて考えなくてはならないかな。他の視聴者も目が肥えてきている。最近の作品は、かなりリアリティ溢れる出来上がりになっているようだ。

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2015/02/20

「『ビットコイン』のからくり」暗号が通貨になる 吉本佳生他

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「『ビットコイン』のからくり」暗号が通貨になる 「良貨」になりうる3つの理由
吉本 佳生(著), 西田 宗千佳(著) 2014/05 講談社ブルーバックス 新書 272ページNo.3407

1)新書なれど、科学畑の解説においては定評のあるブルーバックスシリーズの一冊だけに、なかなか読みごたえがある。斉藤賢爾「これでわかったビットコイン」 生きのこる通貨の条件(2014/04 太郎次郎社エディタス)ほど懐疑的ではないが、野口悠紀雄「仮想通貨革命」---ビットコインは始まりにすぎない(2014/06 ダイヤモンド社)ほど、双手を挙げての楽観論ではない。 

2)そもそも通貨や貨幣というものが、摩訶不思議な存在であるからして、ビットコインもまた通貨という冠を与えられる限り、摩訶不思議な、理解困難な存在であることはやむを得ない。

3)別のいい方をすれば、ビットコインは”遊び”だったのです。子供の頃、メンコで遊んだ経験はないでしょうか。メンコの強い子は大量のメンコを手にすることになりますが、それはある種の「強さと名誉」の象徴でもあります。

 ときには、メンコがあたかも通貨のようにやりとりされることもありました。そんな「僕たちだけのお金」を、数学とソフトウェア技術を使って、ネットワークの中で実現したのがビットコインであり、それを粋に感じる価値観を、ハッカーたちは共有していた、ということでもあります。p54「ビットコインとはなにか? なぜ生まれたのか?」

4)ビットコインに人々の関心が集まったのは2014年2月のビットコイン取引所マウントゴックスの破綻がきっかけだった。だから、どうしても日本におけるビットコイン関連の書物は、その直後の2014年春に集中している。

5)しかし、もう一つ、ビットコインの魅力の一つでもありながら、敷居を高くしているのが、P2P技術である。

6)利用者だけで低コストなネットワークを構築する、というP2P型のシステムが着目されたのは、ビットコインが最初ではありません。日本の場合は、2002年から2003年頃に話題になった「Winny」があります。

 違法コピーコンテンツの流通や個人情報の流出といったネガティブな話題とセットで語られることが多かったために、Winnyを違法で危険なものと、考える人もいそうです。「よくわからないけど、報道を耳にしただけだと恐ろしそう」な印象を受ける点は、ビットコインも同じです。

 しかし、P2P型ネットワークは、決して危険な要素と不可分なわけではありません。Winnyの本質は、大きなデータを低コストで流通させるしくにありました。p126「ビットコインを支える暗号技術」

7)Winnyは開発者の兼子勇氏の2013年の急死により、さらに不透明感が増したように、一般人の私などには感じられる。その理念は素晴らしい、と感じるものの、それを運用したり活用するには、実にノーマルな技術しかもたない身にとっては、鋭敏な刃物のようにさえ感じられる。

8)マイニングとは、簡単にいえば「ブロックの正しさを保障し続ける」しくみです。(中略)ビッコインではまず、一定時間の間に発生した複数の取引をひとかたまりの「ブロック」として保存していきます。ひとつのブロックには複数の取引が記録されますが、取引情報について、額の多寡は問いません。p129同上

9)マイニングやブロックという用語は、ビットコインを知るうえでは不可欠である。

10)ブロック・鍵・次のブロック・・・という風に「鎖」を構成しています。そうしてブロック同士がつながった状態を「ブロックチェーン」と呼びます。p130同上

11)ITにも数学にも門外漢である当ブログにおいては、このブロックチェーンという用語の存在に気付けば、もう十分であろう。

12)西田 決済手段としてのビットコインの発展を考えたとき、資産運用対象とする投機には弊害も多いと感じますが・・・・。

吉本 通貨にとって投機は”必要悪”なのかもしれません。投機に対する誤解もあると思われます。また、投機に似た取引として”裁定”があり、じつは、ビットコインのような暗号通貨がこれから定着するかどうかを考えるには、これからの投機や裁定がポイントになります(後略)。p164対談コラム3

13)野口悠紀雄でさえ「仮想通貨革命」で、ビットコインへの投資は勧められない。危険すぎるのだ。これまでも価格変動が激しかった。それに仮想通貨として、ビットコインは唯一のものではない。(略)競合するコインがすでに多数登場している。ビットコインは先行しているとはいえ、先行者が勝つ保障はない。p199と語っている。

14)本書において投機を「必要悪」とまで言い切ってしまうところに、ますますドシロートは、ますます一歩下ってしまうのであった。

15)ビットコインが”世界統一通貨”になる可能性はきわめて低いと考えられます。ですから、既存の国家通貨やさらに新型の通貨などと共存するなかで、ビットコイン(あるいはその後継の暗号通貨)がどう発展するかを考える必要があります。p166「ビットコインは通貨の未来をどう変えるか?」

16)自分がそれを活用するかどうかはともかく、実際にどのように発展していくのかについては、極めて関心がある。

17)「ビットコインの登場で通貨の競争が起きることで、日本政府と日本銀行の経済政策がやっとまともになるのではないかと期待している。いまの通貨の信用は、結局は人間が支えていて、国家通貨であれば、政治家が通貨を堕落させてしまう。

 情報技術が信用を支えているビットコインのほうが相対的に優れている。ビットコインに国が関わるようになったら、ビットコインがダメになる。国の関与は信用の糧にならないからだ」p182新保恵志(東海大学教授・経済学)

18)個人で手軽に使えるか、というレベルとは別に、ネグリ&ハートが「<帝国>」でいうところの、マルチチュードの「貨幣」は、まさに、この辺にあるのではなかろうか。まさにP2P技術のビットコインは、マルチチュード的な存在のように思える。

19)ビットコインには中央政府がなく、最後に責任をもつ主体も存在しません。だから武力で攻撃さえる心配はない(武力での攻撃対象が存在しない)代りに、暗号を破られないように守れるかどうかの”知力”が、武力に変わる基礎となっています。 

 誤解を恐れずにいえば、「ビットコインVS国家通貨」の通貨の信用対決は「ペンVS剣」に近いといえます。p201「ビットコインは通貨の未来をどう変えるか?」

20)いいですね~、このイメージ。

21)この本は野口悠紀雄の「仮想通貨革命」と二冊並べて、その差異を確認しながら読み進めたら、なお面白かろうと思う。前者は、著者の人間力で読み切らせてしまう一冊だが、こちらは、ブルーバックスらしく、より科学的であり、公平であるように思われる。

22)さて、それでは、表紙のサブタイトルにもなっている「『良貨』になりうる3つの理由」とは、なんだろう。本文を読む限り、3つの理由、という程、シンプルにまとまってはいなかった。粗雑な一読者として、勝手に想像するに、その3つの理由とは、つぎのようにまとめることができるかもしれない。
 ・そもそも現在流通している貨幣が「悪貨」なのである。
 ・仮想(暗号)通貨は、中央管理者を持たない、新しいシステムに成長し拡大する可能性がある。
 ・人間ではなく、数学が管理する公平性がある。

23)この本、「『ビットコイン』のからくり」という、ややいかがわしいタイトルになっているが、からくりというより、より積極的にそのシステムを評価しているように思う。現在日本語ででている本の中では、もっとも良質なビットコイン解説書であろう。

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2015/02/18

「花の誇り」藤沢周平原作

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「花の誇り」 
藤沢周平原作 吉村芳之演出 瀬戸朝香、酒井美紀他出演 2008/12 NHK DVD 99分
No.3406★★★★☆

1)お、これもタイトルどおり、「花のあと」に先立つところの女性が主役の藤沢周平ワールドであった。ただこちらは映画ならぬNHKドラマだから、割とライト感覚。

2)テレビ番組をDVDしたものだから画質がいまいちである。いつもならストーリーさえ興味深ければ画質など問題にしない当ブログであるが、「花」がテーマであるかぎり、やはり綺麗にみたい。

3)比べてはまずいかもしれないが、「花のあと」のほうがずっと綺麗で、ついつい引きこまれてしまった。

4)しかしまぁ、いずれにせよ、サムライの世界だって上昇志向はなくてはならないものなのだ。その上昇志向があることを前提に、ドロップアウトや、戦々恐々のバトルが広げられる。

5)よくよく考えてみれば、お城勤めの役割など、会社組織の地位となんらかわらないのかもしれない。20石、30石取りなどは、まさに給料の多寡を表わしているのか。家老や筆頭家老などは、取締役や代表取締役などを表わしているのか。

6)とすれば殿様は、筆頭株主か会社のオーナーでも表しているのだろうか。

7)あまりにも頂点に焦点を合わせると、結局そこに到達する者は極めて少ないし、あまりに下級からさらにドロップアウトするような「おちこぼれ」では、大衆の多くの共感を得られないのかもしれない。

8)と、そういう風に見てくると、藤沢周平ワールドも、なんだか下卑たものに見えてくる。ましてや「皆様の」NHKが制作すると、こうなってしまうのか。まぁ、おざなりの世界だ。おざなりな世界がいいから藤沢周平なのかもしれないが・・・・。微妙なところである。

9)ハッピーエンドの藤沢周平ワールドであるが、最後のほうになって、あららというようなドンデン返し。でも、ドンデン返しのさらなるドンデン返しで、なるほどハッピーエンドになるのね。

10)調べてみると、時代劇と言えば藤沢周平というほど、沢山の作品があり、多くのファンがいるのだった。なるほどね。

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「単騎、千里を走る。」 高倉健

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「単騎、千里を走る。」
チャン・イーモウ監督 高倉健, リー・ジャーミン出演, 2006/01 東宝 DVD 108 分
No.3405★★★☆☆

1)2005年作品。この数年、日中関係は険悪である。しかしながら、2005年当時なら、中国と日本の関係は、まだ良好だった。

2)かなりドキュメンタリータッチの中国旅行記。

3)さすが日中合同の映画だが、高倉健の魅力が、出たのかでないのか。それを見極める前に、テレビの前で寝てしまった。決算時期につき、どうも疲れたらしい。ビデオなら見直すということができるが、テレビで視聴は再生ができない。まぁ、それもよからん。

4)また、いつか見る機会もあろう。

 

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2015/02/17

「風の果て」 藤沢周平原作 

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「風の果て」
藤沢周平原作 福士誠治, 平淑恵他出演 吉村芳之他演出 2007/05 NHKエンタープライズ DVD 364 分
No.3404★★★★★

1)NHK作品。45分番組が8回連続で放映された。原作を読んでいないので、正確ではないが、藤沢周平ワールドにおいては、かなり上昇志向のつよい登場人物たちが活躍する作品である。

2)かなりの長編なので、おそらく普通の映画なら3本か4本になるだろう。あるいは、登場人物たち一人一人に光を当てれば、それぞれの独立した作品になるに違いない。

3)骨格は、少年時代の剣道場仲間の5人組の人生ということになる。それぞれが下級武士の次男三男に位置し、婿入りの話が来ることを待っている、というところから始まる。

4)中には上級武士の家督を継いだものもおり、あるいは、一生浪人に近い無役に甘んじる孤高の剣士もある。あるいは、友に討たれて若死にし、あるいは、知恵を働かせて藩政を盛り立て、権力の頂点に立とうとするものもある。

5)全体としては、藤沢周平の世界で、下級武士の悲哀が中心になっているが、権力争い、時には、敵味方に分かれての戦いとなる。サムライの世界である。刀を通じての、友情これあり、という場面も多い。

6)この映画、視聴者の一人として、我が身に振り替えてみる。なるほど、ほんの幼い時には、俺、お前、で遊び合った仲間でも、還暦の身になってみれば、なるほど、これほどの運命の違いがあるのか、と痛感する。

7)頂点を極めた者などはいないが、人もうらやむような雲の上の人となった友もいる。人知れず音信不通になっている仲間もいる。自らの芸の境地を開きながら、道半ばにして早逝したものもいる。ごくごく当たり前の人生を、当たり前に歩んできたように傍からは見えるものもいる。

8)自分はどこにいるであろうか、と、人は、この映画の主人公たちのそれぞれの位置に、自らを当てはめて考えるだろう。

9)どの位置にあり、どのようなストーリーであっても、それはそれ、人生なのである。与えられた位置、与えられたストーリーをせいいっぱい生きることが、結局は、それぞれの人生なのであろう。

10)この作品は、NHKのゴールデンタイムに放映されたので、あまりにむごたらしいシーンはない。そこが救いか。

11)いままで観てきた藤沢周平ワールドの中では、ちょっと異質だったかも。

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2015/02/16

「昭和残侠伝 死んで貰います」 マキノ雅弘監督 高倉健, 藤純子他出演,

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「昭和残侠伝 死んで貰います」
マキノ雅弘監督 高倉健,  藤純子他出演, 1970/09 東映 DVD 92分
No.3403★★★☆☆

1)今日は健さんの誕生日だそうだ。NHKの特別番組。「昭和残侠伝 死んで貰います」。シリーズには全9作品があり、その第7作。シリーズの最傑作とされているそうだ。

2)最近見ている藤沢周平ワールドに比べると、ヤクザ映画は、やっぱり苦手だな。1970年にこのような映画が流行っていたのか。

3)ヤクザな世界と、サムライの世界は、繋がっているんだろうか。繋がっているとして、どうつながっているだろう。

4)どうも、このような合理性のない世界は難しい。

5)健さんって、かっこよかったのかな・・・・?

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2015/02/14

「必死剣鳥刺し」 平山秀幸監督 豊川悦司, 池脇千鶴他出演

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「必死剣鳥刺し」 
藤沢周平原作 平山秀幸監督 豊川悦司, 池脇千鶴他出演 2010/07 「必死剣 鳥刺し」製作委員会 配給 東映 DVD 114分
No.3402★★★★★

1)面白いんだけど、迫力ありすぎ。原作が同じ人でも、監督の匙加減で、どうにでもなってしまうのかな。

2)チャンバラのシーンが、ちょっとむご過ぎ。

3)藤沢周平映画でも、この作品は新しい部類に属する。現代になればなるほど、残酷シーンが好まれるようになっているのか。

最初はYouTubeで見た。 2回目はDVD。いろいろ見落としていることに気が付いた。 藩のため、民のため、人のため。

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「武士の一分」藤沢周平原作 山田洋次監督 木村拓哉, 檀れい他出演

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「武士の一分」
藤沢周平原作 山田洋次監督 木村拓哉, 檀れい他出演 2006/12 松竹 DVD 121 分
No.3401★★★★★

1)藤沢周平原作。キムタクがちょっとハンサムすぎて、すこし軽すぎるんじゃないか。見る前は、どうかなぁ、と思った。

2)ずっと前、いつか見た映画だと思っていたが、もうすっかりどんな内容だったか、忘れていた。あるいは、見たことなかったのかな。

3)でも、最後のチャンバラのシーンははっきりと覚えていた。部分的に見たのだろうか。たしかに、目が悪くなった経緯などは、まったく覚えていなかった。

4)人間関係や、時代背景など、自分の生い立ちや、周囲の人々の人生と重ねて、さまざまな思いをはせる。

5)失明してしまうという「顔」にかかわる障害だけに、二枚目キムタクの安易な持ち味である切り札を、あえて封じる役どころである。

6)小説も、チャンバラも、嫌いなはずなのに、この映画の最後のチャンバラの部分を、何度も見た。血しぶきが飛ぶのは、ちょっとだけなので、ちょっとした味付けでしかない。そこがよかったのだろう。

7)いい映画だと思う。

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2015/02/13

「BRUTUS」特別編集合本・本屋好き。 2014/7/1

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「BRUTUS」特別編集合本・本屋好き
2014/07 マガジンハウス 111ページ
No.3400★★★★☆

1)いまひとつ精神が決まらない。最近こんなことがよくある。さぁ、やらないければならない仕事が来たぞ、とそういう時に限って、精神が定まらないのだ。いろいろ気分転換してみるが、こんな時は散歩して、外の新鮮な空気を吸ってくるに限る。

2)そして、直ぐに思いつくのは、近くのコンビニでスタミナドリンク(しかも安いやつ)を2本買って、ぐい飲みすることだ。3本では多すぎる。ほどほどにテンションを高めるには、2本くらいがちょうどいい。

3)ドリンクを買うために立ち寄ったコンビニだが、ついつい雑誌コーナーに足が向いてしまうのは、やっぱり「本が好き。」だからだろうか。

4)最近はもう雑誌や本類はできるだけ増やさないようにしている。可能な限り図書館とネットのデジタル立ち読みで済ますことが多い。だから正直言って、偏った情報源となり、今、これが売れてますよ、という「売り手」の直接の情熱を知らないでいることが多い。

5)何気に手にとったこの「ブルータス」。28ページのカラー写真に目がとまった。

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6)おお、わがティラノザウルスやトリケラトプスをディスプレーに活用している本屋もあるのだ。いいですねぇ。万巻の書棚に対峙する、わがダイナソーたち。

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7)そもそも、書店の風景のなかのダイナソーたちだが、コンビニの雑誌コーナーにあれば、なおのこと、相対的には、かなりちっぽけな存在でしかない。しかしながら、彼らの雄姿にほれぼれとする私がいる。なによりのスタミナ元だ。万巻の書類を蹴飛ばしてくれ。

8)そうそう、実はわがSOHOにしてタイニーなロフト・オフィスにも、彼らは存在する。

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9)こちらは、チキンの骨で自作したトリケラトプスとティラノザウルス。

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10)天井にはプテラノドンと、ケツァルコアトルスだって飛んでるもんね。

11)マガジンハウスは出版社だから、書店を応援するのは当然だろうが、書店もだんだん下火だな。私は、本屋も好き。だけど、今なら、ダイナソー達のほうが、もっと好きかも(比較が可笑しいが・・・)。

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2015/02/12

「小川の辺」 篠原哲雄監督 東山紀之他出演

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「小川の辺」おがわのほとり
藤沢周平原作 篠原哲雄 (監督) 東山紀之、 菊地凛子他 (出演), 2011東映  DVD 106分
No.3399★★★★☆

1)この映画、ちょっと暗いな。画面全体が暗い。「花のあと」を見たあとだからそう感じるのか。それとも監督によって、藤沢周平ワールドも、監督によってこれだけ違ってくるのか。

2)ふと気付いたのだが、藤沢周平ワールドの「お城づとめ」は、現代におければ、一般のサラリーマンの勤務状態を表わしているのか。とすると、「剣術、剣の道」は、時のスピリチュアリティに該当するのかもしれない。

3)図書館を検索してみると、藤沢周平関連作品だけ600件ほど抽出されてくる。これはすごい。これらに一遍に目を通すことはできないだろう。かと言って、ちらっと代表作だけで済ましてしまう、というのも、なにかモッタイない。

4)それにしても、なんでまた藤沢周平ワールドなんかにはまりつつあるのだろう。何が気に入ったのだろう。

5)いや、それは逆の問いかけだ。他を見ていて、なんか飽きてしまったのだ。なんかないかなぁ、とフラフラしていたら、この世界にであってしまった、ということだ。

6)じゃぁ、何が、いままでの私の嗜好性と違うのだろう。一つには、チャンバラだろう。SFを見ても、ファンタジーを見ても、なにかつまんないチャンバラばっかりだった。血がどばっと出たりして、なんかこれ見よがしで、白けてしまう。

7)そういう意味では、藤沢周平ワールドにおいては、むしろチャンバラを抜きには考えられない。それは、「戦い」というより、武士の生きる道だ。戦いなのではなく、人が生きる姿なのだ。

8)そこにチャンバラならぬ、剣術としての、剣の道があるように見えてきたのだ。

9)このところが、見る者としての私の大きな変化であろう。

10)もうひとつは、海坂藩の田園風景や田舎風景が、なんとも共感を呼ぶことだ。障子で区切られた民家、川、山、それらが、どこか自分のなかの原風景と刺激する。自然描写がすばらしい。そもそも原作ではどうなのだろう。いまのところ、小説を読む気はまったくないが(笑)

11)そして、人の情、恋愛の情もからみあう。

12)今の私は、何がほしいのであろう。

13)江戸時代の武士の生活とは、本当にこういうものであったのだろうか。

14)サムライの道とは、こういう道であったのだろうか。

15)ふたたび思う。日本人、とはなにか。

16)地球人スピリットという前に、大和魂を、分かっているのか?

17)大和魂に、地球人スピリットに通じる、何があるのか?

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2015/02/11

「日本経済の真相」 高橋 洋一

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「日本経済の真相」 【2014年度版】消費増税でどうなる?
高橋 洋一(著) 2014/05 KADOKAWA/中経出版 単行本: 191ページ
No.3398★★★☆☆

1)「ビットコイン」のキーワード検索でひっかかた一冊。この本、小さな本で、コンパクトな一冊である。Q&A形式で、全体が簡潔にまとめられているが、今回は、他の部分は割愛する。

2)この「採掘」というのは、ネット上のコンピュータを使ってビットコインの取引記録をつくるけっこう面倒くさい作業だ。「ビットコインが適切に取り引きされるために必須な作業」に対する「対価」として、ビットコインをもらえるという仕組みになっているわけだ。ここにビットコインのユニークさが見られる。p159「これが経済ニュースの真相だ!」

3)この本はコンパクトではあるが、他書に見られないような、ちょっと入り込んだ情報も収められている。

4)もしビットコインが社会的に意味のあるものならば、この事件を乗り超えて、いずれ仮想通貨として定着するだろう。そのためには、規制当局が角を矯めて牛を殺すような変な規制は避けなければならない。

 取引記録が残るという性質上、厳密に言うとビットコインは不正利用しにくいが、匿名性が強すぎるという意味で当局としてはたしかに不愉快な存在でもある。ビットコインの量が相対的に少ないうちは、金融市場や貿易に与える影響は少ないが、大きくなりすぎれば通貨当局ににらまれて潰されることも考えられる。

しかし、利便性の高さなどから支持する人はなくならないし、供給量のコントロールによって一定規模に収まるため、結果的に当局からにらまれる度合いも低い。

 したがってビットコインは安心できる地位に落ち着く、というのが私の予想である。p166「ビットコインはある程度の地位を築くかも・・・」

5)小さな本だけに、こまかいところの説明はカットされていることが多い。それでも、ここの説明は、いまひとつ納得がいかない。当局から睨まれる、睨まれない、という表現は、どうも腑におちない。それは、こちらが、いわゆる「当局」を超えて、革命的なものに発展していってほしい、という期待があるからだろう。

6)それにしても不思議に思うのは、これらビットコイン関連本は、2014年の春に集中して出版されていることである。その前にでていないのは、それなりに理解するとしても、それ以降、なぜに一斉に火が消えたように、関連本が出版されなくなったのか。

7)単なるブームだったとは思えないのだが。

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「貨幣という謎」―金(きん)と日銀券とビットコイン 西部 忠

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「貨幣という謎」―金(きん)と日銀券とビットコイン 
西部 忠(著) 2014/05 NHK出版 新書 256ページ
No.3397★★★★☆

1)わが図書館で「ビットコイン」というキーワードで引っ掛かった一冊。だから、かならずしも仮想通貨やビットコインに特化した本ではない。むしろ、通貨を論じて、経済そのものを論じようとした本。

2)発行量が増えるにつれて演算処理に伴う計算量が急激に増加するため、ビットコインの発行量の上限が2100万枚以下に抑えられるようにプロトコルに実装されています。

 このため、円やドルなどの国家通貨のように、中央銀行が通貨供給量を恣意的にコントロールし、インフレーションを引き起こすことができないと考えられていました。これはそうだとしても、別の問題はおきないのでしょうか。p136「観念の自己実現」としての貨幣

3)本著で円天などの詐欺事件と並列に語られるビットコインではあるが、概してビットコインについては、本質をとらえて好意的に評価している。

4)国家通貨とは異なる、グローバルに利用可能な通貨が匿名的かつ安全であることは、これまでの通貨にないビットコインの優れた特性です。

 ところが、逆にそれが悪用されて事件になり、金儲けの手段として人が群がってきたのです。ただ物を切るためのナイフがおいしい料理を作るために使われることもあれば、人を殺すために使われることもあるように、ビットコインの技術は善用もされれば悪用もされるでしょう。

 しかし、ビットコインが悪用されたからと言って、その技術の善用の可能性までも否定してしまうのはばかげています。ビットコインで開発された技術やシステムはさまざまな改良や修正を重ねてこれからも使われていくことでしょう。p142同上

5)悪用しようにもその技術がない私などには、善用もなかなかできるものではないが、この可能性の芽が大きく育っていくことを期待したい。

6)ビットコインの設計思想は、フリーソフトウェアとP2Pにあると言えます。ビットコインのマイナーたちもマイニングによって対価を得ることだけではなく、その自由主義的で非中央主権的な設計思想への共鳴から参加しているように見えるからです。p144同上

7)この辺の評価や紹介の仕方は、実に好感をもつことができる。

8)日本でこの間急速に普及が進んでいるのは、貨幣価値をデジタル情報としてネット上のサーバーやパソコン、ICカード、携帯に保存し、特定の企業グループやインターネットの中で取引決済に利用できる電子マネーです。

 そして、それ以外にも、「採掘」というユニークなアイディアを導入した仮想暗号通貨ビットコインも挙げられるのです。p245「資本主義の危機と貨幣の『罠』」

9)電子マネーについては、レイトマジョリティどころか、ラガード(採用遅滞者)のひとりである私としては、その延長に仮想通貨=ビットコインがあるのではなく、より画期的な「自由主義的で非中央主権的な設計思想」の発露であることを、自ら確認したいと思うのであった。

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「花のあと」 中西健二監督 北川景子他出演 <1>

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「花のあと」<1>
藤沢周平原作 中西健二監督 北川景子他出演 2010/03 東映 DVD 110 分
No.3396

 

1)藤沢周平ワールドの中では、女性を主人公にするのは珍しいのか。タイトルのごとき、実に美しい映画であった。次々と登場する和服姿の女性がまた美しい。そこにカラフルな和服が色をさらに添える。

2)藤沢周平ワールドにはいくつかの特徴がある。
 ・下級武士の世界ながら、決して上昇志向だけが称賛されないこと
 ・剣術、剣の道がなくてはならないこと
 ・勧善懲悪であること
 ・いろいろあっても結局ハッピーエンドであること

3)この映画もその範からはずれるものではないが、主人公が下級藩士の跡取り娘というところが、ちょっと違うかも。

 

5)陰謀、謀略、裏切り、手違い、悪事、さまざまな裏社会があるのは、ドラマツルギーとしてはぜひ必要である。これがなければ完全懲悪にはならない。

6)ハッピーエンドとはいうものの、ハーフ・ハッピーで、なおかつエンドレスの深みがある。

7)この映画なら、うちの奥さんと一緒に見てもよさそうだ。

 

<2>につづく

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2015/02/10

「緋牡丹博徒 花札勝負」 藤純子 高倉健他

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「緋牡丹博徒 花札勝負」
加藤泰(監督) 藤純子 高倉健 他(出演), 1969/02 東映 DVD 98 分
No.3395★★☆☆☆

1)今夜もNHKBSで高倉健特集。緋牡丹博徒シリーズ第3作。公開は1969年2月だ。あの安田講堂が燃えている時代に、これらの映画が上映されていたのだった。私は中学3年。高校受験の勉強中だった。

2)ふーん、こういう映画だったんだ。藤純子と高倉健が敵味方に分かれ、義理と人情はかりにかけりゃ、義理が重たいこの世界、一宿一飯の恩義で、人を刺す。

3)1969年とは、こういう映画がヒットする時代でもあったわけだ。この年から、「男はつらいよ」シリーズがスタートするのであった。

4)しかしそれにしても、無益な殺し合いをよくやるものだ。それがヤクザの世界だ、と言われればそれまでだが、こんなに血しぶきが飛ぶような映画を、大衆はなぜ好んでみていたのだろう。

5)あの当時は、戦争が終わって24年。一世代が順繰りに変わった時代だった。

6)正直言って、この手の映画は好きになれない。これを美学というのかどうかはしらないが、あまりに美化してはいけないな。

7)映画会社の必要があって、このような映画をいっぱいつくったのではなかろうか。それを見ていて、大衆は喜んでいた、のかもしれないが、だからこそ、あの当時の私は、「大衆」が好きではなかった。

8)もう45年も前の映画である。いまや、どうのこうのと言っても仕方ない。こういう時代だったのだ、と、このまま受け取るしかないのだろう。

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「仮想通貨革命」---ビットコインは始まりにすぎない 野口悠紀雄<1>

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「仮想通貨革命」---ビットコインは始まりにすぎない <1>
野口 悠紀雄(著) 2014/06 単行本 ダイヤモンド社 単行本(ソフトカバー) 276pNo.3394★★★★★

1)ビットコインについての当ブログにおけるメモは極めて薄いものだし、読んでみた書籍も数冊に過ぎないが、その中でも、この本は最も良質に思える。

2)なぜ仮想通貨が「東方三博士の来訪」なのか? それは、仮想通貨がIT革命の第三の贈り物であるように思われるからだ。

 第一はPCであり、第二はインターネットである。これらはすでに世界を大きく変えた。ただし、これだけでは十分ではなかった。経済活動にはつねに送金という行為が伴い、これについての従来の体制がつづく限り、先に述べた「産業革命以前への回帰」は、完全な形では実現しないからである。

 しかし、いま、コンピュータ技術の結晶である新しい通貨が、世界を変えようとしている。この革命が成功すれば、現代における東方三博士来訪の目的は達成されるだろう。p8野口悠紀雄「はじめに」

3)この著者にして、PC、インターネットに続くものとして、しかも決定項としての第三の結晶として「仮想通貨」を挙げていることには注目せざるを得ない。

4)その中心は、「ブロックチェーン」と呼ばれる取り引きの記録だ。そのデータは、どこかのサーバーが一元的に管理しているのではない。公開されていて、多数のコンピュータで形成するネットワークが、全体として維持している。

 つまり、ビットコインを支えているのは「人々」だ。こうした仕組みを、Peer to Peer(ピア・ツー・ピア/P2P)と言う。p24「通貨革命が始まった」

5)その言辞やよしとしても、一般のマジョリティの群衆でしかない私などは。P2Pと聞いただけで、腰が引けてしまう。少なくとも現状の業務ではP2Pは避けるものとされており、自らのパソコンにその類のソフトを入れるだけでもアウトとされている。

6)ただし、古い喩えで言えば、「伽藍とバザール」に描かれるオープンソースの革命性や、ネグリ&ハートの「<帝国>」に対峙する「マルチチュード」の存在意義に、どこかこのビットコインを初めとする仮想通貨が通じるところがあるを想われる。

7)ビットコインをめぐる日本での議論は、「怪しげなもの」「そもそもこのようなものが機能するのか?」という段階にとどまっている。しかし、アメリカ金融業界でお議論は、すでに、役割の大きさに関する定量的な検討にまで至っているのだ。p44同上

8)日本における2004年春における認識は、斉藤賢爾「これでわかったビットコイン」 生きのこる通貨の条件(2014/04 太郎次郎社エディタス)あたりがもっとも中心的なものであろう。おっかなびっくり覗きこんではみるものの、君子危うきに近寄らず、とばかり、遠巻きに見ているレベルであろう。かくいう当ブログもその程度か、それ以下である。

9)「ビットコインは本当に信用できるか」とか、「ビットコインのどこを規制すべきか、それには何をしたらよいか」といった問題を考える際には、ある程度の基礎まで遡った理解が必要だ。最低限、つぎのことを理解する必要がある。

 「ビットコインは、P2Pネットワークによるプルーフ・オブ・ワークでブロックチェーンを維持することによって運勢されている」p66「きわめて斬新なコインの仕組み」

10)著者は必ずしも諸手を挙げての「ビットコイン」称賛者ではない。すでにこの時点で200以上も存在するとされる「仮想通貨」の今後の展開に期待していると言っていいだろう。

11)著者は、送金システムにおけるメリット、とくに国際送金において大きなメリットがあるとは言うが、必ずしも貯蓄や投資に適しているとは語らないし、むしろそれは避けるべきだと言う。

12)ビットコイン誕生時のマイニング(編注・採掘)は、普通のPCでもできる程度のものだった。しかし、その後計算の難度が上がってきたため、現在では専用のコンピュータを用いないと計算競争に勝てなくなっている。このあたりのことは、新聞などでしばしば報道される。p91同上

13)幸運にもマイニングに成功すると100万円ほどの収益があるそうだが、すでに専用コンピュータを使っても困難らしく、またそのために稼働するコンピュータから発せられる熱で、地球温暖化の一因が引き起こされることを心配する向きもあるらしい。

14)ビットコインについてはさまざまな評価があり、その中には否定的なものもある。ただ、否定の根拠は、価格変動など、比較的簡単に克服できる問題である。

 その半面で、「ブロックチェーン」という仕組みの革新性と発展可能性は、多くの人が認める。そこで、これを拡張する試みが数多く行なわれている。これからわかるのは、「ビットコインが仮想通貨の最終的な形ではない」ということである。p166「貨幣革命は社会をどう変えるか」

15)パソコンやインターネットにしても、その出始めにおいては、既成の概念がじゃまするために、なかなか理解できないところがあった。イノベーターたちに見えている未来も、我々マジョリティには、まったく夢まぼろしの世界であったりする。

16)ビットコインへの投資は勧められない。危険すぎるのだ。これまでも価格変動が激しかった。それに仮想通貨として、ビットコインは唯一のものではない。(略)競合するコインがすでに多数登場している。ビットコインは先行しているとはいえ、先行者が勝つ保障はない。p199同上

17)投資しようにも資金がなく、外国送金でメリット受けようとしても、そもそも外国に送金するチャンスなどめったにない私などは、今すぐ仮想通貨を使用し始めても、必ずしもメリットを享受できるものではない。ましてやファイナンシャル・プランナーの一人としては、自分でも理解できていない情報をうかつに流すことは避けてたい。

18)いま仮想通貨によって、「通貨」という経済の基本構成要素が変わろうとしているのである。それは、これまでのIT革命と同様の、あるいはそれ以上の影響を産業構造に与えるだろう。p203同上

19)いますぐの個人メリットは想定できないとしても、今後社会全体が変貌を遂げていくきっかけの大きな要素として仮想通貨が存在しているなら、その中で生きていく私たちも、それが今後引き起こすだろうイノベーションに無関心ではいられない。

20)一人一票が確保されているから、直接民主主義が実行できる。例えば新技術開発プロジェクトやその他の社会インフラ的な案件につき補助するかどうかの投票をする。

 このように、ビックブラザーが支配する恐怖の政府ではなく、自由意思で加入する世界政府が実現される。ブロックチェーンは、無政府状態や混乱や混沌をもたらすものではない。それをうまく利用すれば、国家権力からの監視からは自由でありつつ、しかも相手を信頼して取引できる社会を築けるのだ。p237同上

21)当ブログのカテゴリのひとつに「コンシャス・マルチチュード」なるものを作っておいた。ITの進歩が、社会や国家のイノベーションに限定されずに、さらに進化して、地球人たるわれわれひとりひとりの「意識」をテーマにする時代も、そろそろ近づいてきているのではなかろうか。

<2>につづく

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2015/02/09

「網走番外地」高倉健他

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「網走番外地」
石井輝男 (監督) 高倉健, 丹波哲郎 (出演),1965/04 東映 DVD 92分
No.3393★★★★★

1)NHKで高倉健さんシリーズの放映である。網走番外地シリーズには18本あるなんて知らなかった。この映画は、その第一巻。白黒、1965年制作。もう50年前の名作。

2)ヒッチハイクで日本一周したのは1972年。私は18歳だった。あの時、この映画がでてから、すでに7年が経過していたのか。

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3)なんとも可愛い映画だった。この程度なら「更生の道」はあるね、ということで、我が家は納得。

             

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2015/02/08

「蝉しぐれ」 藤沢周平原作 <1>

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「蝉しぐれ」<1>
原作:藤沢周平 出演: 市川染五郎(七代目), 木村佳乃, 緒形拳, 原田美枝子, 今田耕司 監督: 黒土三男他 2005/10上映公開 東宝 DVD 131 分

No.3392★★★★★

1)西沢周平の代表作のひとつ。

2)「私の子供が私とあなたの子供で、あなたの子供が、あなたと私の子供だったら、どんなによかったでしょう」という意味の台詞が泣かせる。

3)ネットでも見れる。

4)2年先立つこと、NHKテレビドラマ版もある。

西沢周平関連リスト

「一茶」CD1 1978発表 森繁久彌の日曜名作座 NHK
「一茶」CD2 1978発表 森繁久彌の日曜名作座 NHK
「一茶」CD3 1978発表 森繁久彌の日曜名作座 NHK
「立花登 青春手控え」 1982/04NHK
「腕におぼえあり」第1巻 1992/04 村上弘明, 渡辺徹出演 NHK
「腕におぼえあり」第2巻 1992/04 村上弘明, 渡辺徹出演 NHK
「腕におぼえあり」第3巻 1992/04 村上弘明, 渡辺徹出演 NHK
「腕におぼえあり2」第1巻 1992/09村上弘明, 黒木瞳出演 NHK
「腕におぼえあり2」第2巻 1992/09村上弘明, 黒木瞳出演 NHK
「腕におぼえあり2」第3巻 1992/09村上弘明, 黒木瞳出演 NHK
「腕におぼえあり2」第4巻 1992/09村上弘明, 黒木瞳出演 NHK
「腕におぼえあり3」第1巻 1993/01村上弘明, 黒木瞳出演 NHK
「腕におぼえあり3」第2巻 1993/01村上弘明, 黒木瞳出演 NHK
「腕におぼえあり3」第3巻 1993/01村上弘明, 黒木瞳出演 NHK
「清左衛門残日録」第1集 1993/01仲代達矢 南果歩出演 NHK
「清左衛門残日録」第2集 1993/01仲代達矢 南果歩出演 NHK
「清左衛門残日録」第3集 1993/01仲代達矢 南果歩出演 NHK
「清左衛門残日録」第4集 1993/01仲代達矢 南果歩出演 NHK
「清左衛門残日録」第5集 1993/01仲代達矢 南果歩出演 NHK 
「清左衛門残日録」第6集仇討ち!~播磨屋の決闘~ 1993/01
「命捧げ候」夢追い坂の決闘1996/01緒形拳 浅野忠信出演 NHK
風光る剣」八嶽党秘聞1997/01中井貴一 高岡早紀他出演 NHK
「新 腕におぼえあり」第1集 1998/09高嶋政伸.原田美枝子 NHK
「新 腕におぼえあり」第2集 1998/09高嶋政伸.原田美枝子 NHK
「新 腕におぼえあり」第3集 1998/09高嶋政伸.原田美枝子 NHK
「人情しぐれ町」第1巻2001/01石田ひかり 山口祐一郎 NHK
「人情しぐれ町」第2巻2001/01石田ひかり 山口祐一郎 NHK  
「人情しぐれ町」第3巻2001/01石田ひかり 山口祐一郎 NHK    
「たそがれ清兵衛」2002/11山田洋次監督 真田広之 宮沢りえ他出演 松竹
「蝉しぐれ」2003/08 内野聖陽 水野真紀 NHK
「隠し剣 鬼の爪」2004/10 山田洋次監督 永瀬正敏 松たか子他出演 松竹
「秘太刀 馬の骨」2005/8 NHK
「蝉しぐれ」2005/10 黒土三男監督 市川染五郎 木村佳乃他出演 東宝
「武士の一分」2006/12 山田洋次監督 木村拓哉 檀れい他出演 松竹
「風の果て」2007/05 吉村芳之他演出 佐藤浩市 福士誠治他出演 NHK   
「山桜」2008 篠原哲雄監督 田中麗奈 東山紀之他出演 東京テアトル
「花の誇り」2008/12 吉村芳之演出 瀬戸朝香 酒井美紀他出演 NHK 
「花のあと」2010/03 中西健二監督 北川景子他出演 東映
「必死剣 鳥刺し」2010/03 平山秀幸監督 豊川悦司他出演 東映
「藤沢周平を読む」 「歴史読本」編 2010/09 新人物往来社
「小川の辺」2011/07 篠原哲雄監督 東山紀之 菊地凛子他出演 東映
「藤沢周平と<海坂藩>を旅する」日本と日本人の原風景2012/11徳間書店
「『貢献人という人間像」東日本大震災の記録・藤沢周平の作品世界を顧みて2013/01幸津國生 花伝社

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<以下、未整理>

山田洋次が選ぶ「藤沢周平傑作選」たそがれ清兵衛  新潮CD
山田洋次が選ぶ「藤沢周平傑作選」約束  新潮CD 
山田洋次が選ぶ「藤沢周平傑作選」静かな木 
新潮CD
山田洋次が選ぶ「藤沢周平傑作選」神隠し 新潮CD
山田洋次が選ぶ「藤沢周平傑作選」虹の空 
新潮CD
山田洋次が選ぶ「藤沢周平傑作選」泣く母 新潮CD
山田洋次が選ぶ「藤沢周平傑作選」赤い夕日 新潮CD
山田洋次が選ぶ「藤沢周平傑作選」夜の道 新潮CD
山田洋次が選ぶ「藤沢周平傑作選」約束 新潮CD
山田洋次が選ぶ「藤沢周平傑作選」祝い人助八 新潮CD
山田洋次が選ぶ「藤沢周平傑作選」たそがれ清兵衛 新潮CD
山田洋次が選ぶ「藤沢周平傑作選」逃走 新潮CD 

<2>につづく

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2015/02/07

「隠し剣 鬼の爪」 藤沢周平原作

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「隠し剣 鬼の爪」 
藤沢周平原作  山田洋次監督 永瀬正敏, 松たか子, 吉岡秀隆, 小澤征悦, 田畑智子他出演2004/10 松竹 DVD 時間:131分
No.3391
★★★★★

1)あ~何を読んでも面白くないなぁ~。ネットもサーフィンしているやら沈没しているやら、ちっとも乗らない。あ~、こんな夜は映画でもみるか。

2)何をみるかなぁ~、ハリウッド映画もあんまりだし、子供向けもなぁ~。SFもアニメも、なんだかなぁ~。

3)と思いだしたのが「時代劇」。


3)いや~、面白かったな。これって西沢周平。海坂藩なんて、もちろんフィクションだが、夜中に独りで泣きながら見ていた。何がそんなに私のハートを打つのだろう。

4)山形の鶴岡藩がモデルとされる海坂藩は、東北の一角。下級武士の悲哀が、こちらの共感を誘う。農村風景もまた、こちらの原情景にダブルのだろう。

5)剣の道も、西沢周平ワールドの重要な要素だ。チャンバラや血しぶきが飛んだりするシーンは、願い下げだが、江戸時代のフィクションであるという思いが、忌避感を薄らげる。

6)このまま小説そのものを読んでみようかな、とまではいかないが、このような映画シリーズが他にあるなら、もっと見たいものだ。

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「これでわかったビットコイン」 生きのこる通貨の条件 斉藤賢爾

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「これでわかったビットコイン」 生きのこる通貨の条件
斉藤 賢爾(著) 2014/04 太郎次郎社エディタス  単行本 95ページ
No.3390★★★★☆

1)この本、ビットコインに対しては、総論的に懐疑的であり、薄い本でありながら、随所に否定的な言辞がでてくる。基本としては当ブログも納得するところが多い。各論的にはよくわからないので、そうなのかなぁ、と思う部分もあるが、本全体としては信頼性が高いと思える。

2)しかしながら、ビットコイン全体が全否定されたら、当ブログとしては悲しい。新しい試みや可能性を摘んでしまうのは、本意ではない。あらゆる可能性にオープンでありたい。

3)ビットコインは、P2Pといいながら、強大な力で中央(ブロックチェイン)を維持しようとするしくみになっています。その中央が崩れたり、枝分かれしたり、中央へのアクセスが妨げられたりすると、ビットコインはまともに使えなくなります。p080「最大の欠陥?---世界から切り離されると使えない」

4)ざっと考えて、ど素人の私ですら、ビットコインのマイナス面の一つや二つは直ぐ上げることができる。しかしまた、現在の金融システムとか、いわゆるリアルマネーといわれている貨幣制度が、100%完全ではないかぎり、新しい可能性の台頭には、やわらかく対応したいものだと思う。

5)もしビットコインや、それに類するものが普及していけば、これまで以上に国と国のあいだの垣根がなくなるということは起きてくるでしょう。国をまたいだ送金が簡単で安価になりますが、そのことは、よいことばかりではありません。p052「グローバル化は進行する」

6)これは確かに始まりなのかもしれない。

7)これを描いている2014年3月現在、iPhoneやiPadを開発している米アップル社が、iOS用のApp Storeにビットコインの<ウォレット>(財布アプリ)を載せなくなっています。また一般のアプリのなかでBTCでの決済を可能にすることも認めていないようです。p017「ソフトウェアの開発元・供給元が止める可能性」

8)当ブログは推進派でも賛美派でもなく、一懐疑的な視点に共鳴しているだけだが、すくなくともこの本がでた一年前当時では、必ずしも積極的に評価しなくても、誰からも異端とは思われない状況であったと言える。

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資本主義に絶望せよ!? 「週刊金曜日」 1021号

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「週刊金曜日」 1021号 資本主義に絶望せよ!?
2014/12/19 週刊金曜日 雑誌
No.3389★★★☆☆

1)ピケティ、ピケティの大合唱である。当ブログもおっとり刀でわが図書館を検索してみるのだが、すでに時は遅し、ほとんど関連書籍のウェイティングリストは一杯パイである。なにはともあれ「21世紀の資本」も予約しておいたが、すでに私は3ケタ待ちである。この手にするのはいつになるかわからない。

2)こんなことなら店頭で立ち読みしたほうがよっぽど早いのだが、どうせ立ち読みしたって、小難しい分厚い本など、簡単には読みとれないだろう。いつの日か届くだろうから、それを待つことにしよう。

3)その中で唯一読めたのがこの特集。「資本主義に絶望せよ」のタイトルは勇ましいが「!?」がついているところが、なんとも情けないやら、かわいいやら。わずか8ページの特集だから、大したことは書いてないが、ポイントは殆ど決まりきっているだろう。

4)早い話が、貧富の差が拡大し、このままだと、若者は大変だよ、というお話らしき。そしてまたこのようなブームが起きることによって、ガス抜き効果にもなるか、ということだろう。

5)さて、特集内容はともかく、この「週刊金曜日」という雑誌を久しぶりに手にして、面白かった。「アイヌモシリ、平和な大地が一万年続くように」ではアシリ・レラさんが紹介されていた。「達者でな、中古トラクター」では、日本の農業の現状と、日本の工業力のすごさ、そして、世界の農業の現状が浮き彫りにされている。

6)「マルチチュードのレーニン」では、アントニオ・ネグリが紹介されていた。ネグリについてはそれなりに関心があるのだが、なかなかその評伝に触れるチャンスは少ない。なるほど、このような雑誌をめくれば、このような記事にであうことができるんだな。さすが「週刊金曜日」、かつてのサヨクの残照を感じるのであった。

7)といいつつ、ぺらぺらめくっていると、「元赤軍派議長、労働運動に燃える」ときた。「塩見孝也、シルバー世代の仲間たちと夢見る現場からの”革命”」とやらの文章さえある。

8)出所直後の塩見さんは、仲間や労組からの援助のほか、塾や予備校の現代文の添削などを毎週100通程度、手がけていた。あとは、メディアへの発言や執筆、講演で糊口をしのいでいたのだ。(中略)

 シルバーセンターの会員になり、その紹介で、清瀬市所有のクレア市営駐車場で管理員を開始。自給は、就労直後は1000円、すぐに950円へ。1日6時間、月9日(現在6日)の出勤が定則とされていた。

 これまで仲間のカンパなどで生活してきた塩見さんにとって、本格的な労働は初めて。「真夏の暑い日なんかにバケツで絞ったタオルで仲間とともに汗をふくことで、労働の素晴らしさを知ったんや!」などと喜びをみなぎらせていた。p51

9)3~4年前にテレビで、確か中国地方だったかに、韓国人の女性と結婚した秋田明大が自動車修理工場を経営している姿を放映していた。なんだか悲哀を感じるというべきか。あるいはもともとの労働の風景なのか。

10)なにはともあれ、「週刊金曜日」、なんとも悲哀を感じる雑誌であった。そのうち、バックナンバーでも読んでみよう。

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「ビットコイン~国家に突きつけた挑戦状」日経ビジネス2014/04/21

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「ビットコイン~国家に突きつけた挑戦状」
日経ビジネス 2014/04/21 日経BP社 雑誌 特集15ページ
No.3388★★★☆☆

ビットコイン(仮想通貨)関連リスト

「Newsweek (ニューズウィーク日本版)」 ビットコインの可能性 2014/02/25 阪急コミュニケーションズ

「金融入門」 日本経済新聞社(編集) 2014/03 日本経済新聞出版社

「日経ビジネス」ビットコイン~国家に突きつけた挑戦状 2014/04/21日経BP社

「これでわかったビットコイン」 生きのこる通貨の条件 斉藤賢爾 2014/04 太郎次郎社エディタス

「貨幣という謎」―金(きん)と日銀券とビットコイン 西部忠 2014/05 NHK出版

「日本経済の真相」ビットコインはある程度の地位を築くかも・・・ 高橋 洋一 2014/05 KADOKAWA/中経出版

「『ビットコイン』のからくり」暗号が通貨になる 吉本佳生他 2014/05 講談社ブルーバックス

「仮想通貨革命」---ビットコインは始まりにすぎない 野口悠紀雄 2014/06 ダイヤモンド社

「『仮想通貨』の衝撃」 エドワード・カストロノヴァ 2014/06 角川

「テクニウム」ーテクノロジーはどこへ向かうのか? 
ケヴィン・ケリー (著), 服部 桂 (翻訳) テクニウム2014/06 みすず書房

「ヤバイお金」 ビットコインから始まる真のIT革命 高城泰 2014/07 扶桑社

「マネーと国家と僕らの未来」 ハッカーズ、 茂木 健一郎, 堀江 貴文, 金杉 肇  2014/12 廣済堂出版

「ブロックチェーンの衝撃」ビットバンク株式会社&『ブロックチェーンの衝撃』編集委員会 (著),    馬渕邦美 (監修)  2016/06 日経BP社

「フィンテック」 柏木 亮二 (著) 2016/08 日本経済新聞出版社 日経文庫

「Journal of Financial Planning」特集 フィンテックが変える 金融とFPの未来 日本版FPジャーナル 2016年9月号(第200号) 日本ファイナンシャル・プランナーズ協会 会報

「WIRED VOL.25」/特集 The Power of Blockchain ブロックチェーンは世界を変える<1>
2016/10 コンデナスト・ジャパン

ーーーーーーー

1)当ブログでビットコインに触れたのは2014/02/20「Newsweek (ニューズウィーク日本版)」 2014/02/25号についてだった。当時もっと調べたいと思ったが、ネット上はともかく、印刷媒体としては、ビットコイン交換所破綻のニュースが圧倒していて、類する雑誌などはなかった。

2)当ブログとしてはそのまま、興味を失い一年が経過してしまったわけだが、ここに来て、ネット繋がりの友人S氏からのアドバイスである。彼は私から見ればイノベーターあるいは、アーリーアダプターに位置する好漢である。

3)ビットコインと、その基本技術:ブロックチェーンを調べてみると良いよ。完全な分散システムが出来て、分散政府やら、分散した会社とか作れる。インターネットが、次の次元に入る基礎技術だと認識しています。

ビットコインを、単なるデジタルな数字の記録という人がいますが、その数字が何に書いてあるかが重要で、それがブロックチェーンです。それを特権的に管理する機関を必要としない台帳であり、データベースです。

では、単にブロックチェーンについて調べておくと良いよ。ビットコインや、通貨は、それが使われた最初の応用に過ぎない。

例えば、金融機関だけがアクセスできるブロックチェーンを使って、中央の機関を必要としない国際的な情報記録ネットワークを作り出すことも出来る。


何しろ金融的な応用は無限に出てきて、既存の概念を置き換えていくと思うよ。とりあえず、米国は最先端だけど、日本の展開は早そう。価値記録って名前と概念を持ち込んで、既存の仕組みでは規制しない方針らしい。過去一年の日本の進歩が早いです。

いまどきのビットコインや、ブロックチェーンのクライアント・ソフトは、ウェブサイトのサービスを使うことが多いので、とりあえず遊ぶくらいなら、何もインストールする必要はないです。

でも、実際に使って体験してみる必要は、まだまだないと思います。今は、インターネットの1995年くらいの状況がブロックチェーンの世界の状態だと言われてます。1990年くらいかも知れないしね。S氏 2014/02/05

4)なにはともあれ我が図書館を検索してみると、この一年間にビットコインを冠した本は数冊でているようだ。その中でもこの「日経ビジネス」は会員制雑誌だから、会員以外にはなかなか目に触れない一冊だが、なかなかタイムリーにまとまっていた。

5)「世界では、すでにこうしたビッドコインの派生種が150以上も生まれている」p035らしいが、これはその信頼性を高めるよりは、私のようなド素人にしてみれば、ますます、わかんな~い、ということいなってしまう。

6)ビットコイン 仮想通貨の先駆け。時価総額第1位。運用開始時期2009/01 時価総額54億ドル

ライトコイン ビットコインの派生。時価総額第2位。運用開始時期2011/10 時価総額3ドル

オーロラコイン アイスランドの金融破綻の混乱をきっかけに派生したライトコインのクローン 運用開始時期2014/02 時価総額100万ドル 

ピアコイン ビットコインの派生。発行枚数に上限がない 運用開始時期2012/08 時価総額3800万ドル

ドージコイン 柴犬がマスコット。ビットコインのパロディー版として開発される 運用開始時期2013/12 時価総額2800万毒

モナーコイン 日本初の仮想通貨。「2ちゃんねる」で誕生 運用開始時期2014/01 総額26万ドル p034「ビットコインの登場を契機に、新型通貨が乱立する」

7)一年前のデータだから、すでに古くなっているだろうが、これでもまだまだ一部だろう。2chから登場したモナーコインなどの話を聞くと、私などは、すっかりドン引きである。

8)現在の通貨制度は国家のみが通貨の発行権限を持つ。貨幣を印刷する、買い取るといった手法で市場に流れるお金の量を調節し、物価や為替など痛快を決める要因を操作する。

 この制度が機能するためにには、我々は国家を絶対的に信頼する必要がある。だが現実はどうか。2008年の金融危機以後、国家を発行体とした貨幣制度は様々な綻びを見せている。これはビットコイン推進派が指摘する通りだ。p035「国家に突きつけられた挑戦状」

9)ネグリ&ハートは、「<帝国>」において、マルチチュードは<帝国>に対峙するために、憲法、武器、通貨を自ら管理する必要があると主張する。ネグリ達の主張を鵜呑みにするつもりはないが、彼らの文脈のなかでの「通貨」が、ひょっとするとビットコインのような仮想通貨がその回答となる可能性はある。

10)なにはともあれ、今後集まってくるだろう情報をまとめておく。

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2015/02/06

「インターネットの基礎」情報革命を支えるインフラストラクチャー 角川インターネット講座(1) 村井 純他<2>

<1>からつづく 

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「インターネットの基礎」 情報革命を支えるインフラストラクチャー 角川インターネット講座(1) <2>
村井 純, 砂原 秀樹, ヴィントン・グレイ・サーフ 2014/10 角川学芸出版 単行本 256p

1)「角川インターネット講座」全15冊の基調となる第一巻であり、また村井純が監修しているので、まんべんなく、全体的に目配りした一冊と言える。しかしながら、インターネットの歴史などについては、すでに陳腐化している部分もあり、今さらという気にもなる。

2)初めてインターネットに触れる人、あるいは、あらためておさらいしておこうとする読者にとっては、お手頃な復習となるだろう。

3)インターネットがどんどん普及して、新しいものが好きな人たちだけではなく、誰もが使う道具になったとき、2つの現象が現れた。

 ひとつは、インターネットはもう当たり前のことになっておもしくもなんともなくなり、興奮は小さくなっていったことだ。一方、実用で使う人たちが増えて、実社会にものすごく役に立つようになった。それと同時に、悪いことに利用する人も現れるので、それから守る必要がでてきた。ともあれ、インターネットは産業へも影響と革新を運んできた。p016「フロンティアの流儀」

4)実際には、まだまだインターネットの可能性は未知数なのであり、先端のイノベーターたちにおいては、ますます興奮は高まっているはずである。

5)VPNは、実際のネットワーク機器の配線関係を超えて概念上のネットワークセグメントをつくりあげる技術だ。p114「インターネットの仕組み」

6)個人的には、このVPNとやらの仕組みと活用法を調べているところである。

7)インターネットによってグローバルな空間ができることを繰り返し述べてきたが、「グローバル」という言葉には、惑星、この地球全体という意味がある。国と国をつなぐという意味の「インターナショナル」という言葉とは、考え方の出発点に違いがある。

 地球規模の空間という意味のグローバル空間と、国家間を結んだインターナショナルな国際社会という2つの考え方をどう調整していくか、これからも議論が続いていくだろう。

 インターネットコミュニティは、技術的な合理性を重んじ、各国代表による評決という方法ではなく、オープンな参加者による合意を好んできた。各国代表による評決になれば、国と国の交渉を含め運用技術の合理性を純粋に追求することができないという懸念がある。

 インターネットは、人類がはじめて手にしたグローバル空間を共有する基盤だ。それが、人類共通、各国共通の、たいせつな基盤だという認識と理念は、共有できるであろう。p210「インターネットを誰がどのように運用するのか」

8)ネットをネットをつなぐインターネットではなく、最終的な理想は、グローバルネットとでも表現される仕組みになっていくべきだと、私なら思う。

9)人類全員がインターネットに参加するインターネット前提社会の未来は、72億人の人間の知恵と経験の超多様性が、脳の反応に追従可能な時間で連結する世界である。国際社会における200もの国家の多様性に加え、72億の人類の多様性が重なり、新しい課題を発見し、協調し、解決することができる。p218同上

10)理念場はまったくその通りであり、そうあるべきだと思うが、私なぞは、いまだに地球上の1.5%の人間しか使わないガラパゴス言語=日本語に頼り切っているので、その活用はまだまだ遠い。

11)オープン性---オープンであるということは、インターネットの設計における最大の特徴で、それは学術的なコミュニティから誕生したという事実に大きく関係しています。(略)オープンソースもたいへん重要な役割を果たし、いまもたいせつな役割を担い続けています。p254「インターネットの再発明」

12)この15冊シリーズはまだ刊行中であり3分の1しか出版されていない。第2巻「ネットを支えるオープンソース」ソフトウェアの進化、などは大いに共感し得るものであるが、第13巻仮想戦争の終わり」サイバー戦争とセキュリティ、あたりは、なんとも胸糞悪くなる思いがする。

14)エリック・シュミットらの「第五の権力」---Googleには見えている未来、なども、読んでいて、がっくりするような内容が含まれているが、インターネットがより実質的な「グローバルネット」に進化していく姿をぜひ見たいものだ、と思う。

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2015/02/04

「大人のための『恐竜学』」 土屋健他

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「大人のための『恐竜学』」 
土屋健(著), 小林快次(監修)  2013/10 祥伝社社 新書 216p
No.3387★★★★☆

1)いやはや、私がこのようなテーマにこれほど関心持つなどということは、私自身、いまだに信じられない。なにゆえこれほどまでに、魂を揺るがすほどに面白いのであろうか。

2)そもそもは3・11後における石川裕人追悼演劇を観劇した際、たまたま立ち寄った図書館で立った一冊クリス・マクゴーワン 「チキンの骨で恐竜を作ってみよう」 を見つけてしまったのがきっかけだった。これもまたニュートンの置き土産の一つか。

3)その後、「恐竜の世界へ。」ここまでわかった!恐竜研究の最前線 (pen BOOKS)に出会ったのが運のつき。すっかり虜になってしまった。スピルバーグの映画「ジュラシック・パーク」 シリーズなどは、お気に入り映画の上位に浮上している。新作が今から待ち遠しい。



4)この本、なかなかタイトル通りに面白い。

5)「そもそも恐竜って何?」、「恐竜はなぜ滅びたの?」 、「鳥類や哺乳類はなぜ生き残ったの?」、「もしも恐竜が絶滅していなかったら?」、「ステゴザウルスの骨の板は、いったい何が進化したの?」

6)次から次と湧いてくる疑問に対する答えは、決して過去にすでに決定しているわけではないのだ。量子力学やコンピュータ・サイエンスと同様、日進月歩の科学として、研究途上にある。

7)こんな私でもようやく恐竜の名前を10個ほど言えるようになったが、なんと孫の2歳児などは、もっと早く知識を吸収していく。すでに爺さんは、おいてきぼりをくらっている状況にある。

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「スモールハウス」 3坪で手に入れるシンプルで自由な生き方 高村友也

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「スモールハウス」 3坪で手に入れるシンプルで自由な生き方
高村 友也(著) 2012/08  同文館出版 単行本216p
No.3386★★★★☆

1)どうもこの手の本は、最近読み過ぎて食傷ぎみである。タイトルもいまいちであるし、出版されてから2年半も経過している。いまいち話題性がないのではないか。

2)そう思いつつ、ざっと一読してみれば、これはこれで、なかなか面白い一冊であった。書き手の1982年生まれ東大哲学科卒という肩書もいわくありげである。

3)本書で紹介するような3坪前後の極端に小さな家に(別荘やセカンドハウスとしてではなく)フルタイムで住むということ、これがなかったらムーブメントとは呼ばれていなかったし、メディアの話題を集めることもなかっただろうと思う。「はじめに」「スモール」の本丸を攻める

4)本や読み物としては面白くても、はてさて、読み手、あるいは受け手としてのこちらの事情にフィットするかどうかは、次の次元の問題である。私個人はフルタイムでスモールハウスに住まうことは可能であろうが、家族環境を考えれば、やはり別荘やセカンドハウス、という位置づけになるだろう。

5)一時期流行ったスモールオフィス・ホームオフィス(SOHO)にも共感したものである。私の現在のライフスタイルはこのビジョンに沿ったものだ。また、そのルーツはアルビン・トフラーの「第三の波」に書かれていたエレクトロニック・コテッジにある。

6)だから、何坪であるとか、何万円でできるとか、そういうところには、実はあまりポイントはない。森の中のコテッジでパソコンを叩いて仕事をし、たまに水上飛行機を駆って大都会にでてビジネスをする。そういうイメージだった。

7)僕は、バックパック一個で生きていけたらどんなに幸せかと思う。僕だけじゃなくて、誰でも、ボヘミアン的というか、スナフキン的というか、バックパックひとつの中に必要なものをすべて詰め込んで、何にも縛られず旅暮らしをしたいと、少しは思うんじゃないだろうか。p065「物をもたない暮らし」

8)私の若い時分のライフスタイルは、これにやや近かった。ボヘミアンとは言わないまでも、バックパックで歩き回ったことは確かである。しかし、それは最高形態だとは言い難い。少なくとも私はもうそのスタイルは「卒業」した。

9)今の私は「贅沢」だ。バックパックの他には、ベーシック・ハイブリッド車が欲しいと思うし、とりあえず先端のスマホとテザリングで繋がったノートパソコンは欲しいと思う。かつてはそういう願望も具象化できなかったが、今の私はそこまでは欲しいと思う。

10)であるなら、どうしてそこに直線的に辿り着かなかったのかというと、私は独り暮らしを望んだのではなく(というか独り暮らしはできない性格のようだ)、家族と暮らしたかったのだ。奥さんと何人かの子供と一緒に生きること。そのスタイルが、私は欲しかった。

11)だから、子生み、子育てを考えた場合、森の中のエレクトロニック・コテッジだけでは役不足である。急な生活用品も必要になるし、各種の病院も必要になる。教育も考えなくてはならなくなるし、学校やコミュニティ・センターなどの存在も必要となる。

12)だから、私はすでに還暦も過ぎた粗大ゴミ化しつつある初期高齢者だが、私の子供世代の、いまから子生み子育てをスタートさせよう、という人々には、とても3坪のスモールハウスなどはお勧めできない。

13)大きな家というのは、毎月必ず出て行く固定費や、定期的にしなければならない雑用、いわば固定労力を、とんでもなく増やす。p068「物を持たない暮らし」

14)何の因果か、人生ドラマの中で、とんでもなく大きな家に、ポツネンと独り暮らすはめになっている人々を何人も知っている。聞いてみれば、そのストーリーにはそれなりの必然性があったのであり、一様に非難できるものではない。だが、どこかでハンドルを切ることはできる筈だったな、と思う。

15)本来、エコロジーに対する意識というのは、個人の内面から湧きあがってくるような生きることに対する感情や要求とは異なる。地球全体の状況を客観的に把握し、このように行動すべきだという規範的な判断をし、その判断に従って、理性によって自分を律し、時として利他的な行動にでる必要がある。p111「個人精神主義とエコロジーの調和」

16)3・11後に、数カ月経過して、まず私が読み始めたのはゲーリー・スナイダーの「地球の家を保つには」エコロジーと精神革命(1975/12 社会思想社)だった。そこには、こうある。 エコロジー(ecology)の”eco”(oikos)の意味は”house”。すなわち地上の家を保つこと(Housekeeping on Earth)。 p226

17)つまり、エコロジーとは「地球の家を保つ」ことなのであり、家とは、地球と人間をつなぐものなのである。だから、必要な適正サイズに家が建築されているのであれば、それを維持するための固定労力などは、もともと惜しんでならないのだ。

18)ライフスタイル、イデオロギー、環境問題などについて考えていくと、「僕らが生きている理由」という難問が、チラチラと見え隠れすることがある。p201「あとがきに代えて 筆者の動機」

19)大きな視点に立ってみれば、本書のタイトル「スモールハウス」 3坪で手に入れるシンプルで自由な生き方、というのは、ちょっとせせこましく矮小なイメージが残る。本書は、もう少し大きなテーマを扱っているのだが、現在のマーケットに出そうとすると、このような「チンケ」なタイトルにならざるを得ないのだろう。

20)それはさておき、このような小さな本にケチをつけたりすることが本題なのではなく、自らがどう生きるかが、問題なのである。このような本を手にとり、また、それをきっかけとして自らのライフスタイルを点検し、再構築していく、そのことこそが、当ブログの重要テーマであるはずである。

21)そう気付かせてくれた一冊ではある。

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2015/02/03

「第五の権力」---Googleには見えている未来 エリック・シュミット他

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「第五の権力」Googleには見えている未来
エリック・シュミット(著), ジャレッド・コーエン(著), 櫻井 祐子(翻訳) 2014/02 ダイヤモンド社単行本(ソフトカバー) 424p
No.3385★★☆☆☆

1)原題は「THE NEW DIGITAL AGE」Reshaping The Future of People , Nations and Business である。第五の権力というニュアンスはない。

2)しかし、前文はこう始まる。

国家権力は立法・司法・行政、
いわゆる三権で統治されている。
それに加え、20世紀型の報道機関は、
政府を監視する役割を担う
「第四の権力」といわれた。

2025年、世界人口80億人のほとんどが、
オンラインでつながる。
誰もがインターネットへアクセスでき、
誰もが世界中とつながり、自由に発言をし、
革命を起こすパワーさえも手にできる。
一見あたりまえのように思えるが、これはすごいことだ。

これからの時代は、
誰もがオンラインにつながることで、
私たち1人ひとり、80億人全員が
新しい権力、つまり「第五の権力」を
握るかもしれない。
前文より抜粋

3)しかしながら、個人的に私は、この言葉に違和感を覚える。そもそも権力は一つなのであり、その全権が暴走したり横暴化することを避けるために一つの権力を三つに分けて、相互監視の安全弁を設定したのである。

4)マスメディアを「第四の権力」と呼ぶのは、それは単に皮肉を込めたニックネームであり、明文化されたものではない。マスメディアは「権力」ではない。むしろ反「権力」であり、権力行使の監視役を担っていると、考えるべきである。

5)一つの権力を三つに割るのか四つに割るのか、という話ではない。

6)従って、マスメディアに倣って、インターネットを「第五」の権力とするのは、極めて違和感を感じる。一つの権力を五つに割って、1/5をインターネットが持つ、などというのは、いささか、滑稽な話であろう。

7)そもそも、王政でもなく、独裁政治でもない、現代社会の民主主義世界において、権力は、人々のものである。それを単に「三権」にゆだねているだけであり、主権は人々にある。

8)私たち1人ひとり、80億人全員、主権者であり、全権を握る、第一の権力であるべきなのである。決して「第五の権力」などに甘んじてはならない。

9)原題は「THE NEW DIGITAL AGE」Reshaping The Future of People , Nations and Business である。「新しいデジタル世代」人々、国家、ビジネスを再形成する、とでも翻訳されるべきところであろうか。国家やビジネスはともかく、人々がインターネットを通じて、第一権力として「再形成」される、というのであれば、本義に通じるものと思われる。

10)内容的には「角川インターネット講義」の縮小版という趣きもあり、出版年から思いなおせば、この本を元にして「角川インターネット講義」が展開された、というべきか。いずれにせよ、広義的に現在のインターネット状況と人々の存在様式を考えれば、おのずとこのような形にならざるを得ないだろう。

11)決してGoogleだけや、その会長エリック・シュミットだけに「未来」が見えているわけではない。むしろ、これから10年後、Googleやその関係者がインターネットの主導権を握っているなんて保障はなにもない。いやむしろ、新しき潮流が台頭してきている可能性のほうが大である。

12)しかしながら、ざっとひととおり目を通してみると、この本は、まるで「角川インターネット講義」の中の「「仮想戦争の終わり」 サイバー戦争とセキュリティ、を拡大し詳細に述べているような内容だった。

13)「Googleには見えている未来」などと洒落た言い方をしているが、これではまるで、脅迫状のような内容だ。

14)ほとんどの人は、オンラインに痕跡を残していても、自由や命が脅かされることはないため、テクノロジーの扱いには無頓着だ。
 サイバーテロリスト自身は、異様なほど気を遣っていても、その友人たちはどうだろうか。連絡をとり合っている親類は? それに、オンラインで活動するテロリストの全員が全員、十分に慎重な行動をとるとは限らない。
p264「テロリズムの未来」

15)私はテロリストでもないし、将来そうなるつもりもない。割とプライバシーの管理にはルーズなほうではあるが、決して無関心ではない。そこそこに独自のセキュリティ対策を講じている。でももちろん完全ではない。であるからして、仮に友人の中に「テロリスト」」がいるかも知れないが、この程度の人間だと理解して、あまり近づかないでね(お願い)。

16)モバイルプラットフォームを利用した市民ジャーナリズムは、治安維持にも役立つだろう。モバイル機器を携えた市民は、誰でも証人や捜査官になれる。市民はどんな法執行機関よりも広く分散していて、いつでも悪事の証拠を記録できる態勢にあるからだ。p380「復興の未来」

17)当ブログは自ら「ジャーナル」をタイトルに使ってはいるが、実は、政治にもジャーナリズムにも、深く失望しており、心から期待するところは少ない。「市民ジャーナリズム」などという甘言には、近づかないでおくに限る。

18)世界の携帯電話ユーザーの90パーセント以上が、端末を1日24時間、つねに自分の半径1メートル以内に置いているという。
 過激派だけが例外だと考える理由は何もない。彼らは自衛のために定期的にバッテリーを外すなど新しい手順をとり入れはしても、携帯電話の使用を完全にやめることはない。
 つまり、軍や警察によるテロリスト奇襲作戦は、従来より大きな収穫をもたらすということだ。テロリストを1人とらえれば、ネットワークを、一網打尽できるのだから。
p268「テロリズムの未来」

19)高機能スマフォをようやく手に入れて、やれやれ、などと思っている私などは、その、本当の意味の「恐ろしさ」に気付いていない、ということになる。

20)コネクティビティと携帯電話が世界中に普及することで、市民は過去のどんな時代よりも大きな力を手にいれるが、それには代償が伴うことも知っておくべきである。特にプライバシーとセキュリティに関わる代償だ。p399「私たちの結論」

21)Google会長のエリック・シュミットはともかくとして、共著者のジャレッド・コーエンは32歳。若いと言えば、あまりに若い。若い執筆者にありがちなことは、ものごとをセンセーショナルに書きたてて、注目を浴びようとすることだ。この本には、そのような意識的な、若気の至りにも似た、汗臭さ、精液臭さが感じられる。

22)この本、かなり偏っている。

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2015/02/02

「週刊ダイヤモンド」保険激変! /商品・生損保・代理店の様変わり

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「週刊ダイヤモンド」保険激変! /商品・生損保・代理店の様変わり
2015年1/17号 ダイヤモンド社 週刊版
No.3384★★★★☆

1)モバイル化が進み、スマホやタブレットで新刊や雑誌のタダ見をすることが多くなった。完全に読めるわけではないが、大体のニュアンスはつかめる。スマホで気になったものは、画面の大きいタブレットで再度確認する。

2)ほとんどはタダ見で終わるわけだが、中にはこれは、という雑誌もある。特にもはや店頭に並んでいない雑誌などは書店に行って立ち読みもできない。図書館にもバックナンバーは揃えてあるのだが、人気の号は、すでにウェイティング・リストが重なっていて、私の番に来るまではだいぶ時間がかかりそうだ。

3)そんな時はネットで通販購入して読むことになるのだが、最近は、本も雑誌ももう増やしたくない。すぐにゴミになってしまうことが分かっているからだ。そんな時、思いつくのが、電子図書である。

4)幸い、雑誌一冊くらいはすぐにダウンロードできるだけのポイントがたまっていたので、即時に読める。タブレットは実際の雑誌より画面が小さいが、それでもスマホで読むよりはずっといい。

5)しかし、それでも、雑誌一冊の中の読みたいと思ったのは全体の4分の1ほど。他の部分は、あんまり関心のない部分である。そういう中にも、たまにお宝をみつけたりするから善し悪しだが、それでも、金を出して雑誌を買って、無駄なページが多いとガッカリすることが多い。

6)なにはともあれ、知らず知らずのうちに、我が読書スタイルも激変している。

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「仮想戦争の終わり」 サイバー戦争とセキュリティ 角川インターネット講座 (13) 土屋 大洋(監修)

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「仮想戦争の終わり」 サイバー戦争とセキュリティ 角川インターネット講座 (13) 土屋 大洋(監修) 2014/12 角川学芸出版 単行本: 347p
No.3383★★★★☆

1)「イスラム国」よる日本人ジャーナリストら殺害事件における行為は、見る角度によれば立派な「戦争」である。その手口は、ネット空間を使った大仰なものであったが、使われた技術は、インターネットに短い動画を流すという、極めて初歩的な技術に支えられた心理「戦争」であった。

2)本書における「戦争」はもっと込みいった最新技術による戦いである。専門的なことはあまり関心が続かないし、そもそも性善説に重きをおく当ブログとしては、あまり深入りしたくない分野である。

3)というのも当ブログは、個人に重きを置いており、守るべき「国」や「組織」を想定していないからである。守ることからも、攻めることからも、できれば遠ざかっていたい。

4)サイバー攻撃の場合には、それが戦争行為なのか、犯罪なのか、あるいはテロなのかがわかりにくい。サイバー戦争、サイバー犯罪、サイバー・テロといった言葉が使われるようになっているが、その境界ははっきりしない。

 サイバー攻撃の主体が他国の軍隊であり、国家の意思としてサイバー攻撃を行っていることが明らかであれば、それは戦争の行為として対処できる。

 しかし、実際には、政府とはまったく関係ない民間人が個人ないしグループでサイバー攻撃を行う場合もあれば、そうした主体が政府のプロキシーとして行なう場合もある。p017「仮想戦争の終わり」土屋大洋

5)本書は現在刊行中の「角川インターネット講座」 全15巻の中の一冊であり、本来であれば避けて通りたい分野ではあるが、インターネット全体を見渡そうという場合、やはりその陰影を見落としてはならないのである。

6)「特定の強い主義主張」によるサイバー攻撃は、異なる宗教や文化、および国や地域間の衝突に起因するものが多い。p107「サイバー攻撃の主体とサイバー防衛の人材育成のあり方」名和利男

7)ここまで来ると、「炎上とバトルはネットの花」なんて洒落を言っている場合ではない。これは「戦争」なのである。しかしながら、やっぱりその時、私としては「攻撃」にも「防衛」の側にも回りたくない、というのが本音である。戦争から遠ざかるべく育成される人材こそが、スピリチュアルな「地球人」なのではないか。

8)異なる宗教や文化に対して寛容であり、国や地域間の衝突を避けることを習得することこそ肝要であろう。

9)2014年5月、米ウォール・ストリート・ジャーナルが報じたシマンテック上級副社長のブライアン・ダイによる「ウィルス対策ソフトは死んだ」という発言のとおり、旧来のウィルス対策ソフトの仕組みによる防御は、最近のサイバー攻撃のうち、極めて高度な攻撃に対しては無力となってきている。p118同上 名和利男

10)それは大変困ったことである。専門家ならざる個人ユースではあるが、下手なトラブルには巻き込まれたくないが、さりとて、それ以上の有効な手立てはあるのだろうか。

11)サイバー攻撃は、通常インターネットを介して行われるので、インターネットに接続されていないシステムはサイバー攻撃の被害を受けるリスクはないとされてきたが、(中略)インターネット未接続のシステムでさえサイバー攻撃とは無縁でないことが明らかにされた。p146「サイバー犯罪」とは何か 坂明・四方光

12)スタックスネットとか呼ばれるウィルスでは、他の汎用記録媒体などを通じて、スタンドアロンなシステムにも侵入してくるという。もう使わなくなったウィンドウズXP機を一台、ネットにつながないで使っていこう、などという問題でもなさそうだ。

13)ウィキリークスのジュリアン・アサンジや、エドワード・スノーデンなどという人物たちがもたらす裏情報は、驚愕のひとことに値するが、それでもやはり、そっちの方面の情報も意図も技術もまったく持っていない当ブログとしては、近寄ってはならないゾーンである。

14)できれば盗まれても、攻撃されても、戦争をしかけられても、サッと交わす程度に身の軽さを維持するだけで精いっぱいかもなぁ。

15)サイバー戦争は現実のリスクである。サイバー攻撃はターゲットの機密情報を奪い、通信や指揮統制を混乱させ、実際の物理インフラを破壊し、場合によっては特定の政治目的・意図を達成するための手段と化している。p281「サイバー戦争とその抑止」 川口貴久

16)この方の現在の肩書は「東京海上日動リスクコンサルティング株式会社 主任研究員」だとか・1985年生まれということだから、現在30歳。個人ユースだから関係ないや、と思ってはみるが、業務の上では、さまざまな重要情報を持たされている。まかり間違って、情報漏えいなどがあれば、ダメージは大きい。そんな時、このような若い人々に、守られているのかな、と、その「抑止」力に期待せざるを得ない。

17)(本稿の内容は、筆者の個人的見解であり、所属する組織や機関の意見を代弁するものではない)p280 という但し書きはあるものの、空恐ろしい世界と背中合わせに業務しているのだなぁ、とつくづく思う。

18)サイバー戦争を防ぎ、サイバー空間に平和と秩序を構築・維持していくことは自国の国益のみならずグローバルな公益である。もはやサイバー空間へのアクセスとその安定的利用は各国の安全保障や社会・経済的な繁栄に不可欠である。そのため、サイバー空間は万人のアクセスを可能とする開放的な秩序が求められている。p305同上 川口貴久

19)この15冊組の角川インターネット講座の中で、興味を引くのは第2巻ネットを支えるオープンソース」とか、第15巻「ネットで進化する人類」などである。どんな道具でも、悪意を持って使えば凶器や武器となり、愛と意識を持って使えば、限りなく有効な手立てとなる。

20)このような状況の中、条約とは違う形でサイバー空間に秩序をもたらす手段として検討されているのが規範である。サイバーに関する規範とはサイバー空間において「すべきでないこと」「すべきこと」を明らかにするものである。

 サイバー空間における紳士協定である、条約と違うのは罰則がないこと、そしてその場に参加するすべてのもの(企業、個人など)に自制を求める点である。p327「サイバーセキュリティの国際連携と信頼醸成措置」小宮山功一郎・早貸淳子

21)サイバー空間は、最近発見された、人類の夢の新天地である。悪意を持ち、支配や横暴をたくらむ輩が、常に存在することもまた、人間と言うはかない存在の事実ではある。しかしながら、誰もが、夢と希望を持ってその新天地を目ざして歩めるように、配慮し続けることも、地球人社会では可能であるし、不可欠な道である。

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「インターネットの基礎」情報革命を支えるインフラストラクチャー 角川インターネット講座(1) 村井 純他<1>

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「インターネットの基礎」 情報革命を支えるインフラストラクチャー 角川インターネット講座(1) <1>
村井 純, 砂原 秀樹, ヴィントン・グレイ・サーフ 2014/10 角川学芸出版 単行本 256p No.3382★★★★★

「角川インターネット講座」リスト

第1巻インターネットの基礎」情報革命を支えるインフラストラクチャー 慶應義塾大学環境情報学部長・教授 村井 純 インターネットはどう作られ、誰が動かしているのか。ネット社会を支える基盤技術から設計思想まで、やさしく解説する。
2014/10 

第2巻
ネットを支えるオープンソース」ソフトウェアの進化 プログラマー、Ruby設計者、角川アスキー総研主席研究員 まつもとゆきひろ 監修
2014/11

第3巻デジタル時代の知識創造」変容する著作権 元京都大学総長、前国立国会図書館館長 長尾 真 監修
2015/01

第4巻ネットが生んだ文化(カルチャー)」誰もが表現者の時代 株式会社ドワンゴ会長、角川アスキー総研主席研究員 川上量生 監修 ユーザーが創りだしてきた日本のネット文化を「炎上」「嫌儲」「コピー」「非リア充」の4つのキーワードから鋭く解き明かす。
2014/10 

第5巻
ネットコミュニティの設計と力」つながる私たちの時代へ 株式会社はてな会長 近藤淳也 監修
2015/08

第6巻ユーザーがつくる知のかたち」集合知の深化 東京経済大学教授、東京大学名誉教授 西垣 通 監修
2015/03

第7巻ビッグデータを開拓せよ」解析が生む新しい価値 情報通信研究機構理事長、東京大学名誉教授 坂内正夫 監修
2015/09

第8巻検索の新地平」集める、探す、見つける、眺める 国立情報学研究所教授 高野明彦 監修
2015/05

第9巻ヒューマン・コマース」グローバル化するビジネスと消費者 楽天株式会社会長兼社長、新経済連盟代表理事 三木谷浩史 監修 WEB2.0以降、市場規模もビジネスモデルも大きく変わり始めたインターネット・コマース。業界トップが示すそのビジョンとは?
2014/10 

第10巻第三の産業革命」経済と労働の変化 評論家、翻訳家 山形浩生 監修
2015/02

第11巻進化するプラットフォーム」グーグル・アップル・アマゾンを超えて クオンタムリープ株式会社CEO、元ソニー株式会社会長 出井伸之 監修
2015/07

第12巻 開かれる国家」境界なき時代の法と政治 思想家、ゲンロン代表 東 浩紀 監修
2015/06

第13巻仮想戦争の終わり」サイバー戦争とセキュリティ 慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科教授 土屋大洋 監修
2014/12

第14巻コンピューターがネットと出会ったら」モノとモノがつながりあう世界へ 東京大学大学院情報学環教授、ユビキタス情報社会基盤研修センター長 坂村 健 監修
2015/04

第15巻ネットで進化する人類」ビフォア/アフター・インターネット MITメディアラボ所長、角川アスキー総研主席研究員 伊藤穰一 監修
2015/10

<2>につづく

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