「ヤバイお金」 ビットコインから始まる真のIT革命 高城泰
「ヤバイお金」 ビットコインから始まる真のIT革命
高城 泰(著) 2014/07 扶桑社 単行本 159ページ
No.3411★★★☆☆
1)ビットコイン追っかけもここまで来たか。この本が一冊目でなくてよかった。概略から攻めて、外堀を埋め、次第に本丸へと迫る雰囲気。いよいよインサイダー、中の人へとつながっていく感じがする。
2)何と言っても、「ビットコインから始まる真のIT革命」というサブタイトルが、ワクワク感を誘う。え? 一体なになに? と、そば耳を立てたくなる。
3)と、期待はここまで。中にはインサイダーらしい、興味深い情報が満載だが。仮想通貨やビットコインに対する興味が高まるのと同等か、それ以上に、これはそうとうに「ヤバイな」と思わせるダークな部分が見え隠れする。
4)1975年生まれの著者は、数年前に、ビットコインを誰からか貰ったことがあるという。それがビットコイン・エバンジェリストだった。そして、ガジェットの機種換えの時に失ったという。
5)どこまでが本当で、何を隠しているのかは、外からはあまり見えない。
6)「ビットコインから始まる真のIT革命」のサブタイトルには引かれるものがあるが、どうもいまいち理解できない。イノベーターでもアーリーアダプターでもない、マジョリティでしかない我が身となれば、回りをキョロキョロみながら、横並びで歩くしかない。
7)この本においては、実務的な仮想通貨の利便性はむしろ無視されて、その「投機性」にウェイトが置かれている。それがこの本の特徴でもあり、可能性でもある。
8)しかしながら、この手の話題になると私はいつも思う。形としては、パソコンを使って金儲け、というのなら、変な新しい話題に首を突っ込むより、私の場合は、本業に精出したほうが、「儲かる」のである。
9)本業といいつつ、私はあんまり仕事熱心な男ではない。手を抜けるところは限りなく抜いている。まぁ、最低限、明日に続く程度の仕事で日々を送っているにすぎないのだ。
10)だが、もし、私が本当に金に困って、パソコンを駆使して「金儲け」をしなければならなくなったら、すでに手元にある技術と情報とそしてネットワークに「貢献」する形を作れば、おそらく生活に困ることはない。社会的な人間関係も深まる。
11)さまざまな「投資話」はあるが、私なら、日々の「本業」に精出すのが一番だ。
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