「緋牡丹博徒 花札勝負」 藤純子 高倉健他
「緋牡丹博徒 花札勝負」
加藤泰(監督) 藤純子 高倉健 他(出演), 1969/02 東映 DVD 98 分
No.3395★★☆☆☆
1)今夜もNHKBSで高倉健特集。緋牡丹博徒シリーズ第3作。公開は1969年2月だ。あの安田講堂が燃えている時代に、これらの映画が上映されていたのだった。私は中学3年。高校受験の勉強中だった。
2)ふーん、こういう映画だったんだ。藤純子と高倉健が敵味方に分かれ、義理と人情はかりにかけりゃ、義理が重たいこの世界、一宿一飯の恩義で、人を刺す。
3)1969年とは、こういう映画がヒットする時代でもあったわけだ。この年から、「男はつらいよ」シリーズがスタートするのであった。
4)しかしそれにしても、無益な殺し合いをよくやるものだ。それがヤクザの世界だ、と言われればそれまでだが、こんなに血しぶきが飛ぶような映画を、大衆はなぜ好んでみていたのだろう。
5)あの当時は、戦争が終わって24年。一世代が順繰りに変わった時代だった。
6)正直言って、この手の映画は好きになれない。これを美学というのかどうかはしらないが、あまりに美化してはいけないな。
7)映画会社の必要があって、このような映画をいっぱいつくったのではなかろうか。それを見ていて、大衆は喜んでいた、のかもしれないが、だからこそ、あの当時の私は、「大衆」が好きではなかった。
8)もう45年も前の映画である。いまや、どうのこうのと言っても仕方ない。こういう時代だったのだ、と、このまま受け取るしかないのだろう。
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