「金融入門」 日本経済新聞社(編集)

「金融入門」
日本経済新聞社(編集) 2014/03 日本経済新聞出版社新書: 232ページ
No.3409★★☆☆☆
1)ビットコインをキーワードにして引っ掛かってきた一冊。堅くるしい経済の話などはすっ飛ばして、ビットコインのページをと探してみるが、わずかに4ページ程度しか書いてない。
2)2015/02の現在、ネットでビットコインを検索すると、実に多くのページがヒットする。そして更には、アップデイトなあれやこれやのニュースが飛び込んでくる。それはそれは面白いのだが、ネット情報はどうも落ち着きがない。
3)それに比すると、書籍化されたデータは実に陳腐なものが多く、新鮮味に欠ける。しかし、だからこそ、あるていど落ち着いたデータとして蓄積されていく面がある。
4)そもそも当ブログは、ネット情報の危うさに拮抗して、誰でも手に入る公立図書館の書籍をベースに自らのビジョンを構築しようという試みをしている。だからビットコインについての情報も時事ものとしては実に陳腐化してはいるが、多くの人々の共通理解に通じる認識が残れば、それはそれとしての価値を認められると思うのである。
5)ITの発達による金融の姿の変化を象徴するのが、2009年ごろからネット上で流通し始めたといわれる仮想通貨「ビットコイン」です。電子商取引での代金決済をする際に、いままで使われている通貨ではなく、独自の「お金」を作って支払いを済まそうとして考えだされました。
既存の通貨のように中央銀行が発行を管理したり、金融当局が通貨を取り扱う銀行を規制したりする枠組みはありません。コンピューターのプログラムで発行総額が管理されており、みんながビットコインを必要と思えば価値は上がり、その度合いが下がれば値打ちが下がります。p225「金融の進む道」
6)現在ネットで入手できる情報に比すれば、なんと穏やかな、のんびりした表現であろう。しかし、実際には、もっと荒々しい浮き沈みの激しい動きである。だからこそ危険であり、だからこそ面白いとも言えるのだが。
7)金融というビジネスの究極的な問いは「リスク」との付き合いです。
リストというのは単純な危険度ではなく、プラス・マイナス双方向での変動の振れ幅の大きさを示します。高いリスクの商品は損をすれば痛手は大きいが利回りも高い。リスクが小さければそれだけ安全だが、低利回りしか期待できないというわけです。p227同上
8)ギャンブルとまでは言わないが、本来、ビットコインは投機目的で発案され利用されているものではない。通貨として流通させるために活用されているものだ。だが、そういう目的ではありながら、使い方によっては「投機性」を帯びてくるのも理解できる。
9)ハイリスクハイリターンというが、そもそもビットコインは、リターンを目的としたものではないだろう。でも、その浮き沈みのほうにだけ注目されがちなのが、ネット上のニュース情報である。
10)水清ければ魚棲まず、とも言う。実用性と話題性、この二面性が、ビットコインの魅力なのだろう。注目に値する。
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