「小川の辺」 篠原哲雄監督 東山紀之他出演
「小川の辺」おがわのほとり
藤沢周平原作 篠原哲雄 (監督) 東山紀之、 菊地凛子他 (出演), 2011東映 DVD 106分
No.3399★★★★☆
1)この映画、ちょっと暗いな。画面全体が暗い。「花のあと」を見たあとだからそう感じるのか。それとも監督によって、藤沢周平ワールドも、監督によってこれだけ違ってくるのか。
2)ふと気付いたのだが、藤沢周平ワールドの「お城づとめ」は、現代におければ、一般のサラリーマンの勤務状態を表わしているのか。とすると、「剣術、剣の道」は、時のスピリチュアリティに該当するのかもしれない。
3)図書館を検索してみると、藤沢周平関連作品だけ600件ほど抽出されてくる。これはすごい。これらに一遍に目を通すことはできないだろう。かと言って、ちらっと代表作だけで済ましてしまう、というのも、なにかモッタイない。
4)それにしても、なんでまた藤沢周平ワールドなんかにはまりつつあるのだろう。何が気に入ったのだろう。
5)いや、それは逆の問いかけだ。他を見ていて、なんか飽きてしまったのだ。なんかないかなぁ、とフラフラしていたら、この世界にであってしまった、ということだ。
6)じゃぁ、何が、いままでの私の嗜好性と違うのだろう。一つには、チャンバラだろう。SFを見ても、ファンタジーを見ても、なにかつまんないチャンバラばっかりだった。血がどばっと出たりして、なんかこれ見よがしで、白けてしまう。
7)そういう意味では、藤沢周平ワールドにおいては、むしろチャンバラを抜きには考えられない。それは、「戦い」というより、武士の生きる道だ。戦いなのではなく、人が生きる姿なのだ。
8)そこにチャンバラならぬ、剣術としての、剣の道があるように見えてきたのだ。
9)このところが、見る者としての私の大きな変化であろう。
10)もうひとつは、海坂藩の田園風景や田舎風景が、なんとも共感を呼ぶことだ。障子で区切られた民家、川、山、それらが、どこか自分のなかの原風景と刺激する。自然描写がすばらしい。そもそも原作ではどうなのだろう。いまのところ、小説を読む気はまったくないが(笑)
11)そして、人の情、恋愛の情もからみあう。
12)今の私は、何がほしいのであろう。
13)江戸時代の武士の生活とは、本当にこういうものであったのだろうか。
14)サムライの道とは、こういう道であったのだろうか。
15)ふたたび思う。日本人、とはなにか。
16)地球人スピリットという前に、大和魂を、分かっているのか?
17)大和魂に、地球人スピリットに通じる、何があるのか?
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