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2015/04/21

「電気がなくても、人は死なない。」 元・東電原子炉設計者が教える愉しい「減電ライフ」 木村 俊雄<2>

<1>からつづく

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「電気がなくても、人は死なない。」元・東電原子炉設計者が教える愉しい「減電ライフ」 <2>
木村 俊雄(著) 2015/03 洋泉社 単行本(ソフトカバー) 191ページ

1)今年の福島県双葉郡川内村の獏原人村における「満月祭」準備会のおり、主催者のマサイと雑談して気付いたことがいくつかあった。まず青春時代に彼が共同体やコミューンらしきものに一番最初に触れたのは島根県にあった(今もあるのかな?)「弥栄の郷(やさかのさと)」共同体であったという。

2)山陰出身でたしか山陰に在る大学で学んだマサイにしては、ある意味当然であろうが、私は、マサイの口からこの名前がでたことに驚いた。ああ、そうであったのか。

3)10代の私は70年代初半に盛んにヒッチハイクで日本列島を登り下がりしていたので、島根県の山奥にあった弥栄の郷共同体には何度か足を運んだことがある。私の参加の仕方は、定住型ではなく、当時の自称ミニコミ・ジャーナリスト的に、数日滞在しては、本拠地にある仙台に戻り、それを記事にして雑誌を作り、それをさらに全国のミニコミ書店に手持ちで配送するというスタイルだった。だから、あまり深い情報を持ってはいない。

4)それにしても、弥栄の郷は、実は私のお気入りに共同体だった。小学生時代からの友人が参加していた東京キッドのさくらんぼユートピア(鳥取)や、仙台・雀の森の仲間たちがお気に入りだった「私都村(きさいちむら)」(鳥取)よりも、むしろ共感すべき点が多かったような気がしていた。

5)というのも、どちらかというと「理屈っぽかった」からだ。私は会ったことなかった(はずだ)が、リーダー(?)となっていたたしか尾関弘という人はかなりのインテリで、本なども出版していたはずだ。

6)あのくらいの人だから、きっとどこぞの大学の先生にでもなってたくさん著書でもモノしているのではないだろうか、という読みであった。ところがいざ検索してみると、この著者名では以下の二冊しかでてこない。

「現代のアナキズム運動」 (1971年) (三一新書) 尾関弘著
「ロシア革命の幻想 」(1972年) (三一新書) モーリス・ブリントン、 尾関弘訳

 しかも二冊目は翻訳である。

7)昔活躍した人で、今名前がでてこない、という人は結構いる。例えば「新宿プレイマップ」などで活躍した今上武蘭人とかなども気になっているのだが、まぁ、そういうこともありうるのであろう。ペンネームだったり、改名したり、海外に渡ったりと。

8)ちなみに近くにあった「私都村」の発起に関わったと思われる医師の徳永進などには、多数著書があるようだ。当ブログではまだおっかけていないが、そのうち機会を狙っている。

9)さて、今回マサイと話していて、二度びっくりしたのは、昨年私は初めて獏で聞いた名前だったが、滋賀県琵琶湖の湖畔にある「山水人(やまうど)」エコビレッジ(エコトピアとも)の土地は、もともとその「弥栄の郷」関係者の持ち物であったらしい。現在の「山水人」の主宰者である祖牛さんがそれを買い取り、あたらしくリニューアルしているらしく聞いた。

10)私のうろ覚えと勘違い、不勉強で、いろいろなことが根本的に違っていたら大笑いだが、もし、これらが繋がっているとするならば、おお、という驚きに堪えない。

11)コミューン・ネットワーク、共同体の系譜、というものが、地下水脈のように滔々と流れつづけていたとするならば、これはこれ、とてつもないことだな、と思った次第。

つづくかも

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