「家庭菜園の土づくり入門」もっと野菜がおいしくなる 村上睦朗他<1>
「家庭菜園の土づくり入門」もっと野菜がおいしくなる<1>
村上 睦朗, 藤田 智 2009/12 家の光協会 単行本 143ページ
No.3476★★★★☆
1)市販されている有機質肥料には、動物質(牛フン、鶏糞、骨粉、魚かす、みみず糞など)と植物質肥料(堆肥、油かす、草木灰、米ぬかなど)があります。それぞれの有機質肥料は、効きめが穏やかなので、多少量が多めでも肥料やけをおこしにくく、また肥料効果が長く持続するという利点があります。ただし、いずれも土壌中で微生物の働きによって無機化されてから植物に利用されるので、肥効は緩効性または遅効性です。p62「市販有機肥料}
2)市民農園で野菜づくりをするとき、その場所でそれまで何が栽培されていたか分からないことがあります。前作の植えつけ植物が不明の場合、連作に注意が必要です。(中略)
連作障害を防ぐには野菜の種類を次々に替えて栽培する輪作を心がけましょう。前作が不明な場合は、土壌消毒をすることをおすすめします。p74「市民農園で野菜をつくる場合」
3)有機農業では、化学肥料などはいっさい使用しないことをコンセプトにしていますから、現在では、どちらかというと肥料としてよりも土壌改良剤として用いられている堆肥の量を大幅に増やす必要があります。
菜園づくりを始めるとき、土を耕す際に、通常の2~3倍量の堆肥(1平方メートル当たり4~6キログラム)を投入する必要があります。そのほかに、追肥用としてぼかし肥などをつくっておかなければなりません。p98「有機無農薬栽培をめざす方へ)
4)有機無農薬とはいかないまでも、環境にやさしい家庭菜園をめざす方は、環境保全型農業をやってみてはいかがでしょうか。これは「使う農薬や化学肥料をできるだけ少なくし、堆肥などをできるだけ多く用いることで土の力を維持して、いつまでも持続的に農業ができるようにする」という考えで、最近の農業の主流となっています。化学肥料は、もっぱら補助的に使う方法です。p98「環境にやさしい最愛をめざす方へ」
5)この本のおすすめは環境保全型農業だ。ところが、わが市民農園は無農薬がメインになっている。したがって、化成肥料も使えないこともないのだが、やはりここは、有機無農薬というポリシーをすこし強めに押し出していこう。ということは、肥料にもなる有機質の堆肥を多く入れる、という結論になる。
6)もっとおいしくなるかどうかはともかく、まずはワンサイクルやってみることだなぁ・・・。
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