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2015/04/21

「苗で始める失敗しない野菜づくり」はじめてでも、市民農園でも、プランターでも 有機・無農薬!

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「苗で始める失敗しない野菜づくり」はじめてでも、市民農園でも、プランターでも 有機・無農薬!
学研ムック 2011/04 学習研究社 ムック: 98ページ
No.3470★★★★☆

1)いいですねぇ。「はじめてでも、市民農園でも、プランターでも 有機・無農薬!」と来た。これは、基本的に私向きの本かも。市民農園で無農薬。そして「はじめてでも」と来た。そのためには「苗で始める」というところが味噌なのだろう。

2)野菜の中には、育てやすいもの、育てるのが大変なもの、苗では育てることができないものがある。最初は育てやすい苗を選んで栽培するのがおすすめだ。p9「栽培しやすい苗と、苗がつくれない野菜」

3)つくりやすい葉もの、コマツナ、ホウレンソウなど。つくりやすい実もの、オクラ、インゲン、カボチャなど。やや難しい葉物、キャベツ、ハクサイ。意外と難しい、トマト、ナス、ピーマンなど、ということらしい。

4)苗は温室などで守られて育ってきているので、急激に畑の外気にさらすと対応できなくなる。そのため、植える日は風のない穏やかな日を選ぶことが大切だ。春なら暖かい日が続く、晴れた日の午前中がいい。気温が高く、地中の温度も高くなっているので、根を傷めない。p10「午前中に植える」

5)複数の苗を植えるときに大切なのは植える間隔だ。株と株の間隔を株間、畝と畝の間隔を畝間という。1畝に2列に植えることを2条植えといい、その間隔は条間という。

 葉の広がり方と根の張り方は双似形になるので、生長後に葉と葉が触れ合わない距離を取ればいい。野菜によって違うが、株間の基本はおよそ靴ひとつ分、30㎝間隔だ。p11「しっかり株間をあける」

6)なるほど、なるほど。基本中の基本、でしょうね、このあたりは。

7)苗から開始する野菜づくりは、コンテナ栽培にも向く。用意するものが少ないので、手軽にできるのも苗の魅力のひとつだ。p14「コンテナで苗から育てる」

8)ということは、なにも市民農園にこだわらず、我が家のネズミの額ような庭のコンテナでも可能は可能ということだ。市民農園とコンテナに同じ苗を植えて、その比較をしてみるのも面白いかも知れない。

9)コンテナに苗を植えつけたら、あとの基本的な作業は畑とほとんど同じだ。野菜に合わせた管理を行えばいい。コンテナ栽培と畑の違う点は次のふたつが上げられる。
①ほぼ毎日水やりをする。
②肥料が切れるので追肥の必要がある。
p16「コンテナでは追肥・水やりが必要」

10)コンテナ栽培は、我が家でも以前からすこしづつしているが、そう言われてみれば、そういうことなのだ。

11)この本においては、「育てやすい おすすめの品種カタログ」がついているp18 同じ種類の作物でも、品種によって違うので、これはひとつひとつ参考になりそう。

12)その他、ひとつひとつの野菜についていろいろ書いてある。なんだかワクワクしてくるよ。ここまで行ければ成功だね。

13)理想の土はどのようにつくられるのだろうか。ポイントになるのは、土の中にいかに多くの微生物(かび、放線菌、細菌など)がミミズなどの小動物を育てることができるかだ。有機肥料や堆肥をそのままいくらいっぱい入れても、それだけでは野菜の根は吸収できない。微生物や小動物の働きによって分解・発酵してはじめて野菜の養分になるのだ。

 微生物や小動物を増やすにはどうすればいいか。土のなかに微生物を喜ぶ棲み処をつくってやることだ。その役割をするのが堆肥だ。肥料は、そこに棲みついた微生物の栄養として入れるのだ。p70「土の大切さ」

14)「だれでもできるはじめての野菜づくり決定版」(麻生健)では、化学肥料は苦土石灰や、8・8・8などを使うということだったが、こちらでは「有機栽培」を勧めている。我が市民農園は無農薬が売りなのだし、せっかくだから、私もわずかな面積ながら、有機農法と行こうかな。

15)施肥は植えつけの2ヵ月くらい前に入れておきたい。野菜が吸収しやすい形になるのにそのくらいの時間が必要だからだ。肥料を苗植え直前に入れると、肥料が発酵するときに出す熱やガスで根を傷めてしまう。周りの養分(チッソなど)を吸収しながら発酵するので、肥料効果もなかなか出てこない。

 有機肥料のメリットはゆっくり効き出し、長く効果が持続することだ。そのため、苗を植える前に入れる元肥だけで育ち、栽培途中に入れる追肥はほとんどの場合不要だ。p71「土づくり 2ヵ月前に施肥して元肥だけで育てる」

16)あらら、ダメじゃん。4月になってから契約したため、わが農場は今日堆肥をいれたばかりである。化学肥料を使わないとしたら、あと2ヶ月待たなければならない、ということになる。しかし、そもそもはタネでスタートという気持ちもあったから、苗スタートにするのなら、ギリギリ植え付けの時期をずらすことは可能だろう。あるいは、それでも十分育つ栽培計画を立てればいいのだ。とにかく、ここは化学肥料なしで、有機でいこう!

17)土壌改良材としては、堆肥の他に、カキ殻石灰があり、よく使われる肥料には、発酵鶏ふんや、米ぬかなどもあるらしい。

18)追肥については、有機農業での重要性は低い。化学肥料で育てるときは頻繁な追肥がかかせないが、有機肥料なら元肥としてしっかり必要量を施しておけばまず必要ない。追肥が必要になるのは、十分な施肥ができなかったときや栽培期間の長い野菜で樹が弱ってきたときなどだ。そのときには畝間に施肥して、土寄せで根元に寄せる方法がよい。p86「土寄せ・追肥」

19)う~~ん、いよいよ深い。

20)もうひとつ、ぜひ知っておいて欲しいことがある。野菜が負けてしまうほど雑草が大きくならなければ、雑草が生えていることでメリットもあるということだ。いくつか例をあげると、土がむき出しにならず雑草がマルチの代わりをする、雑草の水分で土が乾燥しない、根の周りに空気を吸い込む空間をつくる、病虫害のガードにもなる、などだ。刈り取った雑草を枯らして土にすき込めば、すばらしい土づくりの材料にもなる。p90「雑草とのつき合い方」

21)なるほど~。

22)もし虫がついたらどうするか。そのときは「テデトール(手で取る)」の出番だ。見つけしだい捕獲することでだいたい済む。虫が嫌がるトウガラシ液(焼酎にトウガラシをつけた液)をつくって週1回薄めて散布する方法もよく使われる。

 アブラムシ退治には牛乳散布も効果がある。液肥のカルシウム肥料としても役立つので安心して使える。うどん粉病には薄めた醸造酢を散布するといい。酢には弱った葉を元気にする速効性液肥の効力があることも覚えておくといい。

 病気になった野菜は他に移さないように、早めに根元の土ごと畑の外に廃棄しよう。p92「病虫害対策」

23)ますます魅力的ですなぁ~。

24)農家が難しいと躊躇する無農薬有機栽培を、一般の菜園家が家庭菜園で簡単にできるのは、実は混埴=多品種少量栽培に秘密がある。難しいことでも何でもない、自然の営みを、畑で再現すれば簡単にできるということだ。p96「混埴のすすめ」

25)ああ、ようやく混埴まできましたね。これで、パーマカルチャーに繋がるし、わがポスト3・11とも繋がってくるのだ。

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