「堆肥の作り方・使い方」イラスト 基本からわかる 後藤逸男
「堆肥の作り方・使い方」イラスト 基本からわかる
後藤逸男(監修) 2012/2/25 家の光協会 単行本: 160ページ
No.3475★★★★☆
1)この本は有機・無農薬を積極的に表に出している本ではなく、またその逆でもない。だから、内容をそれなりに加減しながら読み進める必要がある。
2)超ビギナーが市民農園の一区画を借りて、この春、ようやく苗でも買って野菜づくりを始めようと言う場合、堆肥にも肥料にも、今一つ説明不足の部分もあり、ちょっとわかりにくい。
3)他の本でみると、堆肥と肥料は別物、と断定しているものもがあるが、この本によれば、堆肥性(土壌改良性)が高いものと、肥料性(野菜の養分となるもの)が高いものとあり、その両方を兼ねている資材もあるとのことである。
4)堆肥には肥料効果が高い種類もありますが、肥料を使わずに堆肥だけで植物に必要な養分を賄うことができるのかといえば、必ずしもそうとはいえません。
例えば、堆肥に含まれる肥料成分は微生物によって分解されないと植物は吸収できないため、効き目はとても穏やかです。鶏ふん堆肥など比較的早く効く種類もありますが、基本的に元肥を堆肥だけに頼ってしまうと、植物の初期生育が不良になることがあります。そのようなときは、速効性のある肥料を併用する必要があります。
また、堆肥には、数多くの肥料成分が含まれていますが、過不足した成分を補ってバランスを調えるためにも、肥料を施す必要が出てきます。
堆肥と肥料は、相互に補い合う関係にあるということを、まず確認しておきましょう。p79「堆肥と肥料の関係」
5)どうもいまいちグレーな表現がつづく。
6)肥料成分の多い堆肥は、主に牛ふん、豚ぷん、鶏ふんなどの家畜ふんや、生ゴミを主材料にしています。(中略)
家畜ふん堆肥は、チッソとカリを多く含むので、くれぐれも施しすぎには注意したいものです。例えば、トマトなどの野菜類やサツマイモなどの根菜類では、茎や葉ばかりが茂り、花や実やイモがつかなくなります。「肥料成分の多い堆肥の場合」p82
7)あ~、これではますますわからなくなってきた。つまりは作付する作物の種類にもよるので、まずは何を作るかもキチンとリストアップする時期に来たということだろう。
8)あとは、堆肥、肥料のバランスは、市民農園の係の人に相談してみるに限るな。
9)この図は分かりやすい。p86~87「堆肥と肥料の効果の相関関係」
| 固定リンク
「18)Zorba The Buddha」カテゴリの記事
- 「寅さんの伝言」 朝日新聞版 小泉信一(2015.06.01)
- 「山田洋次と寅さんの世界」 困難な時代を見すえた希望の映画論 吉村英夫(2015.06.01)
- 「寅さん、あなたが愛される理由」山田洋次 映画監督50周年記念企画 山本晋也他(2015.05.29)
- 「市民農園体験記」<18>花とつぼみ(2015.05.28)
- 「市民農園体験記」<17>ネットとズッキーニ(2015.05.26)
コメント