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2015/05/13

「男はつらいよ」第28作 寅次郎紙風船 山田洋次監督

 

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「男はつらいよ」第28作 寅次郎紙風船
山田洋次(監督) 渥美清(出演), 音無美紀子(出演), 1981/12 松竹 101分No.3509★★★★☆

1)1981/12と言えば、1928/3/10生れの渥美清、すでに53歳の時の作品である。作品上の年齢設定も40半ばから後半。27歳の私には実年齢で言ってダブルスコアの違いがあった。だから、寅は追いかけても追いかけても、どんどん先に行ってしまう感じがする。

2)前回からミツオ役も吉岡秀隆に交代している。すでに小学生中学年の設定だから、当然第1作から10年の時間が経過したことを感じさせる。

3)1981/12かぁ。思い出したくない時代だな。混沌と絶望のなかで、なんとか活路を見い出そうとして、何はともあれ、サニヤシン仲間が持ち込んだ仕事の一端を手伝うことになった。もう、やりたいことの埒外のことではあったが、サニヤシンが持ち込んだ、というところにポイントがあった。

4)いい仕事であったかどうかなんてことは分からない。とにかくそれにガムシャラに食いついていくしかない時代であった。それはその職種というより、サニヤシン仲間で出来るかもしれない、という可能性に賭ける時代であった。

5)数年して年商数億のビジネスとして発展したのだから、まぁ、サニヤスビジネスへの挑戦としてはまずまずだっただろう。今になって思えば、もっといい仕事はなかったのかい、という反省はあるが、じゃぁ、何をやったらよかったのだい、という反論もある。

6)時代は、すこしづつバブル経済に向かっていた。

男はつらいよ全48作 

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