「男はつらいよ」 第37作 幸福の青い鳥 山田洋次監督
「男はつらいよ」 第37作 幸福の青い鳥
山田洋次(監督) 渥美清(出演), 志穂美悦子(出演), 1986/12 松竹 DVD 101分
No.3526★★★★☆
1)訳あってこの第37作を飛ばして第43作「寅次郎の休日」まで進んだあと、いったん戻ってこの第37作をみることになった。ゴクミが出たあとのシリーズは、まったく別のモノのような展開をしており、こちらは若干地味目な感じがする。
2)ロック・ミュージシャン長渕剛の登場ではあるが、以前に見た記憶が明確に残っていたせいもあり、あまりインパクトは感じなかった。
3)しかしリアルタイムとしての1986/12は、個人的な人生のなかでは、またまた大変な転記になっていたことは間違いない。営業系の仕事にひとつの見切りをつけ、カウンセリングや心理職への転職を計っていた。
4)夏休みには長期の休みをとり、大学に遊び、奈良は天河に遊んだ。カウンセリング研究所通いも一段落し、また、Oshoのインド帰りの道すじが見え始めた時だった。翌87年には家族4人でインドに渡るわけだが、そう簡単に道筋があったわけではない。
5)映画のストーリーでは長渕剛は、画家になるか、ペンキ屋になるかの選択に迫られる訳だが、さくらは「彼は決して夢を捨てるような人ではないわ」と志穂美悦子を慰める。
6)形としては私も夢を捨て切れずに、再び夢へと向かう訳だが、あの時代性、いわゆるバブル景気が、その夢を支えていたということもできる。
7)すでに30年前の出来ごとではあるが、今思い出しても、生々しく、心が痛む。
8)この映画に、寅のテキヤ仲間として不破万作が登場する。
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