「市民農園体験記」<9>くわ
1)なにはともあれ、すでに農機具小屋に持ち込んであるくわで畝(うね)をつくってみる。
2)すると、農園の指導員が、本格的なくわを使ってますね、と声をかけてくる。はてな? 褒められているのか、笑われているのか? たしかに他の人のくわはもうちょっと小さめだとは思うが、なにがどうちがうのかな。我が家のくわはもうすでに20年以上、物置で眠っていたもの。農具にもすたりはやりがあるのか。
3)たしかに、現在は、市民農園で有機無農薬がコンセプト。これほど大袈裟な農具は不要かもしれない。しかし、このくわは子供時代から見慣れた形だがな。
4)指導員は、畝など立てなくても苗は育ちますよ、という。それはそうだろうが、花壇でもないのだから、すこしは畑らしくしよう。苗を植えて、風は大丈夫ですか、と聞くと、それは微妙ですね、という。他の人は、苗を植えたあと、ビニール袋などで、風よけをつくっているらしい。
5)なるほど、そこまでするか。わが農法は、ここまでしないことにする。とかく温室育ちは過敏すぎる。暖かい家庭は必要だが、過保護はダメでしょう、などと、なんだかわけのわからんことを考えながら、自転車をこいで帰宅。
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