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2015/05/13

「名取市における東日本大震災の概要」 宮城県名取市

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「名取市における東日本大震災の概要」宮城県名取市
名取市総務部震災記録室 2015/03 非売品 冊子 p117
No.3508★★★★★

1)今朝も岩手県沖を震源とする震度5の地震があった。宮城県中央南部に住む私の地域の揺れは割とすくなかった。また原発関連施設の異常も今のところ伝えられていない。津波の心配もなくなり、まずはホッとしたところ。

2)しかし、この地震は3・11の余震とみられ、今後一週間程度は、関連の地震が起こる可能性もあるので、警戒が必要とのことである。

3)久しぶりに図書館に行ったら、この冊子が平積みされていた。市が作成したもので、無料で配布されていた。多めに作成したということで、おそらく関連施設に問い合わせれば、まだ入手可能と思われる。

4)カメラ小僧でもなければ、カメラマン・マインドも持ち合わせていない私は、震災関連の写真をまったく撮影していない。いやむしろ撮影することは大いにためらわれて、避けていたとさえ言える。

5)しかしながら、こうして記録としてみた場合、この惨状を文章で表すことは無理だ。この冊子の後半には沢山の貴重な画像がカラーでまとめられている。

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6)震災直後は、福島からの放射能が心配で、なるべく屋内でラジオを聞いて過ごしていた我が家だったが、名取の閖上の被害が報道されると、いても立ってもいられず、自転車でその地までたどりついた。

7)その時の驚きはそれこそ口では表わせないが、もっとも驚き、もっとも印象深く記憶しているのが、この上の写真の風景(p63)である。この風景は多くの人の記憶に残ったらしく、最近半年前ほど前、地元紙の囲み記事にも小さなモノクロ写真だが掲載されていた。

8)この風景は、別な角度から見ると、もっとすごいことになっているのがわかる。つまりあの強硬そうなバスが、中空の二階に打ち上げられ、しかも鉄骨製と思われる住宅の角にぶつかり潰されて、びったし90度の角度に折り曲げられているのである。この風景を見て、私は津波のただならぬことに恐れおののいた。

9)この冊子は、いままで出されてきた記録冊子をさらにまとめたもののようである。日々記憶も薄れていくなか、このような日々があったのだということを子々孫々にも伝えるためには、行政などを中心としたこのような記録は、大いに意味あるものと思える。

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