「男はつらいよ」 第8作 寅次郎恋歌 山田洋次監督
「男はつらいよ」 第8作 寅次郎恋歌
山田洋次(監督) 渥美清(出演), 倍賞千恵子(出演), 1971/12 松竹 DVD 114分No.3488★★★★★
1)この作品から、旅まわりの劇団とのつきあいが始まる。この当時、劇団といえば、畏友・故ニュートンとともに、夜行館とかはみだし劇場、黒テント、紅テントなどの芝居をよく見て歩いたものだ。アングラ劇団だから、この寅の映画にでてくる旅劇団とは、ちょっとだけ意味は違うが。
2)1作目から8作目までの、森川信おいちゃんが、この作品で終わる。この3人のおいちゃんの違いはよくわからないようにフラットに作ってあるが、どのおいちゃんも好きだな。この三か月後に森川信は亡くなってしまう。
3)1971/12。この時期、高校生の私は、すでに進学しないで、ドロップアウトすることを決めていた。それは個人的な思いというより、あの時代に、周囲の動静は、そのように私の人生を導いていった。ヒロシも大学に進学していないのだった。
4)今回のヒロイン、池内淳子は、60年代ホームドラマのはしり「ただいま11人」の長女役だったはず。ずいぶん懐かしい話だ。
5)「それをいっちゃぁ、おしめーよ」 有名なセリフだが、この作品で初めて出てきたんじゃないかな。
6)ヒロシのとうちゃんの大学での専攻は、インドの古代哲学だ。わぉ。やはり、この映画、和製ゾルバ・ザ・グリークの雰囲気があるわけだ。
7)旅まわりの劇団、劇団員はトラックの荷台にのって移動だ。いまじゃぁ、道路交通法違反だな(爆笑)
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