「パパは何でも知っている」Father Knows Best (TV Series 1954–1960)
「パパは何でも知っている」 -
Father Knows Best (TV Series 1954–1960)
No.3540★★★★★
1)「パパは何でも知っている」。日本のテレビ界草創のころ、アメリカのTV番組の吹き替え番組が多く放送されていた。何の拍子にか、私はこの番組のタイトルだけは、少年雑誌かなにかで知っていた。しかし、私たちの地方ではチャンネルが少なく、放送されたこともなく、番組をみたことはなかった。
2)それからずっと後になって、私自身もパパになったあと、実は、あのパパは保険会社勤務のサラリーマンだということが分かった。私も関連の仕事を始めていたから、なんだかあのパパに親近感を持つようになった。
3)ネットが繋がるようになり、多少の情報が入ってきて、Youtubeの時代になって、ようやくあの番組の録画を見ることができるようになった。ミドルティーンの子供たちをもつパパは、40代の設定だろうか。美人の奥さんと、三人の聡明そうな子供たちに囲まれて、幸せそうだ。で、あのパパの仕事風景がでてくることはない。いつも家庭にいるパパだ。
4)あの当時の、そう、ビートニクやヒッピームーブメントが湧きあがってくる直前のアメリカ家庭の原風景とはあのようなものだったのかも知れない。
4)冷蔵庫やソファ、中階段といったいかにもアメリカンの中流家庭の風景が映し出され、当時の日本人たちは、うらやましくその風景をみていたに違いない。その後、おそらく日本では「ただいま11人」とか、「七人の孫」などに始まるホームドラマとしての影響を受けたのだろう。
5)そして、先日、「男はつらいよ」の寅シリーズを見て思ったのだが、寅のいた空間もまた、ひとつの日本の家庭の原風景だったのかもしれない。見ていた時は、寅のキャラクターに振り回されて気がつかなかったけれど、いかにも日本的風景だ。
6)なにはともあれ、いつの頃からか、日本では「父の日」というものが行なわれている。私も一人のパパとして、プレンゼントをいくつか貰った。気になる番組ではあったが、当ブログとはまったく縁がないので、こんなチャンスを捉えて、この番組をメモしておくのも悪くなかろう。
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