「都会人ののらしごと」―畑の借り方教えます
「都会人ののらしごと」―畑の借り方教えます
都会人ののらしごと編集部(編集) 2005/11 誠文堂新光社 大型本 95ページ
No.3543★★★★★
1)すでに10年前の本である。しかしテーマがテーマであるだけに、別段に古い感じはしない。むしろ、この10年の間、こういう世界に目を向けないできた自分の感性を疑う。
2)農水省がサポートする長期滞在型の市民農園(クラインガルテン)を全国に整備し、半年や1年の農村体験や定住を促すことも、今後もっと拡大するはずだ。
「クラインガルテン」は現在、大人気で既存のものは空きが少ないので、早めに手を打つことだ。p8「畑を借りて楽しむ週末農業 自分で育てる野菜はおいしい!」
3)クラインガルテンという言葉を最近知って、自分のパーソナルな「クラインガルテン計画」をスタートさせたばかりだが、すでにそんなに前からこのような動きがあったことを、初めて知った。
4)ドイツ生まれのクラインガルテンは、イギリス、スウェーデン、ロシアにまで広がっている。ヨーロッパでは、たいていの場合、いくつかの区画が集まってクラインガルテン園となり、会員が自主的運営組織を作ってクラブとして運営している。p48「ドイツ生まれの『小さな庭』の意」
5)この本が発行された5年後に3・11が起こり、さらに5年近くが経過しているわけだが、日本におけるクラインガルテンの現状は、とくに東北における状況は決して甘いものではないだろう。
6)しかし、人間本質的に土とともに生きるというのは本性なので、各国にあって当たり前の動きではあると思える。日本におけるこのクラインガルテンの解釈の仕方には、いささか異論がないでもないが、今は、この言葉を借りておこうと思う。
7)この本自体は、ムック形式になっており、ちょっと思った人に夢を与える一冊となっている。
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