「確実に稼げる 週末農業」 副業入門 岡本恭子
「確実に稼げる 週末農業」 副業入門
岡本 恭子(著) 2014/05 ソーテック社 単行本: 280ページ
No.3546★★☆☆☆
1)この本、最近一年前の本だが、どうも生々しくて、好きな本とは言えない。
2)副業で収入を得るためには、実際に野菜をつくらなければ話ははじまりません。どんなに知識を身につけても、実際に行動しなければ取り組む意味がないでしょう。趣味レベルでいいのであれば別ですが、実際にお金に変えていくのがこの本の目的です。p23「素人でも野菜づくりにチャレンジできる!」
3)私の「市民農園で有機無農薬」も、「クラインガルテンで週末農業」も、どちらも「趣味」なのだが、いくら趣味とはいえ、「実際に野菜を作らなければ話は始まらない」。実際にやってみないと、植物や自然との触れ合いだ。
4)私は「実際にお金に変えていく」ことは全く考えていないが、ただいくら趣味とは言え、資金はかかる。入れこめば、結構な金額になる。だから、それにペイする形でなにか対価があれば、それはいいと思う。
5)しかし、この本のように、インターネットで野菜を売ろうなんて無謀なことは考えない。むしろ、たまに訪れる友人たちに手土産にでも持参して、そこから派生する何らかの効果のほうが大きいと思う。つまり、「週末農業」で「生活」しようとは思っていない。
6)私は、農業を仕事にすることは不可能だとか、やめておいたほうがいいということは思っていません。できることならkの素晴らしい仕事に挑戦して、成功する人がたくさん出ればいいなと思っています。
ただ、軽はずみな考えでは、気持ちも資金も継続することが難しいということはしっかりとお伝えしたいのです。p63同上
7)農家の実体を見知っている私としては、軽はずみでなければ、週末農業などやってみようとは思わないだろう。ましてや利益を上げようなんて、まったく思わない。だからこそ、現在の私は、自分の「軽はずみ」であることを、うれしく思う。
8)「野菜を本格的につくりたい!」と田舎に移住して、何かの仕事をしながら半自給自足的生活で暮らしはじめる人が年々増えてきました。(中略)普段は田舎で暮らして、仕事があるときだけ東京にでかけるといった生活です。p164「オンとオフの切り替えでリフレッシュ!」
9)この本、どこか浮ついているなぁ。畑仕事や、有機農法、クラインガルテンのもともとの意味からすると、大きく話の筋がずれている。
10)最近の本だからこそ、生々しく現実が見えて、「夢」がしぼんでしまいそうだ。
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