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2015/06/21

「不動尊クラインガルテン」訪問記

「不動尊クラインガルテン」訪問記

 市民農園繋がりで、長期滞在型市民農園というものがあり、それはクラインガルテンとも呼ばれていることを知った。そういうコンセプトでできているものは、身近にあるのだろうか、と調べてみたら、なんと、県内のすぐそばにあった。

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 歴史ある史跡の名前を取って地名にもなっている不動尊にクラインガルテンを繋げたもの。そのものズバリのネーミングである。1区画300㎡(約90坪)に建て坪43㎡(13坪)のロフト付き木造休憩小屋と、150㎡(45坪)の畑がついている。

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 条件としては、月間最低2泊以上滞在か、または4日以上通園して農作業の手入れができる人、という条件になっている。有機農業などを理解できる人、という条件もある。

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 これで年間使用料は36万円。月3万円プラス光熱費は自分持ちである。この経費を高いと考えるか、リーズナブルと考えるかは、利用者次第であろう。別荘をもてるような身分の家族なら、一月3万プラスの経費は決して高いものではない、と思える。

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 ただ利用状況はどうなのだろう。20棟ほどあるうち現在空いているのは2棟のみということだ。借りて借りれない範囲のものではないし、山間地域とは言え、関連の施設も多く、決して寂しい、というところではない。だけど、月数回の通園で農園は維持できるのか。

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 生産物の直売所などもあるので、可能性としては生産物をそこで売ることも可能であろう。しかしながら、この地域が福島との県境にあることを想起しなければならない。畑での放射線はもう問題ないとの答えだったが、実際にはイノシシが3・11後に増殖していて、農作物にいたずらをするという。

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 このような金属製の囲いをつくっても、イノシシは軽く乗り越えて、食べもしない作物までいたずらしていくので、手に負えないという。これは、この地域に限った問題ではなく、国土全体の問題にはなっているが、こと不動尊クラインガルテンを長期利用する、という決断をするには、そうとうに勇気がいる。

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 なにはともあれ、クラインガルテンの利用者像は、月2回の宿泊か、月4回の訪問で農作業をできる人である。私は距離的にも、流れ的にも、自分の範囲には思えなかったが、このイメージは、わが「枝野クラインガルテン計画」へと、繋げてみる価値はあると思った。

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