M氏日記に思う<1>
<1>ひさびさのM氏日記
1)最近まで割とSNS上においては寡黙だったM氏が、この10日ほど、さまざまな体験をシェアしてくれている。あんまりマジに読んではいないのだが、あちこちに留意すべき事柄が混ぜてある。
2)ひとつひとつについては首肯できることがほとんどなのだが、それはM氏の言葉としてであって、例えば、私のこのブログに、私の日記としてはそのまま書くことはできない内容が多く含まれている。むしろ同じような内容でも、おそらく別な表現、時には、真っ向から反対の書き方になるかもしれない。
3)今は、ネット上の断片的な言辞だけなので、こちらの理解の及ぶ範囲も限りがあり、またそれにレスをつけたところで、私の表現不足も多々あるにちがいない。
4)そこで、彼の言辞をそのままコピペするのではなく、また再読するでもなく、私の記憶のどこかに引っかかっているテーマを引きずりながら、今現在の私の思いを、私なりの言葉で、ここに記しておくものとする。
5)彼が今テーマとしていると思われるものは「ゾルバ・ザ・ブッダ」と、「非二元」、そして「コーチング」あたりであろうか。
6)M氏は、ゾルバにもなれず、ブッタにもなれなかった「失敗者」として自らを規定している。これはM氏の言葉としては重い表現であるし、おそらくこの発言に、びっくりしている友人たちも多くいるに違いない。
7)彼は10年前に体調に異常を感じ、詳しい検査の結果、染色体に異常がある数少ない難病であることが判明したという。特に、この数年は、体も自由に動かせず、片方どちらかの目もほとんど失明状態であるという。
8)そんな彼が、この数週間、何事かの心境の変化によるのか、盛んにSNSで近況をシェアしてくれている。私はあまり他人のプライベートな部分については細かく読まない習慣がある。だが、長いことシェアの多くなかったM氏の近況については関心があるので、飛ばし飛ばしながらではあるが、ざっと目を通すことにしている。
9)彼は、私の記憶によれば、たしか私の一つ上か二つ上の学年で、京都府の北部の小さな禅寺に生れている。学校で仏教を学び、Oshoの元に行った。それ以来の知人だから、私としてはかれこれ30年ほど彼の動向に触れている、ということになる。
10)ただ、私は東北に住んでいるので、普段はほとんど直接的にふれあうことはなく、そのことはちょっと残念に思うところである。
11)さて、さまざまな伏線は後に回すとして、彼が今テーマとしている「非二元」という言葉に、私は私なりに直感するものがある。
12)私は当ブログの現在進行形のテーマに、最初は「死について」と名付けた。でも、どうもなじまず「無心」に変更した。しかしながら、それでも納得できず、規定数量のなかばを過ぎたのに「空」と変えてしまった。
13)でも実際は、これでも満足できずにおり、108の記事の定量までいくまでに、あと数度変わるような予感さえしている。
14)これは、私なりの葛藤なのである。私なりに、今、非二元を表す言葉を、一字で表現したい、という要求があった。探せばたくさんあった。そして、Oshoの翻訳の近著に重ねて「死について」としてスタートしたのであった。
15)しかし、非二元を表わす上では、「死」は重い。あるいは、死は生を連想させ、決して非二元ではないことを感じ始めた。そこで、市民農園やクラインガルテンでの農作業中に、汗をぶったらして作業しているときにふと浮かんだ言葉「無心」に変えたのであった。
16)だが、それは、一字ではないことが不満であった。そのころM氏日記にあった「空」という文字をいただいて、カテゴリ名にしたところである。
17)ところが、私のなかでは、これを「くう」と読んでしまうには、ちょっとした苦痛がともなう。私はこれを「そら」と読んで、大空の下で作業を楽しんでいる自分をイメージしてみたりするのだ。ここで、すくなくとも二つの読み方があるかぎり、決して非二元ではなくなってしまうのであった。ましてや、これだけガタガタ動くのであれば、これは非二元なんかではない。
18)いずれゾルバ・ザ・ブッダにも触れたいが、このことについてM氏が敢えて原寸大に言及をし始めたのは、最近報じられたOsho日本大使S女史の死亡情報に起因するところがあるのではないか、と察する。いずれ直接M氏に聞いてみたいところである。
19)「コーチング」については、さまざまな言説はあれど、私はすでに、この概念からは離れている。というか、最初から近づかなかった。疑似コンセプトとして、カウンセリングやコンサルティング、セラピー、行動療法など、いままで私が使ってきた語彙でなんとか間に合わせている状態である。
20)なにはともあれ、M氏日記には、重要な意味の気配を感じる。それをきっかけに、彼の意図がどうであれ、私は私なりに、私の内部を整理してみようと思う。
21)このような機会をくれたM氏のエネルギーには、いままでもたびたび出会ってきたが、今回もまた、心から感謝するものである。
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