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2015/07/28

「ガーデン & ガーデン」 2011年 夏号

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「ガーデン & ガーデン」 2011年 夏号 
出版社: エフジー武蔵; 2011/4 雑誌 季刊版
No.3564

1)iPadを使って3年余り、読書ブログを標榜する当ブログとしては、電子書籍がどのように我が生活に入り込んでくるか関心があった。しかし、テキスト類に関しては、やはり従来の書籍のほうがライフスタイルに合っていた。

2)何点か電子書籍を購入して、常時携帯できるようにしたものの、それがどうした、というだけで、必ずしも電子書籍のメリットは感じなかった。書籍にしても雑誌にしても、私は従来のほうが好きである。

3)ところで電子書籍のアプリにもいろいろ種類があり、メリットを感じているのは、Fujisanという雑誌専門のアプリである。そもそもは雑誌の電子書籍販売をしているのだが、その中には、立ち見やタダ読みという特典があり、時には、新刊ではないにせよ、一冊まるごと、雑誌を読めてしまう号もあるのだ。

4)そんな風にしてずっとあちこち雑誌の立ち読みをしては削除しているのだが、最初の最初からダンロードしていながら、いまだに削除しないで、いつもチラチラ見てしまうのが、この「ガーデン&ガーデン」である。

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5)全部が全部というわけでもないのだが、使われている写真のなかにとても気になる写真がいっぱいあるのである。ああ、いいな、あとでゆっくり読もう、と思いつつ、結局は本文なんか読んでいなくて、結局毎回、画像を見て終わりなのであった。

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6)何回も眺めているうちに、何がいいんだろうと、ふと考えてしまった。中でもお気に入りの何枚かを何回か見ているうちに、その共通項が分かってきた。この登場する植物たちがいいのである。花でもなく、木でもなく、ハーブや雑草にさえ見えるような植物たちと、そして木の板でできた小屋たち。

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7)これらの画像を眺めていて、あとから気付いたのだが、この本は「ガーデン&ガーデン」という庭づくりの本だったのである。建築を見せるわけでもなく、小屋でもなく、ましてや花や野菜ではない。「庭」なのである。しかも、実にデザインされた庭たちであった。

8)この雑誌は季刊誌である。この号は2011年夏号とはいうものの、2011年4月発売だから、おそらく3・11直後にはこの号が店頭に並んでいたはずなのである。実に因果な一冊と言ってもよかろう。

9)この雑誌の他の号をあのタブレットアプリで検索したのだが、タダ見や立ち見をすることはできなかった。そうか、こういう雑誌もあるのか、と我が図書館を検索してみると、毎号毎号、キチンと所蔵されているではないか。な~んだ、知らないのは私ばかり。私の読書ライフのシステムからはこぼれる位置にあったのだった。

10)さっそくバックナンバーを取り寄せ、最新号も見てみるつもり。それしても、この雑誌はなかなか、痛いところを突いてくる。小屋でもない。花でもない。野菜でもなければ、ファッションでもない。あるいはそれらすべてを包括している。

11)あるようでいて、なかなかない一冊である。自分の何か足りないものが、この雑誌のなかにあるような、そんな気がする。

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