「2015年版間違いだらけのクルマ選び」徳大寺有恒他 <1>
「2015年版間違いだらけのクルマ選び」 <1>
徳大寺 有恒(著), 島下 泰久(著) 2014/12 草思社 単行本: 256ページ
No.3563★★★★★
1)2014年11月7日徳大寺有恒氏逝去。氏最後の一冊となったこの本とともに、当ブログとしてもレインボーカラー評価で氏をお送りしなければならない。
2)VWゴルフをスタンダードとして当時の国産車の欠点をユーモアを交えつつ論評するという形式の本書を送り出すことができたことは運命と言ってもいいものでした。p003「編集部より」
3)1976年以来、40年に渡って日本車を指弾してきた氏が、最後に、語ったのは、燃料電池車トヨタ・ミライだった。
4)トヨタの燃料電池車が本書刊行の直後、2014年12月にいよいよ発売される。その名は「ミライ」。(中略)この車はあらゆる意味で「凄い」のひと言。そのことだけは断言できる。p016特大寺「「ミライの試乗に行った 売るだけで凄いが クルマの出来にも驚いた!」
5)以前としてこの本のVWゴルフに対する評価は高いが、日本車全体は、そのVWゴルフとは、また別な形で進化を遂げ、まさに未来に向かって突き進もうとしている。少なくとも40年後の2014年において、氏の車に対する思いは、一つの終結を迎えることができたのではないか。少なくとも、2006年で一旦終結しただけでは、満足の域には到達できなかった。
6)これが氏の最後のシリーズとなり、次からは共著者のひとりが単独で書き続けていくという。
7)日産リーフのほか、ステラの動向、ハイブリッド全体の動き、そして2015年にでるだろう新型プリウスなどについての思いを語る。
8)現在、私は我が家のハイブリッドベーシックセダンに、特段の不満はないが、敢えていうなら、最近は、キャンピングカーにも関心がある。しかし、どでかい車はごめんだし、維持費も気になる。むしろ、小さなキャンピングトレーラーを引っ張るくらいがいいかな、と思う。
9)だが、それでも不満である。大体が、最近は一人で行動することが多くなった。どうしても家族で移動となれば、息子の7人乗りワンボックスを使えばいいのだ。
10)私としては、現在のクルマに、せめて、寝袋を広げた時に窮屈でない柔らかなフラットなスペースができないものかと思う。そして、小さなノートパソコンを使うテーブルが欲しい。
11)この二つについては、じつは現在でも可能である。ハンドルに付けるテーブルや、6:4分割の後部シートを活用すれば、できないことはない。しかし、それは「できないことはない」というレベルだ。ここのところをきっちり作り込んでくれる車はでてこないだろうか。
12)軽のキャンピングカーなどもあるようだが、私の食指は動かない。軽は軽である。若い時分に十分乗りまわしたので、もういいです。安全性も問題。
13)ワンボックスも若い時分にファミリードライブを重ねたので、もういいです。一人で運転していると、あの余ったシートが悲しすぎる。シート運搬車になってしまう。
14)せいぜい1500CC程度のエコカーで、しかも男ひとりがごろりと横になって読書し、時には真面目に仕事できるようなノマド・テーブルがついている車。そんなのが欲しんだよな。
15)山でも海でも、あるいは街中の駐車スペースでもいい。そこに車で行って、数十分、あるいは数時間、あるいは一晩、そこで仕事し、生活する。そんな気ままな車ライフをしてみたいものだ。
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