「市民農園体験記」<34>ひと夏の経験
思い立って始まったのが4月の初旬、現在は8月の終りだから、おおよそ5ヵ月の時間が経過したことになる。かずかずのエピソードを残して夏は過ぎていこうとしているわけだが、はてさて、これまでの経験を自己採点しようとすると、おそらく100点満点の15点から20点程度であろう。実に失敗の連続であった。
おおよそ25品目から30品目を手掛けたはずで、それらの失敗例一覧はいずれ書くとして、その中でも、一番の失敗が、寒冷紗によるトンネル栽培であろう。そもそもが発想が悪かった。ブロッコリーとキャベツの苗を移植したあと、どうしたわけか(というか当然なのだが)、どんどん目に見えない虫たちに蚕食され、成長するどころか、自然消滅しそうになっていった。
そこで他の方々の畑を見ると、この寒冷紗がかかっていたのである。そもそも、は種するか移植した、その直後に寒冷紗をかけないと意味はないわけで、ましてや蚕食されたあとに寒冷紗をかけたのでは、むしろ虫たちを守ってあげているようなことになってしまう。
そのことは最初の最初から気付いていたのだが、もしや、という期待が、ほんの少しだけあったことは確かである。しかし、結果はご覧のとおり。そんな甘い考えは通らない。そして、その後は、もう、見るのも触るのも嫌で、わが畑における最大のタブー化と成り果てていたのであった。
すでに他のみなさんは秋冬に向けて畑をチェンジしている。わが畑もすこしづつ模様替えをしなければならない。いつまでも目を閉じているわけにはいかない。きょう、おっかなびっくり、寒冷紗を開けてみることにした。
思った通り、何にもなってない(笑) 雑草が生えているだけである。春菊が飛んで一本生えているかな。とにかく、寒冷紗した意味はまったくないわけである。キャベツの苗の痕跡も、多少はある(爆笑)
なにはともあれ、転んでもただではおきない根性が欲しい。秋野菜では、この寒冷紗セットを活用する方法を考えてみよう。まずは白菜かな・・?
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