« 「Pen」 2014年 10/1号 「『カワイイ』JAPAN」 | トップページ | 「わがボタニカルライフ」<15>剪定 »

2015/09/22

「進化するプラットフォーム」 グーグル・アップル・アマゾンを超えて角川インターネット講座 (11)<2>

<1>よりつづく

71lpg6assul

「進化するプラットフォーム」 グーグル・アップル・アマゾンを超えて角川インターネット講座 (11)<2>
出井 伸之(監修) 2015/07角川学芸出版 単行本: 280ページ

 一読して、おおよそ想定していた範囲の内容だったといえる。特に目新しい視点や提案はない。しかし、現況において、これだけは押さえておこうね、と言った内容はほとんど盛り込まれているので、角川インターネット講座全体として、よい教科書になっている。

 監修者の出井伸之はソニーの立役者のひとりではあるが、この本全体の一部にタッチしているだけで、ソニー再起に期待をかけているところが、ちょっとドメスティックで、ちょっとだけ哀れ。

 大体にして、当ブログは、全体として進化の過程にあるのなら、日本の企業じゃなくたっていいじゃないか、というやや無責任なコスモポリタン的な傾向にあり、「ニッポン チャチャチャ」というようなコールにはいつも冷笑的になってしまう。

 2015年にはiPhoneのコンパニオン製品アップルウォッチの発売を開始し、スマートフォンの画面を見過ぎてしまう習慣を正し、健康的な暮らしの促進に乗り出した。p115「アップルのビジネス戦略」

 アップルウォッチの登場は今後、ますます気になるだろうが、実際に手にした範囲では、急いで我生活に取り入れなくてはならない、という緊急性は感じない。むしろ、健康的な暮らしの促進、という表現に驚き、笑った。

 アップルは、自社のハード製品の幅を徐々に広げつつある。2015年4月に発売されたスマートウォッチ(アップルウォッチ)もそのひとつであるし、一部報道によれば現在までに電気自動車の開発に着手しているとも伝えられている。

 一方、グーグルはアンドロイドOSをハードメーカーにオープンソースで提供することで自社のプラットフォームを広げており、アップル同様、グーグルグラスや自動運転車の開発など、次世代ハード製品開発にも着実に手を伸ばしている。p267「進化するプラットフォーマーと日本の未来」

 進化の方向として、時計やメガネ、自動車など、これまですでに発表されている内容をなぞる程度の内容しかまとめられておらず、しかも、全体として平坦なまとめ方となっている。個人的には、第12巻 開かれる国家」境界なき時代の法と政治 (東浩紀 監修)あたりに強い関心を持っており、どうもいまいち割目するような内容には乏しい一冊であった。

|

« 「Pen」 2014年 10/1号 「『カワイイ』JAPAN」 | トップページ | 「わがボタニカルライフ」<15>剪定 »

16)ボタニカル・スピリチュアリティ」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 「進化するプラットフォーム」 グーグル・アップル・アマゾンを超えて角川インターネット講座 (11)<2>:

» ロボットカー [発明屋]
人の振り見て我が振り直せ! (株)発明屋の「ロボットカー」 ★特許を受ける権利・優先権をお譲りします。★ 【出願番号】特願2015-196298(クレーム数60) 【出願日】平成27年(2015)10月1日 【発明の名称】道路交通システム  (特許請求の範囲には、道路交通システムの他、非ロボットカー、ロボットカー、コンピューティングシステム、コンピュータプログラム に係る請求項が記載されています。) 【課題】  他車両の経験を利用して自車両の自動運転性能を向上させ得るロボットカーを提... [続きを読む]

受信: 2015/10/11 17:35

» ロボットカー教習システム [発明屋]
ロボットカーの教習所! (株)発明屋の「ロボットカー教習システム」 ★特許を受ける権利・優先権をお譲りします。★ 【出願番号】特願2015-205132(クレーム数32) 【出願日】平成27年(2015)10月17日 【発明の名称】ロボットカー教習システム 内容は近日アップする予定です。  関連出願:特願2015-196298(道路交通システム)       特願2015-196299(車両共用システム)       PCT/JP2015/80820(自動車とコ... [続きを読む]

受信: 2015/10/17 22:05

« 「Pen」 2014年 10/1号 「『カワイイ』JAPAN」 | トップページ | 「わがボタニカルライフ」<15>剪定 »