「わがボタニカルライフ」<14>オオアマナ
<14>オオアマナ
花をいただいた。おとなりのおばあさんが庭の手入れをしていたので声をかけた。その時、その花がとても美しかったので、いろいろ聞いたのだった。名前はなんていうんですか。花が咲く時期はいつですか。来年咲かせるにはどうしたらいいですか。
その時の私の態度があまりにも積極的だったのだろうか。おばあさんも、じゃぁ、そのうちあげますか? と言ってくれていたのだった。
その花は、私の目にはあまりにも美しい。清そで、律義で、整然としている。この花の名前はなんていうのだろう。さっそく検索してみることにした。お婆さんもわからない。キーワードは、「白い花」だ。
かなり難しいのではないだろうか、という私の予感は一発で吹き飛ばされた。画像で検索すると、すぐにこの「白い花」がでてきた。どうやら、それは「大甘菜」という植物だった。オオアマナ。花言葉は、「潔白」、「純潔」。まさにその通りである。「無垢」、「才能」という意味もあるらしい。
さて、いただいたものの、どう育てたらいいのだろうか。おとなりさんは、数年に一度球根を植えかえるだけ、とおっしゃるのだが、まぁ、やってみるしかないか。
夜になると、静かに花を閉じる。なんとも清そで無垢な花である。
さっそく、株分けしていただいたものをわが家の庭でも育て始めてみることにした。せっかくいただいたものだから、丈夫に育ってほしいなぁ。
来年か、さ来年か。我が家でも、清そな風が流れてくる季節があるかもしれない。
<追記>2015/09/20
オオアマナは国内産のアマナに似ているからつけられた名前。明治期に輸入された外来種。ヨーロッパから中東の原産。原名スター・オブ・ベツレヘム。キリスト誕生時に現れたベツレヘムの星にちなんでいる。
繁殖力は旺盛で、一旦庭に植えると取り除くことが大変、とのこと。開花期は4〜5月となっているがいただいた株はこの9月にも咲いている。おそらく違わないだろうが、別種の可能性もあり、今後も観察を続けよう。
<追記その2> 2015/09/20 今日クラインガルテンに行ったら、なんとあちらでもオオアマナがちらほら咲いていた。なにかが繋がった。
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