「Pen」2015年 10/1 号 [インテリアのヒントが満載! 暮らしが楽しくなるアイデア集。]<8>
「Pen」2015年 10/1 号 [インテリアのヒントが満載! 暮らしが楽しくなるアイデア集。]<8>
CCCメディアハウス 2015/9/15 雑誌
★★★★★
1997年創刊の月刊誌ギリーがその翌年にリニューアルされ、月刊Penとして新創刊された。デジタルが急速に普及するなか、手書きの温かみを大切にしたいというコンセプトからこの誌名がつけられた。wikipedia (2013/11/04引用済み)
なるほど、そもそもがそういうスタートであったのだ。
快適な眠りを迎えるための、寝室アレンジ 一日の疲れをリセットし、心身の力をチャージする大切な睡眠。眠る直前までスマホに振り回される生活から解放され、心地よい空間を演出しよう。p110
なるほどそういうことであった。いまさらデジタルVSアナログ論争を思い出すまでもないが、私はバリバリのデジタル派であることは自認してきた。将来はデジタル革命あってしかるべきだ。そう信じて疑わないできた。
しかしだ。どうだろう。例えば「角川インターネット講座」のようなデジタル本を読んだとしても、ぜんぜん心踊らない。大事であり、重要であり、この時期絶対おとすべきではないシリーズであることはわかる。しかし、そこから先が見えない。読めない。
予兆はあったのだ。先日、私は別なSNSにこんなことを書いていた。
いよいよボサボサになったので、自転車で近所の床屋に行った。順番が来て、ヨイショと散髪椅子に乗ろうとして、足元のステップ台につまずいてしまった。
ありゃぁ。あわてて椅子の肘かけにつかまって、最近、足腰弱ってきてねぇ、と、笑いを取るつもり。ああ、そうですかぁ、と床屋のあんちゃん、割と冷静に受け取っている。
耳にかかる程度でいいですね、と、いつもの質問。そうそう、二カ月だから、適当な長さにね。眉の下は剃って、鼻毛も切ってね、と、またジョークのつもり。
え~と、それから、あの~、その、横のほうも普通でいいから。ああ、もみあげですね。そうそう、もみあげ。といいつつ、やっぱり、もみあげ、という単語がすぐ出て来なかったことに、自分でも気づいた。
受けを狙っているのだが、どうもいまいちノッテこない。いつものとおり出来上がり、いつもの料金を払って、じゃ、どうも、と外に出た。自転車で、通りに出たところ、さっきのあんちゃんが、手を上げて床屋のドアから飛び出してきた。
めがね~~~。ありゃぁ、散髪台に忘れていたよ、老眼鏡。
シルバーウィーク、近し。
「 老眼鏡 床屋に忘れ 秋きたる 」 ばべ爺 2015/09/18
この現象は、はたして加齢現象だけ、といえるのか。他の要素はないのか。つづいてこんなことも書いていた。
最近、パスワード類を、忘れることが多い。ちょっと前までは、時間をおけば思い出したのだが、最近は、永遠に失われることも多くなってきた。
そこで、本来はタブーなのだが、スタンドアロンのワープロで一覧をつくり、印刷して金庫にしまっておくことにした。
そして、金庫はふたつ別々にしまってある。なぜなら、金庫のナンバーを忘れることも、将来あり得るからだ。
そして、二つとも忘れてしまった場合に備えて、実は別案も考えているんだよね。w 2015/09/18
これだって、読む人に笑ってもらうために書いてはいるわけだが、笑ってすましてしまっていい問題なのか。続いてこんなこともある。
銀行で用事を済ませ、キーホルダーをチャラチャラ鳴らしながら、裏の駐車場に行ったら、 アレ、車がない!
スワ、盗難?
立ち止まって、よーく考えたら、今日は天気もまずまずだし、普段の運動解消のため、銀行まで自転車をこいで行ったのだった。~_~; 2015/09/18
いつまでも笑ってしまっていて、いいことなのだろうか。
昼の時間が過ぎても、声がかからない。しびれを切らして食卓に行ったら、確かに私の食事は準備してあるのだが、ラップがかけてある。
トボけて、あ〜、もう昼 になってたのか〜、なんて椅子に座ろうとして、思い出した。
今日の午後はピロリ菌の検査だから、昼飯抜きね。って、朝飯の時に言っておいたのだ。
検査前3時間絶食。でも、水分だけはOKなんだ。涼しい顔して、麦茶だけ 飲んだ。2015/09/18
思い出せばキリがない。あれもこれも、思いつくことばかり。
駐車場に停めてある車のハザードランプが付いてますが、お客様のお車ですか?
あらら、また消し忘れた。
ピロリ箘、2回目で退治できたようで、良かったけど。2015/09/18
アラ還もすぎて、ゆっくり前期高齢者の仲間入りしている我身ではあるが、ここはどこか、私は誰か、をそれとなく認識できている身としては、決して私はアルツ予備軍かも、なんていう仮病を使ってはいけない。もうすこし実体を直視しようではないか。
快適な眠りを迎えるための、寝室アレンジ 一日の疲れをリセットし、心身の力をチャージする大切な睡眠。眠る直前までスマホに振り回される生活から解放され、心地よい空間を演出しよう。p110
思えば確かに、私の寝室は、とてもじゃないが、寝室とは呼べないような状態だ。スマホあり、タブレットあり、テレビ専用スマホあり、DVD用のパソコンあり、充電器あり、それぞれのイヤフォンが何種類かと、その他のコード類がごちゃごちゃと絡まっている。
これは猛反省する必要があるのではないだろうか。
ここで提案されている寝室アレンジには、まずデジタルな雰囲気はまるでない。あるのは、せいぜい、何冊かの読みなれた単行本が梯子段においてあり、それを読むに足りる程度の白熱灯が一つだけだ。
しかし、私の寝室は、これではちょっと物足らない。せめて緊急呼び出し用の電話が必要だ。
よくよく見ると、こちらの寝室には、電話はある。あるが、スマホではなくて壁付け電話だ。そしてもちろん数冊の本があり、それを読むための白熱灯もある。時計もあるが、デジタルではない。そして馬の模型があり、小さな小さな多肉植物も一個だけおいてある。
私は、この雑誌のこのページにくぎ付けになったのだった。このページになんらかのヒントがあるに違いない。
寒さが増す季節、肌触りのいい寝具が心地よい。ただし、いつまでもベットにいては休日がもったいない。寝ぼけた頭を刺激してくれるのはお気に入りの家具とアートだ。ル・コルビュジエ、ベリアン、モーエンセン・・・・ 憧れていた名作や、窓際を飾る彫刻と写真。作品集を開き、次に手にする家具を夢想するのもいい。大人だからつくれる秘密基地、それが寝室の醍醐味だ。p44
なにか、この辺にヒントがあるのだ。
たしかにこの数年の私は、夜中に何度か起きてしまうくせに、起床時間になってもぐずぐずと横になっていることが多い。いまいち、快適な目覚めとは言い難い。大人だからつくれる秘密基地うんぬんはともかくとして、時分の寝室回りを点検、再点検する必要があるな。
いみじくも、最近グルジェフ・ムーブメントの「覚醒の舞踏」を再読し始めたところ。睡眠と覚醒。ちょうどよい対比が生まれつつある。
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