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2015/10/05

「ネグリ、日本と向き合う」アントニオ・ネグリ他<5>

<4>からつづく
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「ネグリ、日本と向き合う」
<5>
アントニオ・ネグリ(著), 市田 良彦(著), 伊藤 守(著), 上野 千鶴子(著), 大澤 真幸(著),  4その他 2014/03新書 NHK出版 新書 240ページ 目次

<表紙>

 タイトルは、「ネグリ、日本と向き合う」だが、当ブログとしては、逆に「日本、ネグリと向き合う」のほうが似合っているように思う。少なくとも当ブログとしては「ネグリと向き合う」の再スタートである。

 出版者がNHK出版というのも、いつも不思議な気分になる。ネグリは版権でも押さえられているのだろうか。そのリストを見る限り、決してNHK専属ではないようだが(笑) 他の小出版社からでているのならなんとなくわかるのだが、ネグリのような「革命的」な本が、NHK出版からでてくるのが、なんとなく、いつも不思議に思う。

 原発から領土問題 アベノミクスに「風立ちぬ・・・」 風立ちぬは、例のジブリ作品だが、当ブログとしてはまだ未視聴なので、この際、見ておこう。

 アントニオ・ネグリの名前が一番最初にくるのは当然としても、マイケル・ハートの名前がないのが、ちょっと寂しい。アメリカのハートがどのような役割を果たしているのか。少なくともネグリにITやネット関連の情報を入れているのはハートの役割だと思うので、その辺がどのように影響しているのか関心がある。

 日本の知性はどう応えたか? 表紙に掲載されている日本人の名前は8人。姜尚中、上野千鶴子あたりはまずまずとして、大澤真幸あたりになると、うろ覚え。あとの5人については、他のネグリ関連の書籍でみたかどうか定かではない。

アントニオ・ネグリ
1933年生まれ。イタリアの政治哲学者・活動家。アウトノミア運動の理論的指導者。テロ事件に関わった容疑で不当に逮捕・投獄される。2003年、自由の身に。マイケル・ハートとの共著「<帝国>」(以文社)、「マルチチュード」「コモンウェルす」(2点とも、NHKブックス)の三部作によって世界的注目を集める。
裏表紙

 「<帝国>」(2003年)ですでに注目を浴びたネグリ&ハート、そこから切り出した形で「マルチチュード」(2005年)がだされ、「コモンウェルス」は2012年にでている。本文を読んでみると、このこの「コモンウェルス」は三部作の一角として重要視されているようなので、当ブログとしては要再読である。

 新書本、全部で237ページというのは実にコンパクトに思える。

 2013年、ついに来日を果たしたアントニオ・ネグリ。彼は3・11後の日本をどう見たのか? 原発問題・領土問題・アベノミクスなどの日本の課題、米国・EU・中国・南米など現代の世界情勢、日本におけるマルチチュードの可能性について、率直に語る。

 日本を代表する知識人によるネグリへの<応答>も多数収載。世界有数の知性と日本の知性がぶつかりあう刺激的な一冊! 表紙見返し

 ネグリの来日が最初企画されたのが2008年春。しかし実現はしなかった。あれから5年が経過してネグリはやってきた。ネグリの何が注目されているのか。そしてここで語られている「日本を代表する知識人」とは、どういう意味か。

<6>につづく 

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