「覚醒の舞踏」グルジェフ・ムーヴメンツ 郷尚文<6>
<5>よりつづく
「覚醒の舞踏」 グルジェフ・ムーヴメンツ <6>
郷 尚文(スワミ・アナンド・プラヴァン) 2001/06 市民出版社 単行本 343p
★★★★★
1)当ブログが「意識と瞑想をめぐるブログ」を標榜するなら、この手の本には、もっともっとコミットメントすべきであろう。
2)著者は、友人Vと同じ年齢である。ということは著者30歳代末に書かれた本であり、かなり意欲的な部分と、それなりの青年後期の危うさがまじりあう文章がつづく。
3)グルジェフに関する簡単な略歴や、その教えの主要な部分となるエニヤグラムなどにたいする論述は、それなり受容するとしても、実際の図絵を使ってのエクササイズやムーブメントの説明となると、これはかなり困難を極める。
4)畳の上で水泳を習うより難しいかもしれない。掲載された図絵を使って独習することも可能であろうが、やはりひとつのスクールの流れに入らないことには、具体的には深奥を究めるのは無理であろう。
5)長らく門外不出されてきた舞踏の謎に迫る、という腰巻のコピーが目に浮かびあがる。
6)この書を読み進めるには、当然のことながらグルジェフの気配を感じながら読むことになるが、著者であるプラヴァンや、あるいは最近の私なら、友人Vの最近の、現在の気配を感じながら読み進める必要があるだろう。
7)少なくとも、今回、このような形でまた一通り読みとおすチャンスが巡ってきた。得たこともあったが、いまだに不明、あるいは新たに湧き上がる疑問の数も少なくはない。
つづく
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