« 「『秀真伝(ホツマツタヱ)』が明かす超古代の秘密」 記紀では解けない日本神話の真相 鳥居 礼 | トップページ | 「クラインガルテン計画」<18>エミシ工房 »

2015/11/24

「よみがえる日本語」 ことばのみなもと「ヲシテ」 青木純雄他<3>

<2>よりつづく


「よみがえる日本語」 ことばのみなもと「ヲシテ」<3>
青木純雄・平岡憲人・著 池田満・監修 2009/05 明治書院 単行本 366p 
★★☆☆☆

 どうして今頃になって、この本をまた開いたのだろう、と疑問になった。ひとつ言えることは、付箋が張ってある頁をチェックした上でいえば、私は前回まで、この本を完読していなかったばかりか、目を通したのは前半3分の1だけだった、ということだ。

 この本は私の興味の範囲を逸脱するばかりではなく、その内容が私の手にはあまる内容なのである。そしてまた、それらは、いまひとつ私の心を開いてくれない。知的好奇心を今一つ刺激してくれないのである。

 だったら、読まなければいいじゃない。別に誰も頼んでいるわけでもないし。内なる声がする。そうなんだよなぁ。だから、前回までは3分の1しか読んでいなかったのだろう。他に読むべき本はたくさんあるよ。

 いや、ちょっと待て。敢えていうなら、私はこの分野においては滅茶苦茶に関心があるのだ。ここを通らなければ、もう世界は開けない、と思いこむほど、真正面からぶつかってみたいのだ。

 だが・・・・。どうも違う、と、感じる。それは、方向性、解釈の仕方、関わる人物たち。むしろ、反論し、反駁し、乗り越えて行きたい。そんな気さえするのだ。そして、その力量は当然というべきか、残念ながら、というべきか、私にはない(がっくり)。そこんとこの落差が、これらの世界に接触した時の、私の本当の心情だ。

 今回も、あまり距離を詰めるのはやめておこう。返り血を浴びるだけだ。他に道を探そう。そう思い直す。残されたのは、飯沼勇義史観と、千葉富三ホツマを読みなおすことだ。ホツマ先駆意識者たち、あるいはホツマ原理主義者たちからみれば、おそらく、千葉富三ホツマなど、ホツマとすら認めないかもしれない(あるいは私も、やや疑問を持っている)。

 そして飯沼勇義史観なんぞは、多くの歴史学者や科学者たちからは、歯牙にもかけられない存在なのかもしれない。おそらくそうなのだ。そうであるに違いない。でなければ、それに付随する評論なり傍証なり、追従者なりがいるはずなのである。そこんとこを、私は見つけられないでいる。

 なにはともあれ、今回は、この本をもう一度最初から最後までめくったので、今後、そうそう後ろめたい気分になることも少ないだろう。これらの研究は、それなりに面白い。面白いが、どうもガラパゴスである。縦横とのつながりが悪い。

 当ブログは、もうすこし多面的に、他の流れとアクセスを探りながら、自分なりの世界観を探っていこうと思う。もちろん、その中には、ホツマもオシテも入っている。入っていながら、局所に執着することなく、もう少しおおらかに、すなおに、読書散歩をしていこう。

|

« 「『秀真伝(ホツマツタヱ)』が明かす超古代の秘密」 記紀では解けない日本神話の真相 鳥居 礼 | トップページ | 「クラインガルテン計画」<18>エミシ工房 »

15)ねぇ、ムーミン」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 「よみがえる日本語」 ことばのみなもと「ヲシテ」 青木純雄他<3>:

« 「『秀真伝(ホツマツタヱ)』が明かす超古代の秘密」 記紀では解けない日本神話の真相 鳥居 礼 | トップページ | 「クラインガルテン計画」<18>エミシ工房 »