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2015/11/06

「ネグリ、日本と向き合う」アントニオ・ネグリ他<22>

<21>からつづく
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「ネグリ、日本と向き合う」
<22>
アントニオ・ネグリ(著), 市田 良彦(著), 伊藤 守(著), 上野 千鶴子(著), 大澤 真幸(著),  その他 2014/03新書 NHK出版 新書 240ページ 目次

 短い日本滞在中に、反原発・脱原発の集会やデモに参加し、人々と議論できたのは、わたしにとっては感動的な経験であった。多様なかたちで市民の抗議が政治的討議と結びついていることをこの目で見たからである。

 感動的といったが、それは決定的に重要でもあった。行動のルーチン的儀式性を越えて、彼らから湧き出る力は信じがたいほどのものだった。そのことをこの目で見、理解することが重要であった。p174「原発危機からアベノミクスまで、『日本の現在』と向き合う」

 半田也寸志の写真集「Mighty Silence」、伊東豊雄の「ここに、建築は、可能か?みんなの家」、宮崎駿のアニメ「風たちぬ」などを絶賛しつつ、ネグリが本当に向きあおうとしていたのは、やはり、国会前の反原発デモの「マルチチュード」たちであっただろう。

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 3・11以降、インタビューや本の出版、そして来日公演など、じつにめまぐるしい日程で物事が展開していたことになる。整理するために、前後の出来事をリストアップしておこう。(編集中)

2011/03/11 東日本大震災 福島第一原発事故

2011/03/18 官邸前反原発デモ始まる

2011/03/31 半田也寸志 被災地に入り撮影開始

2011/04/初 伊東豊雄メディアテーク仙台現地入り

2011/07/末 ネグリ、ヴェネチアにて共同通信のインタビュー(※に収容)

2011/10/26 伊東豊雄ら仙台市宮城野区「みんなの家」竣工(▼参照)

2012/03/05 「世界が日本のことを考えている」出版(※)ネグリ他

2012/03/30 半田也寸志写真集「20 DAYS AFTER」発行(*)

2012/05/    ネグリ邦訳「叛逆」の原書「Declaration」が電子書籍Kindleで自主出版

2012/07/16 「さよなら原発10万人集会」代々木公園

2012/08/06 伊東豊雄ら「みんなの家」陸前高田上棟式(▼☆参照)

2012/08/29 伊東豊雄らヴェネチア・ビエンナーレ国際建築展で金獅子賞(☆参照)/

2012/09頃 半田也寸志、フクシマに入り「FUKUSHIMA:18 MONTHS AFTER」撮影

2012/10/22 伊東豊雄「あの日からの建築」発行(▼☆)

2012/12/25 ネグリ&ハート「コモンウェルス」上下(邦訳)出版 英文原書は2009年発行

2012/12/26 第二次安倍内閣成立 

2013/01/22 伊東豊雄「ここに、建築は、可能か?」日英版発行(☆)

2013/03/05 半田也寸志写真集「Mighty Silence」イタリアSkila社から発行(*参照)

2013/03/25 ネグリ&ハート「叛逆」邦訳発行 英文原書は2012年発行

2013/04/05 ネグリ初来日、官邸前反原発デモ参加(上記の動画参照)

2013/04/06 ネグリ、日本学術会議にて講演(◎に収容)

2013/04/11 ネグリ、国際文化会館にてインタビュー(△に収容)

2013/04/12 ネグリ、国際文化会館にて講演(◎に収容)

2013/07/01 「現代思想」特集ネグリ+ハート(△) 発行

2013/07/20 宮崎駿「風立ちぬ」日本公開

2013/09/初 ネグリ、「風立ちぬ」をヴェネチア・モストラ映画祭で見る

2013/09/13 ネグリ、写真集「Mighty Silence」を見ながら書き下ろし(◎に収容)

2014/02/09 東京都知事選 舛添要一

2014/03/10 「ネグリ、日本と向き合う」(◎)発行

2014/04/25 長崎浩「リアルの行方」(「マルチチュードの叛乱論」含む)発行 

2014/12/16 沖縄知事選 翁長雄志

2015/05/03 SEALDs発足

2015/09/19 安全保障関連法案成立

2015/10/25 宮城県議会選挙 共産党倍増

2015/11現在 各地にてマルチチュード活動中

(以上は、一読書子が自らの読書理解のために、暫定的にまとめたものであり、それぞれの直接の繋がりは不明)

<23>につづく

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