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2015/11/27

NHK 100分 de 名著 サルトル『実存主義とは何か』<3>

<2>からつづく

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サルトル『実存主義とは何か』NHK 100分 de 名著 <3>
2015年 11月  NHKテキスト [Kindle版] NHK出版 日本放送協会 (編集) フォーマット: Kindle版 ファイルサイズ: 18116 KB 紙の本の長さ: 103 ページ
★★★★☆

 25分×4回放送=100分、で名著、というところが売りなので、この放送は4回で終りなので、毎回メモしておこうと思っていた。しかし、振りかえってみたら、3回目はメモしそこなったようだ。だから、今回の3回目で、とりあえず、この放送に対する当ブログのメモもここで終りということになる。

 サルトル、なんて面倒くさそうなので、まぁ、こういう機会がないと、なかなか振りかえることはできない。もちろん知の巨人を分かったつもりになるのは危険だが、だがしかし、こうしておおっぴらな番組で、「これがサルトルです」とやってくれれば、ああ、これがサルトルなのだ、と理解しておくに、やぶさかではない。

 4回目の放送のキーワードは有名な「アンガジュマン」というサルトルの代表的な用語である。状況のなかに入る、とか、巻き込まれる、立ち合う、積極的に関わる、という意味であるらしい。

 とするなら、これもまたわがOshoの用語で言えば「Meditation in the Marketplace」という意味に置き換えて理解してもいいのだろう。実存主義というと、なかなか面倒くさそうだが、早い話がexistentialism 存在、ってことだよね。まさにOshoの日本デビューは「存在の詩」だった。存在って用語なら慣れてるよ。

 関係性のなかに、巻き込まれる、って用語はちょっと違っていて、外側の状況のなかに巻き込まれていても、内なるものはまったく巻き込まれていませんよ、という心境こそ、Oshoいうところの、本当の実存主義、ってやつだろう。逆に、自らの内なる空をより確実に実感するために、世のなかの、もっともめまぐるしい雑踏の中にいよ、ってのがOshoのメッセージだ。

 「私」自身をつくる、自由ってなんだ、民主主義ってなんだ、というサブタイトルもついているこの番組だが、最近の若い層の政治に対する積極的な発言や関与についても関連があるだろう。答えはもうでている話題ではあるが、このような形で、なんとなくサルトルも分かり、サルトルをきっかけとして、社会的なうごめきへの積極的な目を開いておくのは、よいことですね。

 本当は、この番組と並列してサルトルの「嘔吐」を読み始めたのだったが、年末の繁忙期にはいりつつあり、今回は途中で投げ出した。そのうち、いつかまた再読を開始する時もあるだろう。

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