「Googleアナリティクス活用術」 売上アップに貢献するBtoBマーケティング 小針将史他
「Googleアナリティクス活用術」 売上アップに貢献するBtoBマーケティング
小針 将史(著), 山田 祐司(著) 2015/10 幻冬舎 単行本(ソフトカバー) 266ページNo.3618★★★☆☆
図書館の新刊本リストにこのような本があれば、とりあえず取り寄せてみる。類書は他に5~6冊あるらしく、しかもこの1~2年で出版が続いているようだ。たまたまこの本が目にとまったということだろう。
実は私はGoogleアナリティクスのユーザーだ。毎日毎日その結果がメールで配信されてくる。しかしこの6~7年間、まともに活用したことはない。何故か。
そもそも、当ブログが始まったのは2006年3月。間もなく10年を経過しようとしている。最初は楽天ブログで始まった。友人多数が同じサービスを利用していた。友人から分からないところはアドバイスをもらったりしていた。
しかし使っているうちに、不便をいくつか感じるようになった。まずは動画が使えないこと。広告が多すぎること。ジャンクな書き込みが無数につづくこと。そして、アナリティクス機能が弱い、ということであった。
そこで、ブログの引っ越しを考え、いくつかの無料サービスに登録、ほとんど同時に8つほどのブログを同時スタートしてみた。そして分かったことは、それぞれのブログでアナリティクス機能はあるのだが、それぞれに特徴があり、良い点、悪い点がある、ということだった。
それで一番気に入った現在のニフティ・ココログに移ってきたのだが、まぁまぁ、それで6年も経過したのだから、まったく満足していないわけではない。しかし、当然のごとく、不満もある。ただ、いまのところ、積極的にここから移動しよう、という理由もまだ見つからない。
今回この本を読んで、Googleアナリティクスに、あの当時、ブログ引っ越し計画のために、ココログ他7~8つのブログを登録して解析していたことを思い出した。当時のブログは、スタート地点で留まったままで、活用されていないのだが、改めて、彼らの活用方法を考えねば、と思った次第。
この本は、B2B、つまりビジネスtoビジネスだから、製造業者が卸業者を探すような、商売向きに書かれている本で、私のような個的なエンドユーザーが、また他のエンドユーザーに向けて書いているようなブログ向きではない。またアナリティクスそのものがエンドユーザー向きではないのかもしれない。
しかし、ビックデータ機能が拡大している昨今、私たちの日々の行動がどのように電子化され、データ化されているのかを、客観的に知っておくことは悪くない。また、ブログ付帯の個別のアナリティクスを盲信するあまり、間違った理解や感触を持ってしまうことも避けなければならない。情報源は複数の方がいい。
Googleアナリティクスは、例えば私自身のアクセスを排除しないので、オーナーの私が盛んにアクセスするデータまで拾ってしまうので、大きな誤差が生じる。また、正体不明なスティルス・アクセスについては不明だったり、検索エンジンのアクセスをも拾ってしまうようだ。
そういうことを分かりつつ、私は、これらのシステムが、もっともっと高機能化して、より正しいデータの反映に繋がるといいな、と思っている。あらゆる行動がデータ化されるユビキタス社会や、ビッグデータ、そしてグローバル・デモクラシーにおけるデータの集積など、未来に向けては、まだまだ活用のしがいがあると思う。
ただし、私個人は、あまりデータ化されることを好んではいない。電車の切符は毎回買うし、カードでの買い物も控えている。ネグリのいうようなメディアに繋がれた者にはならないように、積極的に、コントロール権を自らの支配下に置きたい。
そういった意味で、このGoogleアナリティクスも瑕疵なしとはしないが、複数ある解析機能のひとつとして、常に活性化しておき、利用可能状態をキープしておくことが大切であると思っている。
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