「新瞑想法入門」 OSHOの瞑想法集大成<4>グリシャンカール瞑想
「新瞑想法入門」OSHOの瞑想法集大成 <4>
OSHO /スワミ・デヴァ・マジュヌ 1993/01 瞑想社 /めるくまーる 単行本 507p
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二つの肉眼のあいだ、その内側に、ふだんは眠っている「第三の目」があるという理解 ―― これは、東洋が世界にもたらした貢献のひとつだ。
……誰があなたの思考を見るのか。肉眼ではない。誰があなたに怒りが湧くのを見るのか。その見る場所が、象徴的に「第三の目」と呼ばれているのだ。……「第三の目」が開くと、不意に光が閃き、不明瞭だったものごとが一瞬にして明瞭になる。内側を見ようとするなら、そこには確かに、目のようなもの――見るもの――がある。
グリシャンカール瞑想 Gourishankar Meditation
<60分> この技法は、各々15分間の4つのステージで構成されています。初めの2つのステージでは、第3ステージで自然発生的に起こるラティハンのために、瞑想者の準備を整えます。 OSHOはこう話しています。「第1ステージで正しい呼吸が行なわれたならば、血流のなかに増加形成される二酸化炭素が、まるでグリシャンカール(エベレスト山)の山頂にいるかのごとく感じさせるだろう」。
■第1ステージ(15分間) 目を閉じて坐ります。鼻から深く息を吸い込み、肺いっぱいに満たします。できるだけ長く息を止めておきます。それから少しずつ穏やかに、口から息を吐き出し、できるだけ長く肺をからっぽのままにしておきます。第1ステージでは、ずっとこの呼吸のサイクルを続けます。
■第2ステージ(15分間) 普通の呼吸に戻り、ロウソクの炎か青色の閃光ストロボを穏やかに眺めています。体は静止した状態に保ちます。
■第3ステージ(15分間) 目を閉じて立ち上がります。体をゆったりと、何でも受けいれられる態勢で開いておきます。すると、あなたの普段のコントロールを超えたところで、微妙なエネルギーが体を動かすのが感じられるでしょう。このラティハンが起こるがままにしておきます。その動きをあなたが作ってはいけません。穏やかに、優雅に、動きが起こるにまかせます。
■第4ステージ(15分間) 目を閉じたまま横たわり、静かにじっとしています。
縄文時代の遺跡から発掘された土偶を見ながら、木彫りで再現してみようとしていた時、ふと感じた。
1)何故にこのように目が大きいのか。グリシャンカール瞑想をしている時、ある意味、人の意識は目に集まる。それはまるで、目が大きく広がっていく感じだ。
2)何故に鼻は、目と目の間、ましてやその上部にあるのか。瞑想していて呼吸をすれば、鼻という機関は、その入り口ではなく、その付け根の部分をもっとも刺激する。それゆえ、第三の目の位置にちかづく。
3)何故に手や足はこれほどまで貧弱に表現されているのか。瞑想をしている時、手や足はほとんど存在感を失う。内面の世界において、それらは総体的に小さくなる。
4)何故に耳は真横に飛び出しているのか。瞑想中、人は音に敏感になる。それは普段よりも、存在感を増す。
5)何故に下腹部に小さな穴があいているのか。それはへそでもあり女性性の象徴でもあるだろう。瞑想において人はより受容性を増す。
6)何故に頭上に冠が乗っているのか。それは冠でもあり、また炎でもある。第7のチャクラから、人は自らの肉体から存在へと拡大する。
7)日を高く見ていた縄文人たち。彼らが瞑想して、その内面的な体験を具象化しようとしたら、この土偶のような形になったのではないだろうか。それは外側にある神の姿ではなく、内面にみた縄文人たち自身のグルシャンカールだったのである。
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