「死について41の答え」 OSHO 伊藤アジータ<4>
「死について41の答え」 <4>
OSHO(著), 伊藤アジータ(翻訳) 2015/01めるくまーる 単行本 456ページ
★★★★★
人生の中では、いろいろな特徴のある日々が続くことがある。ある時は祝祭が、ある時には忌み事が、続きに続く。不思議な縁である。
今年は、お隣のおじいさん、元町内会長がお二人、母方の叔父さん、女房の母方の伯父さん、義妹のお姑さん、そして大事な友人の奥さんが亡くなった。ひとりひとりが縁のある、大事な人々だったので、私にとっては、悲しいことの多い一年だった。
しかし、死は、人生につきものである。その死を、人生の最高の贈り物、と納得することができるだろうか。祝祭とする方法は、あるだろうか。
死を超えるための瞑想法
ナーダブラーマでは、そのメカニズムはこう動く[ハミングを]始めて、あなたが内側で響き始めれば、身体はそれに応答し始める。遅かれ早かれ、身体とマインドが初めて一つの方向へとまとまる瞬間がやってくる。
身体とマインドが一つになると、あなたは身体とマインドから自由になる---あなたは引き裂かれてはいない。すると、実際のあなたである第三の要素---それを魂、スピリット、アートマ、どのように呼ぼうとも---その第三の要素がくつろぐ。それは別々の方向へと引っぱられてはいないからだ。
身体とマインドが[ハミングに]すっかり夢中になっているので、魂は気づかれることなく、とても楽に抜け出し、観照者になることができる---外側に立ち、マインドと身体の間で続いているゲームの全貌を見ることができるのだ。
それはあまりに美しいリズムなので、マインドも身体も魂がこっそり抜け出したことにまったく気づかない・・・・というのも、彼らはそうしたことを簡単には許さないからね。彼らは、魂を所有し続ける。誰も自分が所有しているものを失いたくない。身体は魂を支配したい。そして、マインドも、魂を支配したいのだ。
これは、彼らの縛りから抜け出すための、非常に狡猾な方法だ。彼らは[ハミングに]酔っ払い、あなたはこっそりと抜け出す。だからナーダブラフマでは、このことを覚えておきなさい。身体とマインドを完全に一つにさせておく。
しかしあなたは、観照者にならなくてはならないと覚えておくのだ。彼らから抜け出してごらん、楽に、ゆっくりと、裏口から、どんな戦いや格闘もなしに。彼らは酔っ払っている---あなたは外に出て、外側から見守りなさい。
外側に立つ---これが、英語のエクスタシーという言葉の意味だ。外側に立って、そこから見守ってごらん。それは途方もなく安らかだ。それは静寂だ。それは至福だ。それは祝福なのだ。p291「ハミング瞑想(ナーダブラーマ)」
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