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2015/12/12

「はじめてのホツマツタヱ 天の巻」今村聰夫他<1>

81yokupfoll 「はじめてのホツマツタヱ 天の巻」 <1>
今村聰夫(著), 磐崎文彰(編集), 緒方徹(イラスト)2015/09 かざひの文庫 単行本 320ページ
No.3626

 ホツマツタエを読み解くのは、一筋縄ではいかない。何故か。
1)ホツマツタエそのものが入手困難である。
2)ホツマツタエの正当性が確立していない。
3)表記文字、表記法など、解読には長い習熟が必要である。
4)読み説いたところで、それを実証することが困難である。

 ではホツマツタエの魅力とは何か。
1)日本最古の書と言われる古事記・日本書記より遡る伝統がある。
2)他では明かされない魅惑的な世界が展開される。
3)特にヒタカミと言われる古代の理想郷が語られている。
4)今後、新たなる発見がありそう。

 それに対し当ブログの対応は・・・?
1)複数の書籍により、一般的な概略的理解に留まっている。
2)飯沼勇義の津波史観による古代歴史の解読に魅惑されている。
3)飯沼推薦の千葉富三ホツマの読解に手をかけているところだが、進まない。
4)この今村聰夫ホツマから、新たなる展開があるかも、という期待感が高まる。

 なぜに千葉富三ホツマで、止まってしまったか。
1)あるべきオシテ文書なら縦書きであろうに、横書きである。
2)ホツマ曼陀羅(フトマニorモトアケ)図に、独特の表記(渦巻きの並列表記)
がある。
3)今上天皇他、現在の皇族に対する感情がわりと古風で、ある意味常識的。
4)ホツマ研究歴がそれほど長くないのかな・・?という疑問。

 それに対するこの今村聰夫ホツマの魅力とは。
1)最近出たばかりで新刊である。三部作のあと二部が来年出版される。
2)割と研究歴が長い方のようである。1920年生れ。1986年に松本善之助翁と出会う。
3)読み説きが至って理解しやすい。魅力ある文章力。
4)いわゆるヒタカミ文明との繋がりが多数紹介されている。

 そこに疑問やデメリットはないのか。
1)分かりやすいがゆえに、あまりに現代に寄せて書かれている可能性がある。
2)残る二部が出版されないと、全体としては評価できない。
3)他のホツマ読みの人々の評価はどうか。
4)文章での理解から、さらにオシテ文字の深淵まで誘導してくれるかどうか?

 今後、当ブログはどうするのか。
1)基本は飯沼勇義史観を中心に据えて、科学的津波理解、考古学的縄文理解、神話伝承的歴史解読、など、とくにヒタカミ文明について追究したい。
2)それには、飯沼推薦の千葉ホツマを原典としつつ、それを理解する上で、この今村ホツマがとても役立ちそうだ。
3)まずはともあれ、飯沼史観による「縄文時代・高見産霊(タカミムスビ)・日高見国(ヒタカミクニ)の歴史津波と歴史時代」年表を突き合わせ、その理解を深める。
4)そして、それを実証すべく、地元の遺跡や史跡、出土品などと突き合わせてみる。

<2>につづく

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