「蝦夷と城柵の時代」 東北の古代史3 熊谷公男
「蝦夷と城柵の時代」 東北の古代史3
熊谷 公男(著) 2015/11 吉川弘文館 単行本 266ページ
No.3633★★★★★
当ブログの運営上、極めて重要な一冊となるだろう。ぶらりと入った書店で見つけた一冊。自分ではそう思っていたのだが、実は、これは先日から、わが私設司書(わが家の奥さんのことだがw)から進められていたシリーズだった。
すでに「東北の古代史1 北の原始時代」が手元にあって、順番で読む手はずになっていた。しかし、仙台郡山遺跡や角田郡山遺跡、そして藤原京などとの関連を探るなら、まずはこのシリーズ3が最も重要となる。
もちろん、既刊である「倭国の形成と東北」も重要であるし、これからでる二冊、シリーズ4「三十八年戦争と蝦夷政策の転換」、シリーズ5「前九年・後三年合戦と兵の時代」も、興味深いところである。
むしろ、この5冊シリーズの丁度中間に挟まっているのがこのシリーズ3の「蝦夷と城柵の時代」であり、全体のなかから東北日本の6世紀、7世紀、8世紀を見つめ直すことは極めて重要であろう。
思うに、今年は、「角川インターネット講座」全15巻が全面展開し完結した年でもあった。このタイミングでこちらの「東北の古代シリーズ」全5巻が刊行されるのも、なにかのバランスを取るようで、当ブログとしては、ちょうど都合がいい。
もっとも、このシリーズには兄弟シリーズとして「東北の中世史」も刊行中である。当ブログの進行として、こちらまで手が伸びるかどうかは今のところ不明ではあるが、気になるシリーズである。
「角川インターネット講座」に比較すれば、冊数は少ないが、古代史や中世史についての基礎知識が不足している当ブログとしては、想像している以上に手こずるシリーズになるのではないだろうか。
逆に言えば、これらを読みこなすことができれば、大きな収穫が確約されているような、ワクワク感がある。
つづく
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