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2015/12/19

「スター・ウォーズ」 フォースの覚醒

<第6作>よりつづく

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「スター・ウォーズ」フォースの覚醒 
2015/12/18/18:30 封切り
No.3632

 シリーズ第7作。個人的に、この作品を評価することはなかなか難しい。いくつも評価の仕方がある。

と評価する場合。

 当ブログにおいて「スター・ウォーズ」のみならず、映画の封切り日に映画館で映画を見るなんてことは珍しい。初めてのことである。そういう意味では大変貴重な記念碑的な作品である。

 では、なぜにそのように封切り日から見たかと言えば、話題作だからである。巷に宣伝があふれ、これを見逃すと、話題についていけなくなるような、そんな危機感さえ感じた。ましてや、愛読雑誌にしようとする「WIRED」からが、次々と話題を提供する。

 そう言えば、今から10年前の梅田望夫の「ウェブ進化論」からして、映画「スター・ウォーズ」を見ないと、その進化論とやらについていけなくなるような勢いだった。その勢いに乗じて、当ブログとしても、前6作をDVDで見たのだった。

 吹き替え3D版なので、非常にスペイシーな時間だった。なるほど、ここまでやるかぁ、という特撮とCGの連続。ひとつひとつのシーンをもう少しゆっくり見たいものだ、と思ってしまうほどの凝ったつくり。これではあとでDVDでも買って、繰り返し見たくなるだろう。

 前6作のストーリーもうろ覚えだが、それでもストーリーのあちこちが繋がり、それほど違和感はない。ハリウッド映画とはこういうものだろう、という代表作。

★★☆☆☆と評価する場合。

 そもそもストーリーにも、アート部門にも、無理があり過ぎるだろう。飛行機や宇宙船よりも難しそうな、宇宙船の操縦席に、いきなり乗船して、すぐに操縦なんてできるものか。手足拘束機だって、なにもあそこまで武骨で露骨なマシンむき出しに作る必要はないだろう。むしろ、そのマシンむき出しを見せびらかすためのシーンの連続に、興ざめする。

 同じ時間、同じ料金、同じ映画館で、見ようと思えば、他にも見るべき作品はあるだろう。あえて宣伝に踊らせれて、若い人たちと一緒に映画館へ、なんて、ちょっと年寄りの冷や水じゃぁ、なかろうか。

 相変わらずライト・セイバーとやらのチャンバラごっこが始まるわけだが、あれほど高性能の武器なら、別にチャンバラしなくたって、ボタンひとつ、気合いひとつで勝負はついてしまいそうなものだが、毎回そうはならない。早い話が、活劇のための活劇である。

 毎回出演者も、助演のロボットたちも面白いのだが、リアリティとしてはどこか無理かがある。早い話が、ロボットを見せたいためにロボットを出しているのであって、ストーリーに必要だからでてくるわけじゃない。全てが見世物、エンターテイメントなのだ。

 それだけクサすなら、最初から見なけれりゃいいじゃん、と自分で大笑い。せっかく、封切り日に、映画館まで行って並んでみたのだから、そこまで言うのはやめよう(笑)

★★★★☆と評価する場合。

 まずは、あのマシン類とCGの連続のなかに、限定した人間臭さを感じさせるのは、良い。男女、親子、友情、記憶、冷徹、未熟・・・。女性主人公の身のこなしに感心したり、突き抜けていない共感性を見たり。

 とにかく、見ているだけで、こちらの悲壮感を刺激してくるような、ワクワク感がある。ひとつひとつのシーンやストーリーをいちいち理解したり解釈したりする暇はない。どんどん画面もステージも展開しまくる。その時に、残されているのは、こちらの生味の人間としての、リアリティ、存在だけだ。

 生命力を刺激される。生きようとする何か。これ以上、なにかしようというエネルギー、沸き立つ血潮。生きているということの使命感、可能性、そんなことの突き詰めの場面に押し寄せられる。

 プラスマイナスあって、私が当ブログでこの映画を評価するなら、星4つくらいが妥当であろう。エンターテイメントと割り切って、それ以上なにも求めないとするならば、パチンコ屋のあの騒音のなかで2時間を過ごすのと、なんの代わりもないので、それはそれでいいとしよう。

 こういう作品に多くを求めてはいけない。ああ、なるほどね、ほいほい、と軽く楽しんで、ああ面白かった。また続編できたら見ようね、と軽くメモしておくのが一番いいのだろう。ほいほい。

「スターウォーズ」関連リスト

第1作 「エピソードIV 新たなる希望」1977

第2作 「エピソードV 帝国の逆襲」1980

第3作 「エピソードVI  ジェダイの帰還」1986

第4作 エピソード1/ファントム・メナス」1999

第5作 「エピソード2 クローンの攻撃」2002

第6作 「エピソード3/シスの復讐」2005

第7作 「フォースの覚醒」2015

第8作 「最後のジュダイ」2016

<第8作>につづく

 

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15)ねぇ、ムーミン」カテゴリの記事

コメント

第一作(エピソードⅣ)以来、見る事は見ているのである。https://plaza.rakuten.co.jp/bhavesh/diary/200711070002/
最近「ハン・ソロ」が封切されたせいか、またスター・ウォーズが話題になっている。私も負けずと、また見始めた。
まぁ、いいんじゃないかい。

投稿: Bhavesh | 2018/07/04 19:34

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