「秀真伝にみる神代の真実」古事記・日本書紀ではわからない歴史と思想 加固義也(著)
「秀真伝にみる神代の真実」古事記・日本書紀ではわからない歴史と思想
加固義也(著) 2015/10/2 たま出版; B6版 614ページ
No.3630★★☆☆☆
戯れに書店のオンラインで検索してみると、ホツマツタエで店頭在庫が二冊あった。ほうと思ってみたのが、「はじめてのホツマツタヱ 天の巻」(今村聰夫他 2015/09 かざひの文庫)とこの本であった。
いつも注意して見ているわけではないが、ホツマツタエで新刊が二冊登場するというのは珍しいことなのではないだろうか。新しいホツマの時代がやってきたか、とちょっとだけ沸き立つ気分になる。
しかしながら、「はじめての・・」に比べてこちらの書は、私にとってはいまいちだ。「序章 オシテ文献『秀真伝『』を真書とみる論拠」から始まるこの本には、偽書説を一生懸命打ち消そうとする努力は認められないでもないが、いまいち「真実」性がない。
当ブログがその「論拠」とするのは、この本には「はじめての・・」と違って、ほとんど、東北日高国やアラハバキ、縄文文化、多賀城などが出てこないからである(笑)。
エスノセントリズムと笑われるだろうが、当ブログがホツマツタエに興味を持っているのは、そこに東北ヒタカミが登場するからであって、それが登場しない古史古伝は三文安いのである(爆笑)。
出版元も「たま出版」というところも、なんだかなぁ、と思わせる。いわゆるアダムスキー本、トンデモ本に類する一冊なのではないか・・・・・?
今朝、SNSつながりの大西淳さんという方の投稿を見ていたら、こういうのがあった。
------------------------------
あわ歌を五七ではなく五五に並べなおしてみたところ、面白いことがわかりました。
↓これが元の五七調のあわ歌
あかはなま いきひにみうく...
ふぬむえけ へねめおこほの
もとろそよ をてれせゑつる
すゆんちり しゐたらさやわ
↓文字を五五調に並べなおしてみました。
あかはなま
いきひにみ
うくふぬむ
えけへねめ
おこほのも
とろそよを
てれせゑ
つるすゆん
ちりしゐ
たらさやわ
あいうえお、かきくけこ、はひふへほ、なにぬねの、まみむめもが縦にきれいに並んでい
後半は、「わ」から逆向きに並んでいることが見て取れます。
そう、「あ」から始まる前の部分と、「わ」から始まる後半部分が、「お」行のラインを
まるで「あなた」と「わたし」が向かい合っているようですし、それぞれの螺旋が「お」
表と裏の二元でこの宇宙が作られているということを示しているようにも見えてきます。
もしかしたら何らかの法則が暗号のように入り込んでいるのかもしれません。読み解けた
追記
その後、さらにこんな風に展開してみました。おもしろいと思うのですが、いかがでしょ
| 固定リンク
« ホツマツタヱ―大和言葉で歌う建国叙事詩「甦る古代 日本の誕生」 千葉 富三 <7> | トップページ | 「WIRED VOL.15」 WXD ワイアード・バイ・デザイン デザインをめぐる25の物語 »
「15)ねぇ、ムーミン」カテゴリの記事
- 「瞑想―祝祭の芸術」 Osho<4>(2015.12.31)
- 「ムーミン谷の彗星」 トーベ・ヤンソン原作 斎藤博監督(2015.12.31)
- Comet in Moominland (The Moomins #2)(2015.12.31)
- 「ムーミン谷の彗星」 新装版 トーベ・ヤンソン<1>(2015.12.31)
- 「死について41の答え」 OSHO 伊藤アジータ<4>(2015.12.31)
コメント
ホツマツタエについては、最も面白かったのが、佐治 芳彦「謎の秀真伝」―神代文字で書かれた原日本の実像 http://terran108.cocolog-nifty.com/blog/2013/12/post-d1dd.html
漠とした紹介だけで、将来の研究に夢を持たせてくれた。
一番面白くないのが、「縄文人のこころを旅する」―ホツマツタヱが書き直す日本古代史 などの池田満的な理解。http://terran108.cocolog-nifty.com/blog/2013/12/post-d158.html なんだか自分一人でホツマツタエを研究して独占しているかのような振る舞い。一気に夢から覚める。
この人がムキになればなるほど、私の気持ちは、一気に偽書説に傾く。
投稿: Bhavesh | 2018/08/11 23:44