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2015/12/11

「WIRED VOL.20」 特集 A.I.(人工知能)

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「WIRED VOL.20」 特集 A.I.(人工知能)
(GQ JAPAN 2016年1月号増刊) 2015/12 コンデナスト・ジャパン 雑誌(不定版) 1260ページ WIRED関連リスト
No.3624★★★★★

 人生において読書を習慣とし、愛読書を持ち、座右の書を持つということは、至福の体験と言える。いくつかの新聞のなかから、宅配をしてもらって読む新聞はその人の思想性を表すし、愛読雑誌の数冊も、読む人の人柄を表現していたりする。

 しかるにである。我が家では、宅配新聞はすでに10年前にやめている。インターネットが発達し、紙ベースの新聞を読むという習慣は、少なくとも私のライフスタイルからは消えてしまったのだ。

 なに、読みたくなったら、図書館に行くなり、友人知人宅で読めばいい、とタカをくくっているのだが、ついぞ、図書館で新聞のバックナンバーをめくるなんて場面はなかった。もう、私はネットで十分だ。

 更に、雑誌である。雑誌、マガジン、と言われるジャンルには、私なりにこだわりがある。いつの時代であっても、愛読する雑誌の数冊はあってしかるべき、と考えてきたが、気づいてみれば、もう、それもとうの昔に消えている。定期購読する雑誌など、なくても生きていけるのだ。これもインターネットの影響である。

 そんな私ではあるが、現在でも気になる雑誌がないわけではない。「東洋経済」「日経ビジネス」「週刊ダイヤモンド」、なんて雑誌は、たまに駅のスタンドでパラパラ読みするし、時に購入する。熟読しないまでも、気になる記事は切り抜いて保存したりする。

 「Pen」も気になる雑誌だ。特集雑誌であるから、年に何回もないが、お、これは、という特集にぶち当たる時がある。その一冊のせいで、わが一ヶ月、か、それ以上が、その読み込みと、関連情報集めで忙殺される時もある。まぁ、嬉しい番狂わせ、ってところであろうか。それでも、やっぱり定期購読するまでには至らない。

 そんな中にあって、この「WIRED」も、気になる雑誌である。いつ頃からこの雑誌が登場したのか定かではないが、当ブログでは一番最初にスティーブ・ジョブズ特集「WIRED×STEVE JOBS」(2013/10 コンデナスト・ジャパン)をメモしたのが最初。

 不定期刊ながら2~3ヵ月ごとに発行され、2016年からは偶数月ごとの隔月刊になるらしい。現在20号だが、創刊号(Vol.1)は2011/06に出ている。あの混乱期のなかでは、私はこの雑誌の日本語創刊に気づくはずはなかったな。

 なんせ、図書館という図書館は全滅。書店という書店は閉店。こちらの読書も、天井階の蔵書をひっくり返す程度の時代である。本屋で本を見るという気分になったのはあの年の8月くらいになってからだった。そんな中でひっそりとスタートしていたのが、このWIREDだった。

 この雑誌、なかなかスマートだ。WIREDという誌名に、どのような深い意味があるのだろう。スラング的魅力も込められているのかも。WIREDだから、ワイヤーに繋がれているわけだから、このWiFi時代に、ちょっと変だなと思う。むしろこれは、何かに魅力を感じて、興奮している、程度の意味であろう、か。あるいは、目が「釘付け」とか、そういう語感であろうか。

 この雑誌、先進的で、魅惑的で、陶酔的だ。時代を先駆けて生きていると自負している若い世代なら、きっと見のがせない一冊であろう。現代のサムライであるビジネスマンたちは、きっとこの雑誌を気にしていると思う。

 ビジネスマンの三要素と言われた、IT技術、英語コミュニケーション、ファイナンシャル能力にたけている人なら、この雑誌に釘付けになるだろうし、ここから得られる情報やヒントも限りないだろう。

 しかしながら、携帯コンピュータ4級、英検3級、FP2級程度の私では、どうも読みこむ力が弱いし、興味の範囲が外れることも多い。ましてや、年齢的に、マーケティングの範疇外に置かれているような気がしないでもない(爆)。

 今回の特集 A.I.(人工知能)についても、当ブログは興味津津だし、このテーマについてはこれまでも何度もメモしてきた。しかし、ここまで当ブログなりに結論はでている。

1)人工知能の進化はますます続くだろう。
2)しかし、何処まで行っても、人工知能が「意識」を持つことはないだろう。
3)人工知能は身体を必要とするだろうし、その身体はどのような物になるだろうか。
4)永遠につづくであろう進化に対し、老年のわが身は、もうついていけないな。

 人工知能の開発は必要だし、今後も若く能力のある人々に続けていってほしい。そう願うのみである。この雑誌の魅力は、アメリカ臭がプンプンするところであり、それが長所でもあり、ある意味デメリットでもある。

 このアメリカの雑誌が、日本にグランディングするのに、5年の歳月をかけたというのは懸命な対処法であった。この雑誌をアメリカからそのまま持ってきても、日本ではマイナーなまま終わる可能性は高かった。日本に合わせた編集が必要だ。

 だが、日本版に合わせ過ぎると、もともと持っていた魅力が半減し、WIREDらしさがなくなってしまう。日本には日本の雑誌があふれかえっているのだ。いかなWIREDでも、そうそう甘く考えてはならない。

 それと、この雑誌は、どちらかというとGoogleとかマイクロソフト寄りの記事が多く、日本のiPhone風潮やMac派一辺倒で書かれている記事を好む層には受け容れがたいだろう。逆に、アンチMac派やアンドロイド派には受けるのではないないだろうか。

 さて、この雑誌の存在に気づいた私は、来年から定期刊行物になるというタイミングにおいて、この雑誌の愛読者になるだろうか。それはとても微妙なところである。本当は私も愛読者になりたいのだ。

 若者雑誌にならないでほしい。かつては若者文化の旗手などとおだてられたグループの一員としてはおこがましいかぎりではあるが・・・。世の中、若者ばかりでできているわけではない。この長寿社会。まだまだ目の黒いうちには、若いモンには負けないぞ、と自負する、爺さん婆さんもいることを忘れないでほしいw。

 そしてまた、爺さん婆さんだからこそ理解できる智恵も技術もあるはずである。その辺のことを加味して、決してユースカルチャーに流れず、アメリカンポップに堕さず、じっくりと、日本の「釘付け」を掘り起こしてほしい。ひとりの爺さんはそう願っておりますぞ。

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