「WIRED(ワイアード)VOL.16」 特集 お金の未来(と、かわりゆく世界)<1>
「WIRED(ワイアード)VOL.16」 特集 お金の未来(と、かわりゆく世界)MONEY,CODE & ME <1>
WIRED編集部 2015/5 雑誌 Kindle版 158p WIRED関連リスト
No.3628★★★★★
「WIRED」関連リスト」
(編集中) VOL.31/特集ニューエコノミー ぼくらは地球をこうアップデートする 2018/11 編集長・松島倫明
「さよなら未来」(ディターズ・クロニクル 2010-2017( 若林 恵2018/04 岩波書店)。
VOL.30/特集Identity デジタル時代のダイヴァーシティ 〈わたし〉の未来 2017/12 編集長・若林恵
VOL.29/特集African freestyle ワイアード、アフリカに行く 2017/09 編集長・若林恵
VOL.28/特集Making Things ものづくりの未来 2017/06 編集長・若林恵
VOL.27/特集Before and After Scienceサイエンスのゆくえ 2017/02 編集長・若林恵
VOL.26 特集 ワイアードTV 2016/12 編集長・若林恵
VOL.25 特集 The Power of Blockchain ブロックチェーンは世界を変える 2016/10 編集長・若林恵
VOL.24 特集 NEW CITY 新しい都市 2016/08 編集長・若林恵
VOL.23 特集 GOOD COMPANY いい会社 ビジネスとミッションは両立できる! 2016/06 編集長・若林恵
VOL.22 特集 BODY & HEALTH 病気にならないカラダ 2016/04 編集長・若林恵
VOL.21 特集 MUSIC / SCHOOL 音楽の学校 2016/02 編集長・若林恵
VOL.20 特集 A.I.(人工知能) 2015/12 編集長・若林恵
VOL.19 特集 ことばの未来 2015/11 編集長・若林恵
VOL.18 特集 STAR WARS 新たな神話のはじまり 2015/09 編集長・若林恵
VOL.17 特集 NEW FOOD なにを、なぜ、どう、食べる? 2015/07 編集長・若林恵
VOL.16 特集 お金の未来(と、かわりゆく世界) 2015/05 編集長・若林恵
VOL.15 特集 WXD ワイアード・バイ・デザイン デザインをめぐる25の物語 2015/03 編集長・若林恵
VOL.14 特集 死の未来 The Future of Death 2014/11 編集長・若林恵
VOL.13 特集 Fashion Decoded ファッションはテクノロジーを求めている 編集長・若林恵
VOL.12 特集 COFFEE & CHOCOLATE STARTUPS コーヒーとチョコレート 2014/06 編集長・若林恵
VOL.11 特集 イノヴェイションは世界を救う 2014/03 編集長・若林恵
VOL.10 特集 SPECIAL FEATURE 未来都市 2050 2013/11 編集長・若林恵
保存版特別号「WIRED×STEVE JOBS」 2013/10
VOL.09 特集 開かれた政府 デジタル時代のガヴァメント 2013/09 編集長・若林恵
VOL.08 特集 MUSIC OF OUR TIMES これからの音楽 2013/06 編集長・若林恵
VOL.07 特集 未来の会社 これからの「働く」を考える 2013/03 編集長・若林恵
VOL.06 特集 THE AGE OF GLOBAL GAMING ゲームの世界標準 2012/11 編集長・若林恵
VOL.05 特集 未来の学校 「教育」は終わった、「学び」が始まる 編集長・若林恵
VOL.04 特集 WIREDの未来生物学講義 2012/05 編集長・若林恵
VOL.03 特集 THE NEXT BIG THING 破壊者たちの新たなビジネス革命 2012/03 編集長・若林恵
VOL.02 特集 スティーブ・ジョブズが遺した14のレッスン 2011/12 編集長・長崎義紹
VOL.01 特集 OUR FUTURE テクノロジーはぼくらを幸せにしているか? 2011/06 編集長・長崎義紹
気になる雑誌WIRED。この雑誌に波長を合わせるには若干時間が必要である。不定期刊であり、扱っている書店もまちまち。そして、見かけるのはスマホのアプリFujisanのただ見のコーナー。
現在VOL.20まででているこの雑誌のバックナンバーがほぼ全頁タダ見することができる場合がある。先日も他の号がタダ見状態だったが、それからチラ見に変更になっていた。ブックマークしておいてあとから見ようと思っていたのに、部分しか見ることができなくなった。
今日はこの16号がタダ見状態だった。これとていつチラ見に限定されるか分からないので、今日見れるうちに見ておこうと思った。
特集はマネー、つまりビットコインとA.I(人工知能)などについてだった。ビットコインについては、当ブログにおいてもすでにミニ追っかけを実施済みだが、イノベーターやアーリーアダプターならぬ、せいぜいアーリーマジョリティの位置に甘んじている当ブログとしては、ネット仮想通貨については、現在まったく手がでない状態。
しかしながら、つねにイノベーター達の動向にはそれなりに視線を送っておきたい。いずれそうなるかもしれないからだ。
この雑誌の素晴らしいところは、日本の雑誌にないデザイン。視線を奪う方法論が斬新である。デザインも文章も編集も、イノベーター達の仕事である。彼らの実験的主張は過去においても、大きく外してしまったものも多くあるが、主なる部分は確実にヒットし現実を捉えてきた実績がある。だから、目を離せない。
今回はiPadで全158頁を見たのであるが、文字が小さいので画面をピンチアウトで大きくして読んだのだが、いちいちピンチアウト←→ピンチインを連続しながら読み続けるのは、ちょっとつらい。
ひとつの画面で様々な要素をみることができるのが雑誌の良さであるのだが、それがタブレットで見ようとすると、しかも全頁一気に見ようとすると、ちょっと無理がある。最初からタブレットバージョンに編集されているオンライン版を見たほうがいい。
この号で一番気になったところは、p44「ガレージで核融合炉を」というところ。
実は、ティアゴ(オルソン Stratos CEO)が、ニュースの世界で話題の的になったのはこれが初めてではない。ミシガン州のストーニークリーク高校時代に、自宅で核融合炉をつくることに成功したのだ。わずか17歳のティアゴがつくった核融合炉を見せるヴィデオが、いまだにオンラインに残っている。p45
そのヴィデオとやらも、確かにある。
しかし、その紹介記事などを見ると、
オルソン君が自作したというのはつまるところ一般的に考えられているような原子炉でも核融合炉でもなく、このFusorという装置となる。核物理学を志す学生の中には手始めにこのFusorを自作することで核融合反応をこの目で確認しようとする人も世界中では少なからず存在するようだ。
もっとも、このFusorを一人で自作してしまうことは常識的に考えれば大学生レベルであっても困難だろう。まず、高電圧をかけてイオン化したプラズマを封じ込めるための圧力容器を作る必要がある。この圧力容器は核融合反応の過程で発生する中性子を遮断する機能も持っている必要などもある。
写真に写っている装置を見ても判るようにこれはどう見ても高校生の夏休みの宿題とか、趣味の工作といったレベルの代物ではない。専門業者による非常に精緻な精密加工技術が必要だ。
恐らく、オルソン君は図面を製作した上で地元の業者に加工を依頼したのではないかと思うところだが、いずれにしてもこの装置の開発にはそれなりの費用とかなりの専門知識と労力と時間が必要だったことは間違いない。少なくとも普通の理工学部の学部学生よりは上だろう。
いったい、この高校生は大人になった時には何をしているのだろうか? BUSINESS NEWSLINE 2007/04
ということのようだ。
そして本誌において、当の本人はこう述べている。
「結局、ぼくがつくった核融合炉が実際に電気を生み出すためには、それ以上の電気が必要とする程度のものだった。それに開発に何十年もかかるものをつくるより、すぐに何かを変える力になるものを作りたかった」 p45
実は、当ブログがこの一連のWIRED流の流れに胸襟を開くかどうかは、この原子炉にかかっている。トリウム原子炉の可否、ここんとこが重要だ。それをすでに夢のとして葬り去ってしまう小出裕章のような方がいるし、一方には、全財産をこれにかけるというビル・ゲイツのような人もいる。ホールアースカタログの元編集長スチュアート・ブランドのような人がいる。
ここんとこが、ずっと当ブログのネックになっている。現存する放射線の被害の状況を横目に見ながら、実現可能かどうか定かではないトリウム原子炉の夢を追いかけることが、いずれは人類の共通のコモン利益になり得るのか!?
ここんところが、ひとつの分水嶺なのである。
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