「週刊 仏教新発見 改訂版」創刊号 01 法隆寺再建の謎に迫る<4>
「週刊 仏教新発見 改訂版」創刊号 01 法隆寺再建の謎に迫る<4>
朝日ビジュアルシリーズ 2015/12 朝日新聞出版 ムック 48ページ
★★★★☆
1)さて、ここまで来て、困ったことがいくつかでてきた。
2)意外と心柱は太い。用意してある100円ショップのイーゼルの足は、18㎜*14mm*300mm。三本あるから丁度いいかな、と思ったが、太さが足りない。図から単純計算すると、長さは足りるものの、直径は27㎜程度は欲しいのである。日本接着して間に合わせようか、とも思うが、なにせ心柱、建物の命である。見えないところであっても、ここはキチンとしたモノが欲しいところ、なのだが・・・。
3)さて、その心柱、何処まで基礎に埋め込まれているのかも定かではない。心柱であるがゆえ、その根元には仏舎利が6個収められているとのことだが、そのあたりもキチンとした理解が必要である。基本の基本だ。だから、ここが決まらないと、結局、高さが決定しない、ということになる。もう少し調査が必要だ。
4)さて、ケースとなるIKEAのガラス扉キャビネットDETOLFだが、これが実測77cm(高さ)*37cm(幅)*33cm(奥行)ということが分かった。高さはある程度調整できるとして、幅は限界ギリギリ、奥行きは不足ということになる。
5)以上から、おのずと縮尺率が決定してくる。全高29mの法隆寺の五重塔1/40スケールとなると、高さは78cmほど。基礎や外からの階段の部分を省略すれば、なんとかこのDETLOFにも収まりそうだが、寸尺が若干曖昧になってしまいそうなところは惜しい。
6)ここまでくると、リアリティを優先するか、原材料を使った学習(装飾性)優先するか、の瀬戸際になってくる。おそらく背面の外部からの階段を省略するか、取り外し方式にすれば、このスケールに丁度収まるようになるようだ。
7)そして、ここに来て、ちょっと残念なのは、法隆寺の夢殿や西円堂は八角堂であったことである。なにか縁があるかなぁ、と六角ケースに期待をしていたのだが、挫折。仙台定義山こと極楽山西方寺の本堂は六角堂であるから、ここに少しでもリアリティをつないでおこう。
8)さらには、構造体の骨組をどこまでリアルに追究するか、ということである。内部の心柱や構造を見せるために、各階の白壁を外してしまうような模型モデルもあるようだが、ここは白壁があっても十分リアリティがあると思うし、むしろ、その方が実際に目視する五重塔と似ているので、白壁あり、と行こうと思う。
9)ここまでくれば、必ずしも法隆寺の五重塔ではなく、もともとは、仙台郡山遺跡にあったと言われる廃寺のおそらく三重塔を偲ぶのが目的だったのだから、その技術の一端を垣間見るための思考錯誤と考えれば、じゃこうねこの言うように「無駄じゃ、無駄じゃ」では終わるまい。
10)1/40スケールの木工模型の制作参考時間は200時間となっている。仮に一日2時間づつ制作したとすれば100日。おおよそ三ヵ月の時間を要することになる。当ブログにおける廃材利用五重塔は、組み立てるだけではなく、材料の調達、採寸、加工などが加わるので、これより時間がかかることになるが、詳細部分はある程度省略するとして、こちらも200時間を目安に制作を急ごう。
11)3・11震災から5年6カ月と7日と縁かつぎするとしたら、今年9月18日がその日となる。この日あたりを目指して、わが家の鎮魂五重塔の制作に励もう。この中には、当然、最近亡くなった友人への想いも含まれており、その他、友人知人への回向としよう。
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コメント
この時も,実に夢中になって五重の塔作りに励んだな。四ヶ月。
仕事にも影響が出てしまい、後でミスをカバーするのが大変だった。
それでも、あの充実感と達成感は、非常に大きかった。
もう一度あれをやれ、と言われても、今はできない。
人生のなかでは、また巡ってくるかも知れない。
自分としては、大事業だ。
投稿: Bhavesh | 2018/07/07 12:38