「五重塔の塑像―法隆寺」奈良の寺4 <2>

「五重塔の塑像―法隆寺」奈良の寺4 <2>
長広 敏雄(著), 辻本 米三郎(写真), 坂本 万七(写真)大型本 1974/05 岩波書店 18ページ
★★★★★
この本においては、五重塔の内部の塑像にだけ触れている。もっとも21冊シリーズのなかの1~8までが法隆寺関連なのであり、この号が塑像に特化した本であったとしても不思議ではない。しかしながら、このような本も珍しいのではないか。

模型作りのなかでは気が付かなかったが、心柱をとりまく四天柱の周囲には沢山の塑像が安置されており、四つのテーマで仕切られている。東面は、維摩経にまつわる文殊菩薩とビマールキルティーの問答の風景である。

北面は、釈迦如来入滅の場面であり、西面は、その分骨風景であり、その仏舎利の姿も見えている。実際に法隆寺の五重塔の仏舎利がこの中に入っているわけではないだろうが、形がしっかり見えるところが、貴重である。

郡山遺跡の廃寺ののち、その機能は国分寺に移行されたということだが、そこにあったとされる七重塔はすでに雷で消失しているとのことだが、その基盤は大地に遺されているようだ。そのうち、拝観しよう。
つづく
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