« 「隠された十字架―法隆寺論」梅原猛 <1> | トップページ | 「インナーラビリンス」 自分という名の迷宮 ナルタン(日家ふじ子)<1> »

2016/03/06

「目からウロコの日本の歴史」 小名木善行+神谷宗幣<3>

<2>からつづく

「目からウロコの日本の歴史」<3>
小名木善行+神谷宗幣 2015/06/19 に公開 USB動画 約15分*40本
★★☆☆☆

 風邪薬のために、居眠りしながら見ていたので、後半はいい加減見逃してしまったが、とりあえず、第四章第7話までみた。

 章が下れば下るほど、この連中の本性が現われてきて呆れる言説が展開していることが多くなった。

 日本を大事にし、日本を学ぼうとする姿勢は失ってはいけないが、隣国や他国を貶めるような言動は慎むべきである。そのような視点でみるならば、日本という国は、この連中が語っているような美しい国ではない。欠点のない理想国なんかではないのだ。

 この連中の語るような、世界観ではやっぱり地球の未来は開けない。変革がおこるにせよ、一気に同時に起こるわけではない。ある一点から、次第次第に周囲に変化が転移していき、全体まで行きわたるには、それなりの時間がかかるのである。

 それは、時には3秒であろうし、300年だろうし、3000年、三万年かかるだろう。だから、保守を自認するのであろう、この人々が、現在の言説を語っていられる時間はまだまだあるが、どんなに粉飾しようとも、全体的にはメッキがはがれ、次第に全体の中に飲み込まざるを得ないのである。

 それは何もいわゆる日本の保守といわれる人々だけではなく、世界のあらゆる人々に言える。それは当ブログにさえ当てはまるであろう。

 しかしながら、当ブログは、日本貴し、という意見には大いに賛同しつつ、他国もまた貴く、そして各国に棲む人々の本質こそ、もっとも世界の中心なのだ、という意見に大いに与する。

 混ざりけのない、純粋な人間、という理解にすすまないような科学は、いずれ修正されざるを得ないだろう。周囲の虚飾を、どのように曲解しようが、時代は、時間は、ある一点に集約されるしかない。

 そしてまた、それは、すでに進行し、考えようによっては、すでに終了しているのだ、と考えざるを得ない。

 当ブログの、縄文土偶も、ヒタカミ文明も、五重塔も、その方向に向かって建立されている。

|

« 「隠された十字架―法隆寺論」梅原猛 <1> | トップページ | 「インナーラビリンス」 自分という名の迷宮 ナルタン(日家ふじ子)<1> »

14)じゃこうねずみ」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 「目からウロコの日本の歴史」 小名木善行+神谷宗幣<3>:

« 「隠された十字架―法隆寺論」梅原猛 <1> | トップページ | 「インナーラビリンス」 自分という名の迷宮 ナルタン(日家ふじ子)<1> »