飯沼勇義「3・11その日を忘れない。―歴史上の大津波、未来への道しるべ」<9>
「3・11その日を忘れない。」 ―歴史上の大津波、未来への道しるべ
<9>
飯沼 勇義 (著) 2011/06 鳥影社 単行本 208p
★★★★★
1)早くも5年目のメモリアルディが巡ってきた。あの日を忘れないためにも、もういちどこの本をめくっておく必要があるだろう。
すべての情報が遮断された瞬間。交通が遮断され、通信が遮断され、流通が遮断された。書店が崩壊し、図書館が閉鎖され、書物を読む電源まで喪失した。読書の気力も失せ、ミニマムなサバイバル状況に追い込まれた。
そのなかからようやく這い出ようとした時にでたこの一冊。震災後のなかでは、もっともインパクトのあった一冊であっただろう。この本に登場する赤本に導かれ、また黒本、黄本にも遭遇した。
あの一冊から学んだものは大きい。飯沼勇義関連リストの中から、飯沼史観関連リストへと展開し、いまなお、その巡礼の旅の中にいる。
その間、幾人もの知人・友人・同級生・親戚縁者が亡くなっていった。Oshoの本がより身近に感じられた。
プロジェクト567を経て、今はプロジェクト70・30・0の途上にあり、日高見、ホツマを経て、縄文土偶から仙台郡山廃寺仏塔に思いを馳せている。
まもなく春である。わがボタニカルライフや市民農園、クラインガルテンの季節がまたやってくる。夏になれば、東京電力福島原発から20数キロの獏原人村に遊ぶだろう。孫たちも一年一年成長していくだろう。
こうしてまた一年、年を重ねていくだろう。約束の地で、約束の物語が進行して行く。
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