« 「五重塔 」新潮CD 幸田露伴原作 日下武史朗読 <1> | トップページ | 「気がつくと机がぐちゃぐちゃになっているあなたへ」<16> »

2016/03/03

「いつまでもデブと思うなよ」 岡田斗司夫 <6>

<5>よりつづく
いつまでもデブと思うなよ
「いつまでもデブと思うなよ」 <6>
岡田斗司夫 2007/08 新潮社 新書 223p
★★★★☆

1)リバウンド気味である。今回は結構まともにダイエットし、生涯で二度目というくらい励み、効果もあった、はず、でった。しかし、好事魔多しとはこのことで、調子のいい時は、必ず伏兵が現れる。困ったものである。

2)しかしまぁ、思えば、当たり前というか、当然のことなのかもしれない。生きているということは、それなりのライフイベントがいろいろとあるもの。三日坊主とはよく言ったもので、一つの決意も三日も経てば、いろいろ事情が変わって、それを超えていけなくなることはたくさんあるし、それがそもそも通常のことなのかもしれない。

3)そもそも、どれだけ禁酒を誓っても、どうしても飲まざるを得ない状況が1ヵ月に一回はやってくる。禁酒中だが、今夜だけちょっとだけなら、まぁ、いいか、が命取りになる。本当に依存症の人は、何年も断酒していても、ウィスキーボンボン一個で、昔の生活に戻ってしまうと言われるが、私もそれほどではなくても、言われている意味は分かる。

4)しかしながら、断酒のほうは、さまざまな誘惑を断ち切って、昨年春から進行中。この調子だと一年は出来そうだ。一年できれば、あとは、なんとかマイペースに持ち込めそうだ、と思う。アルコールの場合、私は大好きだし、体に悪いわけではないのだが、そもそも食欲が増進されることに問題がある。飲んだあとは、自分の食べている量がわからなくなる。

5)断酒はまずまず成功しているし、減塩も、まずまず自分では実行しているつもりなのだが、甘いものがダメである。コーヒーに砂糖を入れたり、ケーキ類はセーブしているつもりなのだが、お客さんが手土産にお菓子などを持ってくると、つい食べてしまう。それで、大きく崩れる。

6)もちろん、これはお客さんが悪いわけではない。私が無類のスィート好きであることのほうに原因がある。酒なら貰っても封を切らず保存しておいて、好きな若い連中にでもくれてやれば、一石二鳥なのだが、スィート類は保存が利かない。ちょうどいい具合に誰か遊びに来てくれればいいのだが、はけ口がないと、もったいない、で自分で食べてしまう。

7)ああ、これではいけない、といつも反省するのだが、もうおしまいである。甘いモノを口にすると、ついついあれもこれもと食べたくなる。抑制が効かない。反省し、後悔し、落ち込んでも、もう遅い。立派にリバウンドしていく。

8)今回のダイエットは結構本気である。年も年だし、あんまりだぶだぶの体では余病を生む可能性が大である。なんとかスリムになりたい。自分でもそう思うし、家族も言うし、医療関係者は口を酸っぱくして私を説得する。そうそう、そのとおりなのだ。

9)実のことをいうと、今回はダイエット成功あと一歩のところに来ている。BM!Iも、血液検査も、さまざまな数値も、かなり向上しているのである。おお、このままなら、あと何週間で、こうなるな、という目論見が、心に油断を生む。

10)これまで、こんなに頑張ってきたのだ、今夜くらいはいいだろう、このくらいは許されるだろう、が、奈落への一歩である。特に甘いもの。お菓子、クッキー、ケーキ、プリン、チョコレート、駄菓子、まんじゅう、モナカ、アイスクリーム、コーヒー牛乳、次から次と目の前を通り過ぎる。そりゃそうだろう、二人の小さな孫と生活しているのだ、お菓子類がでてこない筈がない。

11)しかし、爺さんは、ここで我慢しなければならないのだ。賞味期限が切れたからおじいちゃん食べて! の甘い誘惑に乗ってはいけないのだ。なに? 賞味期限が切れた? そんなもの捨ててしまう! 爺さんの腹はゴミ箱ではない。爺さんは、廃品処理機ではないぞ。そう突っぱねて、怒るべきなのだ。

12)それができていれば、そもそもだぶだぶの体になっていないし、ダイエットなど必要ないのだ。ましてや、よもやダイエットに成功したとしても、いずれこのような意思軟弱老人では、かならずリバウンドはする。

13)今回は、ダイエット成功一歩手まで、リバウンド気味になっている。このままでは、これまでの数ヵ月の努力は泡に帰す。ここが大事である。鬼になろう。頑固爺さんになろう。こらぁ、俺の目の前にスィートなど、置くでない! と逆上しよう。もったない、などという言葉は忘れ、どんどんごみ箱に捨てよう。

14)今回、私ゃ、本気でっせ。もういちど軌道修正だ。腹囲ももう一歩だったのに(涙)。なんとも魔の多い世の中であることよ。何十年ぶりのBMIの正常範囲突入だったのに(落涙)。畜生、この野郎め、と、アドレナリンをぶちまけよう。そして、そのエネルギーで、ダイエット再挑戦だ。今回は本気だぞ。次の検査まで、本気なんだから。絶対続けるんだから、・・・・・・と、自分に言い聞かせる。(ああ、その目の前にケーキがふわふわ浮かんでいる) ふ~~~~~

<7>につづく

|

« 「五重塔 」新潮CD 幸田露伴原作 日下武史朗読 <1> | トップページ | 「気がつくと机がぐちゃぐちゃになっているあなたへ」<16> »

14)じゃこうねずみ」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 「いつまでもデブと思うなよ」 岡田斗司夫 <6>:

« 「五重塔 」新潮CD 幸田露伴原作 日下武史朗読 <1> | トップページ | 「気がつくと机がぐちゃぐちゃになっているあなたへ」<16> »